ニコニコ大百科

>>270
ありがとうございます

なるほど、戦下手の根拠に対する反論ですか
確かに、結構眉唾な逸話や史料もありますからね

賤ヶ岳と小牧長久手、小田原征伐、朝鮮征伐、関ヶ原に参陣したって戦績だけ見ると福島や加藤とも大して差は無いんだけどな
やっぱり「戦下手」の根拠にされてるのは小田原陣での忍城攻略失敗と関ヶ原での敗北、逆に「戦下手ではない」の根拠にされてるのは賤ヶ岳や朝鮮征伐での戦功だろうか
まぁ個人的武勇の逸話だとか、それこそ眉唾臭い天才軍師（＝占い師）的エピソードが残らん武将の評価なんて、そんなもんだろうな

今回の大河ドラマ見てると、
三成は秀吉のイエスマンなだけっぽいが実際こんなだったのかな？
面白いと思って観てるけど、大河ドラマは脚色も結構多いからちょっと気になった。

今の大河ドラマ観てると、関ヶ原で裏切りされまくったのも分からないではないが・・・

今回の大河だと久々に悪役よりに描かれてるね

老後の秀吉とはかなり意見的な衝突してるよ
まあ立場上、最終的に従ってはいるけど

最たるものが秀次の助命、最後まで助命に走ったのは三成
それに若江八人衆ら秀次家臣の登用とかしてるし

二十六聖人殉教の時も秀吉は鼻削ぎ命じたのに耳たぶ削ぎで済ませてたり、ただ単に何でも秀吉の言うことにハイハイ従う馬鹿ではないわな
まぁそんな奴だったら没落領主の倅から中堅大名にまで出世できないだろうが

軍師官兵衛の三成が色々ひどすぎる・・・
あれじゃ秦の趙高級の奸臣だし、「自分を正しいと信じて疑わない」から余計にタチが悪い

今の大河の三成は基本的に秀吉に従ってるが、自分が気に入らないと思ってる人物や物事を告げ口して秀吉に処分させてるまさに虎の威を借る狐って感じがする
この描写だと>>275の言ってる秀次はどうするのかちょっと気になるな

ちょっと前まで秀次事件は、三成が秀次を陥れた説が一般的だったからそれでやるんじゃないかな
そうだとしたらまぁ残念だけど

「将来的に秀頼の邪魔になる」とか「大名への金貸しは謀叛の準備」とか秀吉に言って

削除しました

大河ドラマはなかなかカッコいい悪役難しいからな
今回の三成もそうだし
逆に三成に優しかった天地人は家康に天下人の威厳が全く感じられないし
脳筋武将は見た目から喋りかたまで脳筋にされるし

石田三成を一行で説明すると
「人望はあった(過去形)が、戦は下手」
これでだいたい間違いないかな？

人望というのも、友人に対する人望・部下に対する人望・上司に対する人望・同僚に対する人望は違う所が難しい

劉邦の「将を使える将だから、兵を使う将とは違う」みたいな話じゃないが

戦は下手でもないかな上手いとは言えないが

戦での戦功らしきものがほとんど無い以上、戦は下手糞だったんだろう
そもそも本当に才能あったらもっと実践で使ってる。
もっとも後方支援が三成の一番の才能だから
適材適所であんまり使う必要も無かったのかもしれんが

まあ、今の大河の描かれ方も仕方ない気がするけどね
歴史ものって、どんな作品でも大概割を食う人物はいる

名作と名高い独眼竜政宗だって、最上義光の扱いが良いとは言えないし
今川義元なんて、扱いが良い作品の方が少ないんちゃう？
天地人じゃ完全に家康小悪党だしさ
今回は三成がそのポジションに成っちまった、って事で
諦めるしかない気がする

人望の話ついでにゼークトのあれを
有能な怠け者は前線司令官に、有能な働き者は参謀にせよ。
無能な怠け者は、総司令官もしくは連絡将校か下級兵士にすべし。
無能な働き者は、すぐに銃殺刑に処せ。

働き者っぽい三成は司令官には向いて無さそう

>>286
確かに、その考え方でいくと典型的な参謀型だな、三成って

戦国時代は司令官も働き者だらけっしょ
信長秀吉家康の三英雄筆頭に
ただきちんと自分だけじゃなく部下に働かせることはできた

それが出来なかったのは三成というより清正
有能で一人でなんでもやっちゃってたから死んだあと藩が何にもまわらなくなったという逸話があるくらい

上でちょっと出てて、気になったから調べたけど
秀次事件に関する三成の動きって分からん事だらけなのな

秀次を貶めたとする史料も
秀次を弁護したって史料もそこまで良質じゃない
結局良質な史料で確認出来るのは、事件に関する事務処理をこなしてた事と秀次の旧家臣を何人か召し抱えた事くらい

>>288
働き者にも色々あってね
ゼークトのそれだと
勤勉なものは色々な物事に対してよく働く
怠惰なものは人を使うことに対してよく働く（自分のみが動きたくない為）

三英傑は怠惰な要素が三成よりも上だったように思えるね
清正は言われるとおり勤勉そうね

三成が「将来、百万石になった時、十万石上げる」みたいなこと言って家来にした武将って誰でしたっけ？

死後に倉暴いたら金目のもの出てこなかったって辺り、この人が清廉だったのは間違いないと思う

ただ、清廉ってだいたい嫌われるんだよね
信賞必罰で他人に嫌われないのには物凄い才能がいる
三成にはそこまでの才能が無かった

あんまり人物像が見えないのは確かだと思う、他の武将だったら色々出てくる趣味とか話題に挙がらないんだよな
俺が知らないだけかもしれないけど、女好きとか芸術にハマるとかアホエピソードとか無いよね

>>291
渡辺勘兵衛とかだったか？
いかにも量産型な名前だった気がする

奇妙なのは、三成や吉継を豊臣家の忠臣という際、秀吉の遺言や豊臣本家の意向に言及されることが全くないということ
実際関ヶ原の際に豊臣家の意向に一番忠実だったのは小早川秀秋だ
だから小早川秀秋は豊臣家の忠臣であるという論の方が、石田三成や大谷吉継は豊臣家の忠臣であるという論より筋が通っているのだ
西軍は結果論で義人扱いされているにすぎない

>>292、>>293
金銭欲、物欲はなさそうだが、関ヶ原を政権争いとみるならば
名誉欲や権力欲は並の戦国武将程度はあったんだろう

江戸時代に三成は貶められたとよく聞くけど、むしろ宇喜多秀家とか大坂浪人と一緒にヒーロー扱いされた気がする
名将言行録にも名前がちゃんと載っている
徳川に刃向かっただけの石田がこれだから、家康を破った信玄や家康を屈服させた秀吉はまるで神様のようにもてはやされているし今でも一部ではそうなっている

妖怪ウォッチ第４７話が石田三成

>>297
江戸時代は幕府が全てだったから、扱いは割と酷いよ
まあ幕府の人間にも「三成こそ忠臣」とかって尊敬してた人もいたそうだけど

実際に最近の武将見直そうぜみたいなノリ以前は、義元や氏政と一緒に無能敗北者の代表扱いだったし

処刑前の三成が小早川に言った言葉
「私があなたの二心を知らなかったのは愚かだ。だが約に違い義を棄て、人を欺いて裏切りしたるは武将の恥辱、末代まで語り継がれて笑うべし。」

実際その通りになってるよね。
400年経った今でも小早川は裏切り者で軽蔑されてる。