グッチョとは、
- Guccio - イタリア語の男性名。英語のヘンリー(Henry)に相当するエンリーコ(Enrico)の異型アッリーゴ(Arrigo)または同じくヒュー(Hugh)に相当するウーゴ(Ugo)の、それぞれに指小接尾辞ウッチョ(-uccio)の付いた愛称形アッリグッチョまたはウグッチョ(Arriguccio/Uguccio)が省略されたもので、ファッションブランド名で有名なグッチ(Gucci)はこの男性名に由来する(グッチョの複数形)
- グッチョ・ジョヴァンバッティスタ・ジャチント・ダーリオ・マリーア・グッチ(Guccio Giovanbattista Giacinto Dario Maria Gucci) - フィレンツェ出身のファッションブランド、グッチの創業者(1881~1953)。
- 漫画『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの登場人物
概要
ジョジョの奇妙な冒険・第6部「ストーンオーシャン」に登場した、1980年製のCDコンポ。
・・・ではなく、徐倫達の収監されている「G.D.st刑務所」の男囚。婦女暴行及び窃盗の罪で投獄、刑期は5年。
人付き合いが苦手なために周囲の人間をイラつかせる才能(?)があり、身の回りにはトラブルが絶えなかった。
徐倫を始末するべくプッチ神父にスタンドのDISCを与えられ懲罰房棟へ送り込まれたスタンド使いの1人で、後述のスタンド「サバイバー」を発動し徐倫たちのいる特別懲罰房棟内に大乱闘を引き起こさせる。
とはいえ自身は戦いに参加せず懲罰房の中に一人隠れていたが、助けてもらおうと姿を現したところをアナスイの手で体をトラップへと改造され重傷を負い、挙句はプッチ神父によってメサイア(Messiah)のDISC(ホワイトスネイクの能力で作られたDISCではなく、普通の音楽CD)を入れられた結果、CDラジカセやコンポのごとく歌いながら死亡するという他の作品でも類を見ない最期を遂げた。
名前の由来は、イタリアのファッションブランド「グッチ(Gucci)」か、その創業者であるグッチョ・グッチ(Guccio Gucci)のファーストネームから。
ファイトクラブだ!! ここにいる全員の最強の肉体部分がここから見えるッ!
- サバイバー
【破壊力:E / スピード:E / 射程距離:E / 持続力:C / 精密動作性:E / 成長性:E】 - グッチョのスタンド。DIO、プッチ神父を通してグッチョにスタンドDISCを与えられた。
かつてDIOが生前に「サバイバーの本来の能力者は行く先々で人々が争ったり、家族が離散するなどの悲劇に見舞われていた」と述べ、「最も弱いが、最も手に余るスタンド」と評している通り敵味方を問わずに乱闘を引き起こす迷惑この上ない能力。
小型の円盤のような容姿(形状?)をしており、7/100ボルトというごく微量な電圧を濡れた地面などを通して与える事で、周囲の人間の大脳の闘争本能「のみ」を極限まで呼び覚まし、互いに戦わせる。この力の影響を受けた者は半無意識に死ぬまで殺し合いを続ける事になる。
またこの能力の影響下では相手の最も強い部分が光り輝いて見え、逆に弱い部分やダメージを負っている部分は黒く淀んで見えるようになる。 - スタンド名の由来は、アメリカのロックバンド「Survivor」より。
ディアボロの大冒険
ジョジョファンの有志によって製作されたフリーゲーム「ディアボロの大冒険」の中でもグッチョはCDプレイヤー感覚で扱われているようで、なんとアイテムとして登場する。「風来のシレン」シリーズでいういわゆる壷系統のアイテム「ヤバイもの」の一種としてグッチョの死体というアイテム名でダンジョンの中に転がっており、「中にDISCを入れると歌い出すぞ」という説明文の通り、装備用DISCを中に入れるとグッチョが歌い出す(ゲームのBGMが、入れたDISCを装備した時と同じBGMに変化する)。モンスターハウスでも使用可能。
もっともBGMが変わるだけで、適当なアイテムを中に保管できる以外には特にメリットもデメリットも無いのだが、強いて言うならば装備DISCが未識別状態で落ちているダンジョン「ディアボロの試練」において、未識別のDISCを入れても同様にBGMが変化する事を利用して『何のBGMに変わったか?』という情報を元にDISCの識別にも利用できる。
ウォークマン同然に持ち歩きながら冒険を続けたプレイヤーもさぞ多いと思われるが、歌う死体を連れながらダンジョンを探索する風景を想像すると何だかシュールに思えてくるものである。
ちなみに装備DISC以外にも、原作と同様(?)プッチ神父のDISCを入れると「メサイア(Messiah)」を歌い出す。
では、「ピッツァ」→「モッツァレラチーズとトマトのサラダ」を続けてグッチョの中に入れると・・・?
また、上記の「サバイバー」のDISCもスタンドDISCの1つとして登場、装備すると目の前の敵の残り体力が解る他、能力を発動すると原作と同様に周囲の敵全員を混乱状態にする。これがあれば大勢の敵に袋叩きにされるモンスターハウスも、自分以外全員敵のファイトクラブへと早変わりし互いに殴り合いを始める。
ついでに言うと本作では特殊モンスターハウスの1種に「ファイトクラブ」があり、中の敵が上記と同じく常時混乱状態で近くの敵同士とにかく殴り合っている。その異様な光景はディアボロのみならず多くのプレイヤーが「この世はアホだらけなのかぁ~ッ」と口走りたくなった事だろう。
ついでの知識
2021年より放送開始したアニメ版ストーンオーシャンでの彼の登場シーンこそは原作同様になっている。だが、彼の死の描写は原作の内容に加えて、実際の「交響曲第9番第4楽章"歓喜の歌"」が流れていたため、単なるモブにしてはかなり壮大な死に様が描かれる様になった。なお、TV放送時は丁度年末に差し掛かっていたのでタイムリーなキャラになってしまった感がある。
また、「サバイバー」の発動により懲罰房の囚人が一斉に飛び出してくるシーンには、アニメオリジナルの描写として同じく懲罰房編で徐倫達と戦う事になるケンゾーとDアンGが紛れているのが確認されている。
その他
ジョジョ界隈で、掲示板が荒れだしだり(炎上など)殺気立った空気へと変わっていったりすると、「こいつのクソみたいなレスが光って(黒ずんで)見えるッ!」「いいレスしてるぜこの野郎ッ!かかってきやがれッ!」などという風に、集団で怒りをぶつけあう姿をサバイバーに例えられる事がある。
(またはこれらの様子をサバイバーに例える事で、所謂「もちつけ」の意思を暗に示している事もあるが。)
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- ジョジョの奇妙な冒険
- ストーンオーシャン
- プッチ神父
- ヴィヴァーノ・ウエストウッド
- ナルシソ・アナスイ
- 鋼入りのダン - 「弱い」スタンドを使う使い手
- 歌ってみた
- 口からCD音源
- メサイア(Messiah)
- コンポ / ラジカセ / ウォークマン / VOCALOID
- ジョジョの奇妙な冒険 関連項目一覧
- 楽器の一覧
- 海外の姓名の一覧
- ファイト・クラブ
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