概要
一言で言えばワールドクラスのナベツネ。
超巨大メディアコングロマリット『ニューズ・コーポレーション(以下N.C.)』のCEOである。
オーストラリア初の全国紙を発行して同国のメディアを手中に収めたことに始まり、ロンドンの『ザ・サン』紙を買収してイギリスに進出。
N.C.設立後にはイギリス最大の『タイムズ』紙と20世紀フォックス社を相次いで買収し、FOXネットワークテレビを設立。1980年代以降の米英のメディア界を牛耳る存在となった。
N.C.は米英に限らず世界各地のメディアを買収しており、その規模は他の団体の及ぶところではない。『彼のメディアに触れずに暮らせるのはアフリカのみ』と言われる。
日本においても、かつてソフトバンクと提携して朝日新聞社を買収しようとした。
米英の大統領の支持率をはじめとして、政治そのものを自らのメディアによって操作していると言われる。
実際に、ブレア英総理やオバマ米大統領との密談を行っている。
御年81とそろそろ限界が見えてきたが、彼の息子ラクラン・マードックは、彼に負けず劣らずメディア支配の才能を持っているといわれており、マードック帝国の牙城はこれからも崩れそうに無い……。
はずだったが、2011年7月、傘下のタブロイド紙『ニューズ・オブ・ザ・ワールド』による違法盗聴と警察・政府との癒着が明るみに出て、彼のメディアグループへの信頼が急激に揺らいでいる。
人物
思想に一貫性は無く、自分のメディアの人気が上がればそれでよいと言う風見鶏的人間。
サッチャー政権時はバリバリの右派であったが、ブレア政権時には左派として彼を支持した。
が、基本的に彼のメディアは、右翼的な姿勢を示したことで急激に売り上げを伸ばす、というケースが多い。
アメリカにおいても同様で、多くのメディアがイラク攻撃に懐疑的だったイラク戦争前においても、FOXテレビのみがイラクの大量破壊兵器保持を支持し、戦争賛成の姿勢を強く示した。
オバマに対しては攻撃的だが、何とかして彼も支配下に置こうとしているようだ。
世界のメディア王という地位に見合う黒い人間であり、前述の盗聴事件を内部告発した記者は、事件性の無い死を迎えた。
『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』の悪役である、自らの新聞の人気のために戦争を引き起こそうとするメディア王のモチーフはもちろん彼である。
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関連項目
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