ファンクラブとは、特定の人物や団体に対するファンの構成する団体である。
概要
運営体制には大きく分けてその個人や団体が直接主催している公式ファンクラブと呼ばれるものと、ファンが自主的に運営している私設ファンクラブと呼ばれるものに大別される。
その結成対象となるのは、スポーツチームや芸能人、漫画家、音楽家のほか、特に有名でない人を盛り上げる為に結成するものや、果てはクラスの人気者を愛する人々が自称する親衛隊や後援会まで様々。
オフィシャルファンクラブと呼ばれるものの多くは、その運営資金として「会費」として会員となるにあたっての入会金とその資格を継続するための年会費を支払うことになっているものが多いが、中にはメール会員だけの簡素なファンクラブも存在する。
会員数についても、まちまちで、数百人規模からジャニーズのファンクラブのように数万人規模のものも存在し、中には定員を設けてそれ以上の入会を認めないというものもある。
ファンクラブの会員となると、多くは会員証や会員ナンバーなどのID、そして不定期に刊行される会報などが配られることが多い。
一応、ファンクラブ会報は日本の書籍における「不定期刊行物」にあたるため、国立国会図書館への納本義務があるのだが、その性質上実際に収蔵されているものはごく僅かにすぎない。
また、音楽家やバンドのファンクラブの場合、会員限定のグッズやCD、楽曲などが作られたり、会員のみを対象としたコンサートやトークショーなどが開催されたりもする。
こういった会員限定イベントは「ネットなどでの情報流失」「グッズ類の転売」を制限するものもある。
このほか、会報の内容は他の音楽雑誌には載せなかった写真やライブのみの歌詞改変の内容、アルバムやシングルの制作秘話など本当にそのグループに特化した非常にマニア向けの内容が掲載されるファン垂涎の濃い内容のことが多い。
変わったところだと、老舗のひとつであるサザンオールスターズのファンクラブである「サザンオールスターズ応援団」では毎年原由子が昔道で見つけたアサガオの種を会員に配布し、脈々と“里親”に渡している、なんてものもある。
また、解散したバンドなどの場合、新たにファンクラブが作られるケースと休会していたファンクラブを再開させるケースが存在する。
漫画家のファンクラブの場合、会員のみに未発表の習作を公開したりもする。
過去、大友克洋や鳥山明のファンクラブでは、こうした試みが行われ、現在当時の会報がとんでもない値段で取引されていたりもする。
スポーツでのファンクラブの場合、試合チケットの優先発行や祝勝会への招待などが行われ、ボクシングの世界王者クラスともなると後援会が大きなスポンサーとなることもあるため、一流ホテルでのパーティもざらに行われる。一方でこうしたクラブは入会資格が厳しいことも多い。
私設ファンクラブの場合、大手のものではたとえば藤子不二雄のファンサークル「ネオ・ユートピア」のように、事実上の公式と化して実際の藤子作品単行本の編纂に携わるような規模に膨れ上がることもあれば、数人だけで細々と活動しているというものも少なくない。
一方で、運営が難しい面もあり、運営費が基本的に会員数頼みであることから、人気面での予測を見誤って思うように会員が集められなかったり、会報の発行の著しい遅れやバンドの解散、スタッフの逃亡などから半ば強制的に休会、解散となってしまう例も散見される。
関連動画
関連静画
ファンクラブに関するニコニコ静画のイラストやマンガを紹介してください。(特にない場合はこの部分を削除してください)
関連コミュニティ・チャンネル
紹介…っていうかニコニコのコミュニティ・チャンネルって要するに全部公式or私設ファンクラブなんじゃねえの?
関連リンク
関連項目
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