パラレルワールド・ラブストーリーとは、東野圭吾の恋愛ミステリー小説である。
概要
東野圭吾がそれほど有名ではなかった1995年に発売された、東野作品としては珍しい本格恋愛小説。ファン投票でもだいたい上位に食い込んでくる人気作であり、パラレルワールド=2つの異なる世界の狭間で真実を追いかけ苦悩する主人公の姿を描いている。
初出から24年後の2019年に映画化。監督は森義隆で、Kis-My-Ft2の玉森裕太が主演を務めた。東野は本作に対し「複雑な構造を持ったストーリーから逃げることなく、見事に真っ向勝負した作品でした。きっと多くの人が、この映画に翻弄されることでしょう」とコメントしている。
あらすじ
大手コンピューターメーカー「バイテック社」では、バーチャルリアリティーを作り出すため最先端の脳の研究が日夜行われている。そこに勤務する敦賀崇史と三輪智彦は、幼馴染であると同時に良きライバルでもあった。ある日、智彦は崇史に恋人を紹介するが、その女性はかつて崇史が山手線車内から京浜東北線に乗っているところを見つけて、一目惚れした美女。嫉妬に狂う崇史だったが、ある日目を覚ますと彼女は自分の恋人として半ば同棲状態にあった。いったいどちらが現実なのか崇史は混乱し、恋と友情の間で翻弄されていく。
主な登場人物
- 敦賀崇史【玉森裕太(Kis-My-Ft2)】
- 主人公。バイテック社の社員であり、現在は同社の研究・教育機関「MAC技科専門学校」の研究員として任務に当たる。
- 三輪智彦【染谷将太】
- MAC技科専門学校の研究員で、崇史の幼馴染。足に障害があり、内向的な性格。
- 津野麻由子【吉岡里帆】
- MAC技科専門学校の女性研究員。ある世界では智彦の恋人であり、別の世界では崇史の恋人になっている。
- 小山内譲【筒井道隆】
- MAC技科専門学校の教官。
- 須藤隆明【田口トモロヲ】
- MAC技科専門学校の教官。
- 桐山景子【美村里江】
- MAC技科専門学校に在籍する研究者。崇史の同期。
- 篠崎伍郎【清水尋也】
- MAC技科専門学校に在籍する研究者。麻由子の同期。
- 夏江【石田ニコル】
- 崇史の友人。智彦が麻由子を紹介した場に同席していた。
関連項目
親記事
子記事
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兄弟記事
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