スリザリンとは、ハリー・ポッターシリーズのホグワーツ魔法魔術学校にある寮のうちの1つである。
※この記事にはハリー・ポッターシリーズの最終巻までのネタバレが含まれています。
概要
創設者のうちの1人のサラザール・スリザリンに名前が由来する。シンボルカラーは緑と銀、象徴となる動物は蛇(バジリスク)。
サラザール・スリザリンがマグル(魔法使いでない人間)の血を嫌う純血主義者であったため、入寮する生徒はほとんどが純血または半純血である。ほかにも性格は狡猾で野心を持っており、臨機応変で器用に行動する者が多い。一方で同胞愛は強く、スリザリンの中での結束は強い。
寮監は作中ではしばらくはセブルス・スネイプが務めていたが、彼が去った後にはホラス・スラグホーンが寮監となった。ちなみにスラグホーンは1981年までの50年以上の間も寮監をしていた。
ロン・ウィーズリーが「悪の道に落ちた魔法使いはみんなスリザリンだった」と言っており、出身者には悪として描かれる魔法使いが多い。まず作中最大の敵であるヴォルデモート(トム・リドル)が卒業生であり、作中での死喰い人(ヴォルデモート配下の人物)も多くがスリザリン出身である。
ただし、アンドロメダ・トンクスやホラス・スラグホーンなど、主人公側に味方した人物の中にもスリザリン出身者がいる。二重スパイであったセブルス・スネイプや、彼なりに葛藤しながらヴォルデモートのもとで動いていたドラコ・マルフォイなど、完全な悪とも言い切れないスリザリンの出身者も登場している。更に、ピーター・ペティグリューなど非スリザリンの死喰い人も存在することから、スリザリンが全員「悪の道に落ちた魔法使い」でもなければ、「悪の道に落ちた魔法使い」全員がスリザリンというわけでもない。
寮に入るにはパスワードが必要。パスワードは2週間ごとに変更される。入り口はダンジョン(地下牢)に位置し、談話室は剥き出しで荒削りな岩壁や大理石造の壁、緑色のランプなどが荘厳かつ陰湿な雰囲気を出しているが、窓からはホグワーツの湖の中が見えるらしい。
他の寮との関係は作中では悪い。特にグリフィンドールとは対立しており、作中最後のホグワーツの戦いでは大半のスリザリン生はハリー・ポッター側に味方せず、映画版のパンジー・パーキンソンに至ってはむしろハリーをヴォルデモート側に突き出そうとすらしていた。DA軍団においてもスリザリン生が一人もいないのか、それ以外の3寮の紋章を掲げていた。しかし、戦争終結後の他寮との関係はそれほど悪くないようである。また、ハリーの子である(従ってマグル生まれのリリーの血が入った)アルバス・セブルス・ポッターはスリザリンに組分けられており、さほど純血主義が重要視されなくなってきているようにも思える(ウィーズリー家との半純血と言えなくもないが、ウィーズリーが常にグリフィンドールを輩出してきたことを考えても組み分けにおける家系のこだわりが薄れていることが伺える)。
関連動画
関連静画
関連項目
ほう、スリザリンは嫌なのか。いいのかね?
君は偉大になれる。その素質は十分に備わっている。
スリザリンに入れば、間違いなく偉大になる者への道が開かれるのだが、嫌かね?
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