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DV888(ディーブイエイトエイトエイト)とは、ヨーヨーファクトリーが発売するヨーヨーの名である。
概要
2009年発売。2014年にリニューアルされている。
これより前に「ヨーヨーファクトリー・888」というヨーヨーがあるが、名前をパロっているだけで別物である。
2009年版
2004年頃にプロトタイプのみ公開されたヨーヨー「バズオン・DV8」のパロディである。
これはフチにステンレスリムを貼り付けたプラスティックモデルだったが、ヨーヨージャムが保有する金属リム機種の特許に関する問題が解決できず、開発中止となったものである(その後バズオンは倒産)。
余計なものを一切廃し、価格を抑えながらも高性能なヨーヨーを目指した「ファンダメタル」シリーズの第1弾。
当時、フルメタル機種は1万数千円するのが普通であったが、本機の価格は5-6000円程度である。
それまでのヨーヨーファクトリー機種に搭載されていたハブスタックが廃され、軸には何もついていない。
総金属製になったが、形状はDV8が持っていた真っ平らなリムを踏襲している。
これが外より重心化に貢献しており、この価格帯としてはパワーが高めのヨーヨーだった。
価格や取り回しやすさ、メンテナンスの楽さと汎用性は、初めてのフルメタルに最適である。
これが評価され、ファンダメタルシリーズの中で唯一、後述のリニューアルを受けて生き残っているものである。
2014年版
形は、2009年版と全く同じ。
違いは、レスポンスシステムのパッドが分厚くなったことと、ボールベアリングが薄型になったこと。
すなわち、引き戻し仕様になってリニューアルされた。
これを知ったプレイヤーもショップ店員も、「なぜ?」と総突っ込みを入れた。
フルメタルヨーヨーは、プラスティック機種にある程度慣れてから乗り換えるのが常識である。
そのようなプレイヤーは、ヨーヨーを引いても戻らないバインド仕様にしている。
すなわち、引き戻し仕様のフルメタルは需要が合わず、見向きもされないだろう。
…というのが従来のメーカー・ショップ間における共通見解であった。
しかし、それを知っているのは慣れたプレイヤーだけであることを、みんな見落としていた。
ヨドバシカメラや東京おもちゃショーで初めてヨーヨーを見るお客さんは、そんなことは知らないのである。
ヨーヨー輸入業者が、そういった普通のおもちゃ売り場にヨーヨーを卸すようになると、初めてヨーヨーを見る顧客のニーズがそれまでの顧客とずれていることに気づく。
子供たちは、ショップがおすすめする「初心者向けヨーヨー」を嬉々として遊んでいるが、それを眺めているお父さん達が、「その金属のヨーヨー、かっこいいからください!」という例が続出したのである。
それまでのラインナップでは、引いても戻ってこないヨーヨーなど買ったところで使いこなせるわけもなく、「すみません、これは上級者向けですので」とむげに断ることしかできなかった。
しかし、初心者はかっこいいヨーヨーが欲しい。
大人なら、趣味に6000円ぐらい余裕でかけてくれる。
初心者向けフルメタルヨーヨーの需要は、確かにあったのである。
それに気づいたヨーヨーファクトリーは、引き戻し仕様のフルメタルヨーヨーを作ることにした。
別に新造する必要はなく、既存のヨーヨーのパーツをちょっと変えるだけでいい。
むしろその方が、「上達したらパーツ交換だけで上級者仕様になりますよ」という売り文句にもなる。
そこで選ばれたのが、シンプルかつハイパワーな「DV888」だったのである。
別売りの「アップグレードキット」に付け替えることで、バインド仕様にすることができる。
「アップグレード」というが、つまり他の機種と同じ薄いパッドとセンタートラックベアリングのセットである。
その際のスペックは2009年版と同じであり、ラウンドボディ気味のフルメタルとして末永く遊べる。
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関連項目
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