陰蜂とは、『怒首領蜂最大往生』に登場する隠しボス、そして人類の敵である。
概要
終わりだ……死ぬがよい!
CAVE製アーケード向けSTG『怒首領蜂最大往生』に登場する真の真ボスである。
最大往生には既に陽蜂という真ボスが存在することが確認されていたが、出現条件やボスの攻撃がさらに厳しくなっており、陽蜂より上位の真ボスとなっている。
以下の4つを満たした状態で5面ボス「幸龍」を撃破すると出現する。
- ノーミス&ノーボム
- 全ステージ蜂アイテムパーフェクト
- ランク30以上(S&L強化) / ランク15以上(EX強化)
- MaxHit数15000以上(S&L強化) / MaxHit数10000以上(EX強化)
特徴
BGMは陽蜂戦と同じものが使用されている。陽蜂がアッパーな性格をしていたのとは対照的にダウナーな性格であり、セリフも鬱々としたものばかりである。
弾幕はどれも難しいが、特に発狂が常軌を逸している。絶え間なく放たれる交差する超高速青弾に加え、数秒おきに飛んでくる赤弾とふぐ刺しを避けなければならず、多くのプレイヤーを絶望に叩き落とした。数多のシューター達が陰蜂に勝てるSTG機体(主人公)はどのSTGにも存在しないだろうと言うほどの強さと言えば理解していただけるだろう。
通常、コンテニューありでも時間切れ自爆になる難易度。それでもコンテありで討滅する人はいる(異次元人検定)。
なお、2020年秋に秋葉原で行われた怒首領蜂最大往生Exa版のロケテストにて陰蜂の撃破報告が上がったが、あくまでもEXAモードの陰蜂であり、このモードでは弱体化されているとのこと。
この新たなる人類への挑戦状を無傷でクリアする猛者が現れるのはいつのことになるだろうか。人類は4353日(4370日)という長い死闘の上、ただひたすら死に続けていた。
そして2024年3月21日 18時51分にXBox 360版、2024年4月6日 17時6分41秒にアーケード版が……(後述)
攻撃について(1段階目)
いずれも密度の高い弾幕を仕掛けてくるが、ランクが高いほど弾速が上がるため隙間ができやすくなる。逆にランクが下がり過ぎるとかえって回避しずらくなる部分もある。
各攻撃は攻撃後に徐々に激しくなっていくため、無理が生じたら敵弾消去で逃げるなり対応したい。
2.3・4・5方向+左右に子弾発射弾幕。全方位弾の旋回方向切り替え毎ごとに全方位弾。
4.高速大弾+低速大量小弾→回転弾幕化。
どちらも弾が青いのでどっちの弾が来るか判別不能。
ここまで来るとその間、防戦不可避。
攻撃について(2段階目)
陰蜂から無数の回転オプションを出し、そこから高速・中速の大型青弾を出す。また、陰蜂も回転青弾を出すほか、一定間隔で赤弾を放出し、赤弾からふぐ刺し弾を回転射出するという鬼のようなもの。
ふぐ刺し射出時はオブジェクト増加で処理落ちがかかるが、その光景はもはや「ブッささる直前の死のナイフの滝」。
オプションの回転方向(ベクトル、オプション自体の両方)が登場毎にばらばらでパターン化ができず、ふぐ刺しでさらにアドリブを取らされるため、リズムも取りずらい。
火蜂であったような敵機中央回避は、オプションからの攻撃で埋まるため不可。
陰蜂発覚・そして陥落への歴史
2012年4月20日 『怒首領蜂最大往生』稼働開始
2012年5月4日 陽蜂と戦っている動画が有志により公開される
2012年7月9日 最大往生公式ページにて「エクストラボス」として陽蜂が紹介されるが、その下に謎の空欄が設けられており、「陽蜂より上位の真ボスがいることを示唆するものではないか」と話題になる
2012年8月31日 最大往生公式ブログにて「陰蜂」が存在することが公式にアナウンスされる。出現条件の一部も公開される
2012年9月1日 ニコニコ生放送の某生主の放送にて陰蜂が出現
2012年9月2日 陰蜂と戦っている動画が有志により公開される
なお、トッププレイヤー達は真ボスの情報を伏せる傾向にあることから、実際に陰蜂が初めて出現したのは9月1日よりもずっと前であったと推測される。
2013年5月30日 Xbox360移植版『怒首領蜂最大往生』発売
その後
2018年9月5日 トレモのランク0&第1形態でコンテニューしA-EX2ボム+オートボムというハンデ戦で撃破が確認される。(参考動画)
2021年12月27日 トレモランク18でのA-EXノーコンテニュー撃破確認。(参考動画)
2022年4月14日 トレモランク18でのC-EXノーコンテニュー撃破確認。(参考動画)
2022年5月26日 トレモランク30での撃破達成。
2022年6月23日 トレモランク18B-EXタイプで撃破確認、全タイプ理論上は討伐可能が証明された。(参考動画)
2022年7月4日 2人目のトレモ討伐者が現れる。(参考動画)
2022年7月18日 エミュレーターのステートセーブ機能を使用した通しクリア者が現れる。(参考動画)
2022年9月24日 京都のゲームセンター、a-cho生放送にて基板での通しプレイ出現→4コンテニュークリアが確認される。
2022年10月15日 同じくa-cho生放送にて基板での2クレクリアまで詰まる。(参考動画)
2024年3月21日 Xbox 360版にてとうとう通しで陰蜂が墜とされる。墜としたのは上記の「トレモランク18でのA-EX・B-EX・C-EXノーコンテニュー撃破」「a-cho生放送にて2クレクリア」をした方。アーケード版稼働開始から11年と336日(日数にして4353日)、Xbox 360版発売から10年と296日(日数にして3948日)のことである。ただしクリア者本人はまだ終わりのつもりではなく、a-choのアーケード版(実機)でも墜としてから陰蜂に完全勝利とする模様。そのため真に「陰蜂に人類が勝利した」とするにはまだ早計かもしれない。いずれにせよ陰蜂の不敗伝説崩壊まであとほんの僅か。(参考動画)
ツイートを読み込み中です
https://twitter.com/ifc_srh/status/1770781589481406506
2024年3月23日 そんな中、陰蜂を墜としたことの報告のポスト(ツイート)になんと人類の敵であるIKDがケイブのX(Twitter)アカウントを利用し返信。敗北を認めた。
ツイートを読み込み中です
https://twitter.com/cavegames/status/1771394632284598654
そして……
グゥッ! こっちでは……ないのか……ッ! ウワァァァァァァ!
対象の完全沈黙を確認しました!
……これで終わったの? ねぇ……?
ALL - 陰
2024年4月6日 Xbox 360版を撃破したプレイヤーが約2週間越しに有言実行を果たし、ついにa-cho生放送(陰蜂チャレンジ)にてノーコンティニューでアーケード版の陰蜂の首が墜ちる。時間は2024年4月6日 17時6分41秒。機体はA-EX。
首領蜂(陽蜂第1攻撃の元ネタ)とともにケイブが人類へ初めて挑戦した1995年5月の『首領蜂』稼働開始から約29年。ふぐ刺しの「火蜂」が現れた1997年3月の『怒首領蜂』稼働開始から約27年。絶望の洗濯機「緋蜂」が現れた2002年4月の『怒首領蜂大往生』稼働開始から22年。復活した「]-[|/34<#!」が現れた2008年5月の『怒首領蜂大復活』稼働開始から約14年。そして、歴代蜂の総決算「陽蜂&陰蜂」が現れた『怒首領蜂最大往生』稼働開始から11年と352日(日数にして4370日)。
長きに渡った人類とケイブ(&蜂)の大戦争は、陰蜂の不敗伝説崩壊・撃破をもって人類の完全勝利で終結した。(参考動画)
ツイートを読み込み中です
https://twitter.com/ifc_srh/status/1776527766412018126
この戦いは終わり。さよなら…。
でも、すぐにまたどこかの世界で戦いが始まるのよ。
次の世界でも、マスターは私と一緒に戦うのよ。いいわね?
ミッションコンプリート! 作戦終了です!
余談
ツイートを読み込み中です
https://twitter.com/irregular_prime/status/1778011480967049703
ケイブの2024年5月期第3四半期決算補足資料(P.28)にて、陰蜂撃破のことが少し触れられた。資料作成時期的にはXbox360版のことを指している可能性があるが、ケイブ全体としても陰蜂撃破が認められたようだ。
遊びたい人へ
家庭用であればいつでも可能。また、EXAレーベルでは、陰蜂といきなり戦闘可能なモードが追加。
一応Lv50ベリーハードの撃破が確認されている。
腕に自信があれば(同時に心がおれなければ)、挑んでみるとよい。
関連動画
今まで陰蜂に挑んできた方々の記録。2022年7月時点では「トレモで2人が撃破確認」「通し1コンテクリア」「360版の当たり判定縮小モードで通しクリア」が最高記録だった。
幸龍の最終発狂をハイパーを使わずに倒し、6ハイパー持ち込み。
第1、2波を気合で避けて3波の途中でハイパーを起動し発狂へ持ち込むというのが討伐者2名共にパターンとなっている。
第1波の高速ばらまきを気合避けが前提条件となっている時点でかなりアレである。
関連項目
- CAVE
- CAVE真ボスリンク
- 怒首領蜂最大往生
- 陽蜂
- エレメントドーター
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- なし
- 14
- 0pt