ビーバーとは、北陸製菓が製造・販売する米菓である。2020年をもって発売から50周年を迎える。
概要
特徴
石川県金沢市に拠点を持ち、大手以外では北陸地方指折りのシェアを誇る北陸製菓の主力商品の1つ。
1970年に誕生した米菓スナック。いわゆる「揚げあられ」の一種で、北陸産のもち米を使った揚げおかきに日高昆布を練りこんで鳴門産焼き塩を効かしたスナック菓子である。北陸地方の住民にとっては、旅のお供やお酒やビールのおつまみとして欠かせない一品として親しまれており、根強い人気がある。
商品名の由来
ビーバーの包装袋の裏側には、商品名である「ビーバー」の由来について記されている。
それによると、1970年に開催された大阪万博カナダ館のビーバー人形の歯と2本並べたカタチが似ていた事が商品名の由来としている。
歴史・・・1970年の誕生から一時製造中止、そして奇跡の復活から現在まで
ビーバーはもともと北陸製菓が開発した商品ではなく、かつて石川県に存在した製造メーカーからレシピ等を譲り受けて現在のビーバーを製造している。
ビーバーは、1970年に福富屋製菓という石川県白山市の米菓製造メーカーが開発し、北陸地方を中心に販売を開始した。その後、順調に売り上げを伸ばし北陸を代表する米菓として定着。石川県ローカル向けであったが、テレビCMも大々的に放映されるほど人気商品となった。
しかし、福富屋製菓の資金繰りが悪化し、1996年に社内から独立させて創業した「福屋製菓」へビーバー製造部門をやむなく譲渡。福富屋製菓はその後、営業専門の会社として継続することとなった。
が、その後事業を受け継いだ福屋製菓も2013年に経営破綻してしまう。これによって、ビーバーは事実上の製造販売中止となってしまった。
消費者から復活の声が高まる中、約40年以上続いた北陸の味はここで終わってしまうのか・・・そこに待ったをかけたのが金沢市に拠点を置き、現在の製造元である「北陸製菓」である。
北陸製菓は、従来から培った米菓製造のノウハウを活かし、福屋製菓から製造法などを引き継ぎ、さらに福屋製菓元従業員を受け入れてビーバー復活を目指した。
そして2014年8月25日、ビーバーは北陸製菓の商品として販売を再開。奇跡の復活を遂げたのであった。
現在では、ノーマルのビーバーの他に、白えびビーバー、のどぐろビーバーが販売されている。さらに2019年7月8日からは、福屋製菓時代から販売されていたビーバーカレー味が、新たに「カレービーバー」として復活販売。この3種の味はいずれも北陸3県限定販売となる。
またノーマルのビーバーのみ、2019年6月3日から全国販売されている。
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そして、この約1か月後にNBAプレーヤーで富山県出身の八村塁選手がチームメートに白えびビーバーを紹介。これが火付け役となり、日本国内のみならず海外からも注文が殺到。北陸製菓はこれを受けて7月13日付でビーバーの公式Twitterアカウント
を開設するなどして対応。一時、ビーバーが爆発的なブームとなっている。
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https://twitter.com/beaver_hokka/status/1149919049951801344
ビーバーのなかまたち
- ビーバー
一番基本的なタイプ。2019年6月から全国販売を開始。日高昆布を練りこんだサクサクとした軽い食感の揚げおかきに鳴門産焼き塩がほどよく効いた一品。お酒好きの方はビールのおつまみとして食べるとかなり格別。食べたことない人はまずはこちらからお試しあれ。 - 白えびビーバー
北陸3県及び、北陸製菓直営オンラインショップ限定販売。NBAプレーヤー八村塁がチームメートにオススメした一品。従来のビーバーに富山県の名産品である白えびのエキスをブレンド。昆布だしと白えびの甘みが感じられる一品。 - カレービーバー
北陸3県及び、北陸製菓直営オンラインショップ限定販売。ノーマルのビーバーに続いて福屋製菓時代から続く味が2019年7月8日から復活!従来のビーバーにカレー味をブレンド。昆布だしが効いたピリ辛でスパイシーな一品です。 - のどぐろビーバー
北陸3県現地販売のみ。ビーバーと石川県の高級名産品である「のどぐろ」がまさかのコラボっ!?他の味とは違い、こちらは少量個装で箱詰めにし、高級感と限定感を演出。白身のトロと言われる極上の味をサクサク食感で召し上がれ!
入手するには・・・
北陸地方では、スーパーやコンビニの米菓スナックコーナーに必ずと言っていいほど置いてあるお菓子で、北陸地方に住む人たちにとっては定番商品の1つとして広く親しまれている。ちなみに、別会社で同じような立ち位置の商品を製造しているメーカーも存在しており、例としては富山県の米菓メーカーである株式会社北越が製造する北越サラダかきもち
とロングサラダ
、同じく富山県の米菓メーカーの日の出屋製菓が製造するこぶ柿
などがあり、これらは北陸地方を代表するローカルスナックフードとして知られている。ちなみにこれらの商品は、全て北陸地方以外のスーパー、コンビニで販売しておらず、北陸3県外からは各社直営のネット通販から手に入れるしかない。また、のどぐろビーバーは北陸3県現地販売のみのため、ネット通販から手に入れることができない。
しかし、ノーマルのビーバーのみ2019年6月から全国販売が開始されたため、こちらのみ全国のスーパー、コンビニで気軽に買い求めることができる。
イメージキャラクター
- ビーバー (和名:海狸)
包装袋にも登場しているビーバーのキャラクター。(名前そのまんまやん)
齧歯目ビーバー科北陸製菓所属に分類され、加賀生まれ金沢育ちの49ビーバー歳。(人間でいうところの5歳)
特技はダム作り、水泳、ビーバー作りのお手伝い。北陸製菓社内のどこかに住んでおり、ビーバー作りのお手伝いをするふりをして、いつもビーバーをつまみ食いしている。金沢で育ったため、ゴリゴリの金沢弁で話す。2019年7月13日からは、Twitterアカウントを通して広報役に就任している。ちなみにTwitterでもゴリゴリの金沢弁は健在である。
関連商品
関連コミュニティ・チャンネル
関連項目
関連リンク
参考文献・資料
- 北陸定番のお菓子「ビーバー」 生産再開から1年、新幹線フィーバーで完全復活!(Jタウンネット)

- 北陸でおなじみの揚げあられ「ビーバー」復活-金沢の製菓会社が継承 (金沢経済新聞)

- 米菓「ビーバー」にカレー味 北陸製菓、3県限定で (日本経済新聞)

- 白えびビーバー八村効果でついに在庫欠品 1カ月待ちに あの菓子との“タッグ”も!? (デイリースポーツ)

- ビーバー大フィーバー 北陸製菓、八村効果で (北國新聞)

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