マナー盛りとは、ファンタシースターオンライン2(以降PSO2)にて提示されていた強化基準である。
概要
サービス開始当初は難易度がハード(以降H)までであったためドロップした武器やユニットはレア度だけ気にすればいい傾向であったが、2013年10月のアップデートでベリーハード(以降VH)の上位難易度であるスーパーハード(以降SH)が、さらに2013年12月に新クエストである採掘基地防衛戦が実装された。この採掘基地防衛線はプレイ時間が比較的長く、かつ防衛に失敗するとアイテムが一切貰えない、成功しても塔が破壊されるとレアドロ率が下がるという完全報酬制のクエストである。そのため採掘基地防衛戦に参加するにはレア度以外にも装備をそれなりに強化する必要があるが、それを理解せず無強化のままクエストに参加した結果、失敗するという事態が度々発生した。
これをきっかけに、意思疎通が図れるチームメンバーやフレンドなどで固定を組むのが活発になり始めた。
野良ではクエストに末強化で参加する者を晒す行為が増え始め、その基準が曖昧であったため今度は内容が気に入らないという理由だけで晒す行為が横行。また「強化するなら基準を設けろ」という反発があったことから、マナーとしての盛り方が提示された。それが「マナー盛り」である。
最初に提示されたマナー盛りは「武器は4スロ、防具は3スロ以上。ステ値30のソール、ステ30、他1~2」という所謂「ステ60以上がマナー」である。一見すると今では驚くほど低水基準であるが、当時は補助アイテムが少ないうえドロップするオプションも低いものばかりだったため、強化はEP6基準で武器7スロ、防具6スロに匹敵する難しさがあった。
マナー盛りの是非
このマナー盛りが固定参加の基準や晒しの基準となり、一定の治安が保たれる…かに見えた。
しかしカンストの引き上げや難易度の高いクエスト、さらに効率が求められる巡回系クエストが次々と実装されるとスロ数やステ値は段階的に引き上げられていき、中にはマナーとはかけ離れたステ値を要求するものまで現れるようになった。この状況に「勝手に基準を引き上げるな」と反発したためツィッターなどで論争の要因になった。
また同時期にクラフト強化が実装されるとそれまでの低スロ装備品でも強化次第で性能が格段に引き上げられ、状況によってはオプションがしょぼくてもマナー盛り以上の性能を出せる者も出てきたことで基準が非常に曖昧になってきた。
さらにマナー盛りの基準がステ値だけであったためステ極というHPやPPを盛らない者がいたため、即死したりPPが枯れPAが撃てなくなるという新たな問題が発生した。それに対し「HPやPPも盛れ」という者もいるが、それを補完するにはその分のスロット付与が求められ、結局マナー以上の装備を要求されるなどマナー盛りは有名無実化した。
その後はクラスの増加や潜在能力、特殊能力因子などの要素が増えたことで「ステ値だけではマナーとしての基準が表せない」ことになり、いつしかマナー盛りという言葉を使う者は少なくなっている。
関連動画
関連項目
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