概要
火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | 土曜日 | 日曜日 |
登板 | 登板無し | 登板無し | 登板無し | 登板無し | 登板 |
上の例のように「登板した後に間を4日空けて再度登板する」登板方法で、『100球程度投げる→リリーフ陣に後を託す』という形式で行われる。NPBよりも試合数が多い一方でロースターへの登録枠が少ない(28人に対して25人)MLBでは一般的なローテーションである。
昔の先発投手の登板間隔は中0日や中1日がザラであった。現在よりも試合数が少ないことがこのような登板を可能にしていたが、同時に無理な起用による怪我や故障が個人の責任とされる風潮が強く、故障したまま復帰できない選手も多数存在していた。
こうした反省を受けて、現在のMLBでは『選手の肩は財産』という考えが主流となっており、厳格な球数制限を投手に課している(ブルペンでの球数まで制限している)。 そのため先発投手は100球前後で降板するのが基本で、「完投よりも100球程度の球数でいかに多くのイニングを投げるか」が重要視されている。
一方で日本のプロ野球では中4日は基本的に行われることがないが、これは「MLBよりも20試合弱(2021年現在)試合数が少なく、前述のように登録枠も3人多いことから、緊急時を除いて中5日・中6日で事足りる」「先発投手(特にエースピッチャー)は長いイニングを投げることが一般的」などの理由からである。
現状
日本ではキャンプなどで「投げ込み」と呼ばれるフォームの維持練習が現在でも一般的であり、「投げ込み2000球」という見出しがスポーツ新聞に掲載されることも珍しくない。黒田博樹などは投げ込みで多投しながら現役を長く続け、MLBでも活躍を見せたが、一方でダルビッシュ有や前田健太を代表とする「アンチ投げ込み」サイドの投手も存在する。なお、ダルビッシュは中4日の登板に関しては否定的な立場を取り、肘のトミー・ジョン手術を受けた際に「日本と同じ中6日が理想的である」旨をインタビューで語った。
上にもある通り、MLBにおいてはNPBよりも厳格に球数・イニング数を厳しく制限している。ただし、運用に長年耐えうるのは一部の投手のみで、平均球速が大きく上がっていることも絡んで故障者の数はそれほど減っていなかったり、予防的に施術するのも含めてトミー・ジョン手術を受ける選手も多かったりするのが現状である。そのため、ロースターの拡張についても定期的に議論がなされているが、年俸高騰を抑制したいチーム側の考えもあって未だに実現はしていない。
ちなみに、人間の体で投げられるフォーシームの最速は180km/hが限界で、それ以上になると腕がちぎれるとされている。
関連動画
関連項目
- 5
- 0pt