BVE5とは、mackoy氏が作っている鉄道運転シミュレーター"BVE"の最新版である。
2017年03月17日にバージョン 5.7 が公開された後、しばらく更新がない。
概要
詳細はBVEへどうぞ。
まず、最大の特徴はVista、及び7でも遊べると言う事である。
WindowsVista以降にインストールされているDirectX10/11では、「保持モード」という機能が廃止され、Vista及び7でBVEを動作させることはある方法を踏まなければできなかった。
(ある方法については「BVE Vista」でググって下さい、またこの方法を試した場合
最悪の場合OSが起動しなくなる場合があります。導入は自己責任でお願いします。)
BVE5(im)では「直接モード」で動作させることによりVistaおよび7でも動作させることが可能となった。
本作からの仕様の変更
- 勾配中でも架線中が鉛直に立つようになった
これによりよりリアルさが増した。 - ストラクチャはx形式のみ対応
これは動作を軽くするためだろうか?不便だと作者が言っているのでcsvにも対応するかもしれない? - png形式へ対応
アルファチャンネルが使えるためガラスに映りこんだものなどを再現できるようになった。 - 残り距離が表示されるようになった
ライトユーザー救済策だろうか?
ver 0.7より表示/非表示の切り替えが可能になりました。 - train.datの記述データがすべてテキストに分割された
記述形式を覚えればエディタなしでも性能がいじれるかも? - 路線ファイルが分割された
それまでひとつのファイルに書いていたストラクチャの配置、信号、停車駅がそれぞれ別のテキスト形式になって分割された - ブレーキを入れていても発車できる
坂道発車ができるようになった。(ワンハンドル車はマスコンを入れる際に必然的にブレーキは弛め位置にしなければならないため勾配起動スイッチをATSプラグインで実装する必要がある) - 車両のサウンド設定ファイルが必須になった
BVE4まではBVE2以前の車両の場合sound.cfgを書かなくてもよかったが、今作より必須となった。
これによりBVE2の車両を移植する際はsound.cfgを用意しなくてはならなくなった。 - 対向列車が動くようになった
ついに対向列車が動くようになった、しかも、きちんと停止位置に止まり、モーター音も出ている。 - スタフ表示機能は廃止
どうしても表示させたい場合はパイロットランプとしておくといいかも。 - モーター音などの各種インデックス上限の廃止
これによりいくらでも線路を引いたり、複数のモーター音をフェードさせたりできるようになり
より車両、線路ともに再現できる幅が広がった。ただしATSプラグインは例外。 - ウインドウモードでの解像度変更が可能になった
小さくするとPCへの負荷が減らせる・・・かも。 - 描画距離の幅が広がった
200m~32000mの間で調整可能 - フォルダ構成の変更
これによりひとつの車両フォルダで複数の車両を作る(Mc/Tcや番台など)ことが可能 - 路線の配置の25m縛り撤廃
従来までは線路などを25mずつしか設置できなかったが今作より1mごととなった。
それにより、きれいな縦曲線、カーブ、滑らかな緩和曲線を再現できるようになった。 - 車両性能の再現の強化
コンプレッサーの性能や、電空共和の速度から果ては1km/hごとの引張力も設定できるようになった
(それまでは自動補完だったので誤差が出る場合があった)
また、抵抗制御も再現されており制御段1段ずつの設定が可能。抑速ノッチも再現できる。
(抑速ノッチは抑速ブレーキとは別物なので注意。)
また、電流の概念も追加され、ゆらゆらと動く電流計が再現できる。
ただし正確な性能曲線が打ち込まなければまともに機能しない。
その他、車両の挙動の物理演算も前バージョンであるbve4に比べ格段に向上した。
その分設定すべき項目は大幅に増えたため制作の敷居は高くなってしまった。
秘密のキー
F5=リロード
Shift+F5=ストラクチャ以外をリロード
F7=その場で停止させる。しかし、マスコンを入れている最中でこれを行うとバグることがある。
Shift+F7=速度を5km/h加速させる。 Ctrl+F7=速度を5km/h減速させる。
F8=フレームスキップ BVE4での開発者モードと同じ機能
F9=変数(?)などを表示する←廃止。右クリックからのツールウィンドウで出てくるようになった。
どうやらBVE4の開発者モードと同じ機能らしい。
既存データのコンバートについて
このバージョンから、データフォーマットが大幅に変更され(特に路線)たため
既存のBVE2/4のデータを運転する際にはコンバーターを通して変換しなくてはならない。
しかし、このコンバートする際の注意点がいくつかあるので以下に注意。
- 車両、ストラクチャともにファイル指定は絶対パスではなく相対パスで指定したほうがよい
- 車両データを変換する場合はあらかじめsound.cfgを用意し、運転台構文もBVE4のものにしておく
- 基本的にBVE2の路線でBVE4の車両を動かすとバグるので注意(ATS誤動作など)
- したがってBVE2のデータで遊ぶ場合は事前にBVE4のフォーマットで作成しなおしておくと不具合なく遊べる
- 自動空気ブレーキの車両はバグるので変換しない。 ver5.3で解消された模様
- もしくは電空協和なし、電制の速度はかなり高めの電磁直通ブレーキ車にしておけば少しだけそれっぽくなる
- 透過不良等がひどければ当該の画像は変換後透過処理したpngにする
- 音指定などの際のパスがsound/./...と記述してある場合は"sound/"を削除する ver5.3で解消
関連動画(IM 0.8~正式版)
↓進化
関連項目
- BVE
- シミュレーター
- シミュレーションゲーム
- 鉄道関連項目一覧
関連リンク
- 3
- 0pt