概要
フランス国際サッカージュニアユース大会のイングランド対フランス戦で初登場。この試合のフランス選手達は、試合開始直後は地元開催のプレッシャーで動きが悪く、イングランドがフランスの動きを研究していたこともあって前半5分であっさり先制を許してしまう。仕方無くピエールが一人で切り込んでいくが、ピエールのシュートはイングランドGKはかわしたものの、ロブソンのブロックに阻まれてしまう。観戦していた若林は、この有様に「いくら凄いやつが一人いても、サッカーはチームプレイだ。ひょっとするとこの一戦、地元フランスは落とすかもしれんぞ」と不吉な予想を口にした……。
……とピエールの紹介のようになってしまうわけだが、実はロブソンのプレイはこれで全部である。
試合はこの後フランスにナポレオンが登場し、ピエールとのコンビで逆転を飾るのだが、なぜかフランスの攻撃の場面でロブソンが画面に全く登場しない。ピエールやナポレオンがロブソンのマークを振り切る場面や、ロブソンがカバーに入ろうとするところをキャノンシュートで吹き飛ばしてゴールする場面が描かれてしかるべきはずなのだが、身長2mくらいありそうな巨漢の姿がどこにも見当たらないのだ。
あらためて確認してみても、大会開催式のイングランド選手団入場シーンでも見かけず、試合前にイングランドのモブ選手が台詞を言っている後ろに立っているコマと、次の試合でイングランドがマレーシアに勝利した場面で片手を挙げて勝利を喜ぶコマがあるだけ。
なんとたったの3コマしか登場しておらず、台詞は一つも無い。やった事はピエールの通常シュートを一度防いだだけで、それも日本戦でピエールはスライダーシュートを温存していた事が発覚する。つまりロブソンは完全にかませ役でしかなく、日本の試合を観戦する海外選手達の中にもおらず、その扱いはビクトリーノよりも小さい。
漫画の続編においてもイングランドが日本と試合をする機会は無く、大勢の海外選手に混じってたまに顔が出てくるだけに留まっている。
テクモ版ゲーム
テクモ版世界では、彼は突如世界最強のDFとなって翼の前に立ちはだかる。巨漢DFに共通の必殺技パワーブロック、パワータックル、原作ではドリブルをするシーンは一度も無かったのに強引なドリブルを備え、「ゴール前の第二のゴールキーパー」と呼ばれるほどの守備力を誇る。
プロ入り後を描いた『キャプテン翼4』では翼達よりも上の能力を持つベテラン選手達が登場するが、翼世代で最強のストライカー・コインブラはファンベルグの能力に及ばないのに、翼世代で最強のDF・ロブソンは世界最強のミルチビッチと同等のシュートブロック能力を持っている。もはや完成されたスーパーディフェンダーである。
……と言うのも、キャプテン翼の有力選手はFW、MF、GKに集中しており、DF専門のポジションで強敵に成り得る他国の選手はアルゼンチンのガルバンと、このロブソンしかいない。そしてガルバンにはディアスやサトルステギと言った強力なチームメイトがいるため、「守備の専門家一人のために苦戦する相手」という際立った個性はロブソンが担当する事になったのだ。
そして攻撃にはどんどん派手で強力な必殺シュートが開発されていくが、守備技はずっとパワーブロックのまま。そのためインフレしていく攻撃力に対抗するためには基本能力値を高く設定するしかなく、ロブソンの能力が異様に高くなっていったのである。
このような事情であるため、戦う機会は中盤に限られ、ゲームの終盤での対決やイベントシーンは無い。ただひたすら能力の高さによって翼を苦しめる強敵である。
余談
ロブソンが描かれた数少ないコマの一つに、試合前に仲間達の後ろにいるコマがあるのだが、この時の仲間との身長差が凄いことになっている。どう見ても中学生のうちから身長2mはある。ミューラーよりでかい。
腕を高く上げるシーンがピエールのシュートをブロック、マレーシアに勝利の二度あり、いずれも左腕を上げているのでロブソンは左利きなのかも知れない。
関連項目
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