「今までで一番楽しかった…」とは、漫画『アイシールド21』のキャラクター、小判鮫オサムの台詞である。
概要
巨深ポセイドンのメンバーは、筧や水町といったスター選手が多く所属しているが、1年生である彼らとは対照的に、3年生にはスター選手が一人もいなかった。
中でも、小柄で目立った強みもなく、指揮・分析力も筧に劣るキャプテンの3年生、小判鮫先輩は、自身が後輩たちにできることとして、水町のハードな練習に最後まで付き合ったり、相手校のスパイを担ったりするなど、脇役としてチームに貢献することを決めていたが、その心は劣等感に苛まれていた。
そして迎えた全国高校アメフト選手権東京大会準々決勝、泥門デビルバッツとの試合。
試合時間は残り2秒、点差は5点でリード。泥門デビルバッツは小早川瀬那のデビルバットダイブによる真っ向勝負のタッチダウンを狙うと読んだ筧は、体格の大きな後輩たちで守りに入る。
最後の最後で力になれない小判鮫先輩は「俺らとかすっかり役立たずで…」と自虐的に笑う。
しかし、後輩たちは皆「役立たず」という言葉に耳を疑った。早逃げによって相手から一度も取られたことのないパス、後輩の練習にも真摯に向き合う姿勢、これらから後輩たちは皆、小判鮫先輩をキャプテンとして尊敬しており、役立たずと思ったことは一度もないと語る。
これを聞いた小判鮫先輩は、後輩たちの思いと自分自身の「小ささ」に、思わず涙を浮かべる。
そして最終結果は17-18で泥門デビルバッツの勝利。3年生にとって最後の試合とさせてしまった水町は悔しさから号泣し、キャプテンに準決勝への切符を持たせられなかった筧は小判鮫先輩に謝罪する。
練習すごすぎでさ 今までで一番きつかったけど
村田雄介の描くアツい表情に、読者も思わず涙する名シーンとなっている。
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