ママとは、以下のような複数の意味を持つ言葉である。
- 英語「mama」あるいは「mamma」のカタカナ表記。英単語としての意味は、やや子供っぽい(あるいは親しみを込めた)ニュアンスで「母」を指す。
英語に限らず複数の言語で「ママ」と似たような響きの言葉を「お母さん」という意味で使用している。広く共通する理由として、唇音である「ma」が乳児にとって発音しやすい音であるためと思われる。
変化形として「mammy(マミー)」など。
日本においても母親を指すカタカナ言葉として定着しており、父親を指す「パパ」とともに広く使用されている。子供っぽい、あるいは親愛を込めたニュアンスがある事も英語と同様である。 - 1.から派生して、日本では夫が自分の妻をこう呼ぶことがある。日本語の「母さん」「お母さん」でも同様の事が見られる。逆に妻が夫を「パパ」「お父さん」と呼ぶ例もある。日本において家族内部ではお互いを最も年少の者から見た関係性で呼称するのが基本である。子供がいない夫婦の妻を夫がおかあさんと呼ぶことはあまりないが、子供が生まれればおかあさん、孫が生まれればおばあさんと呼ぶ。
- 飲食業店や酒場などの女主人を指して言う言葉。「ママさん」と、さんを付ける場合も多い。
「店内を仕切る女性」ということで、「家庭内を仕切る女性」である母親に見立てた呼び方であるとすれば上記1.が語源か?ただし、女店主を「母さん」と呼んだり男店主を「パパ」と呼ぶことは皆無ではないものの、さほど一般的でもない。よってこの説明にも少々疑問符は付く。
女店主を「女将」と書いて「おかみ」と呼んだり、男店主を「主人」を意味する「マスター」と呼ぶことが非常に一般的である事を考えると、女性に敬意を込めて呼ぶ英語「ma'am(マム)」が語源だった可能性もある。この「ma'am」は「madam(マダム)」の派生形で、「女主人」「奥様」「軍隊での女の上官」などへ呼びかける際の英単語。もしこの説が正しいならば上記1.とは直接的な関係はないことになる。
女主人の補佐役的な立場の女性を「チーママ」「チイママ」(「小さいママ」の略か)と呼ぶこともある。 - ママ(Lostorage) - TVアニメ『Lostorage incited WIXOSS』に登場するルリグ「ママ」。
- HoneyWorksによる初音ミクオリジナル曲『ママ』。子どもの成長を母親の視点から見た歌詞となっている。 →ママ(HoneyWorks)
- 「原文ママ」の略称。 →原文ママ
- 飯(まま) 食事、ごはん、あるいはオヤツのこと。何故か日本では「まま」を子供が腹を空かせている時に言う言葉だと考えたらしい。母親を指す古い言い方は「かか」や「ぱぱ」であったと考えられている。
- VtuberにおけるLive2Dモデルデザイナーや3Dモデル作者に対する、当該キャラクターの立場からの呼称。一般的に男女関係なくママ呼びされるのが通例。初期衣装と新規衣装、2Dと3D等、モデルによって製作者が異なる場合は、初期モデルの制作担当者と区別するために新規担当者がパパ呼びされることもある。
関連項目
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