体とは、以下のことを表す。
- 体(からだ) - 動物の全身のこと。また胴体部分のこと。身体。
- 体(タイ) - 数学における概念の一つ。四則演算などが定義された代数的構造。英:field
- 体(タイ) - 字体を表す接尾辞。明朝体、イタリック体、・・・
- 体(タイ) - 屍体、仏像などを数えるときの助数詞
- 体(タイ) - 生け花の用語で、役枝の種類の一つ。
漢字として
体には、體の新字体の体(タイ)と、体(ホン)と読む字がある。一般に使われるのは體の新字体の方である。ここでは両方説明する。
体・體
- 意味
- 動物の全身、胴体、犠牲、形状、物事の本質、実体、見かけ、物質的存在、形と性質をもったもの、規則、体系、自ら体験する、身につける、文章の様式、字体、立体。
- 體は〔説文解字・巻四〕に「十二屬を緫(す)ぶるなり」とある。
- 体は體の俗体。〔字鑑〕に「體、――俗に躰と作す、或ひは、体と作す」とある。
- 字形
- 形声。声符は豊(レイ)。
- 音訓
- 音読みはテイ(漢音)、タイ(呉音)、訓読みは、からだ、かたち。名のりに、なり・みる・もと・み、がある。
- 規格・区分
- 体は、常用漢字であり、小学校2年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 語彙
- 体位・体育・体温・体外・体格・体感・体幹・体系・体型・体験・体言・体現・体裁・体式・体質・体臭・体重・体術・体制・体勢・体積・体操・体長・体調・体得・体内・体罰・体表・体面・体用・体力・体錬
異体字
- 體は、旧字体。常用漢字表に参考字体として載っている。JIS X 0213第二水準。
- 𩪆は、〔字彙補〕に「古文の體字」とある異体字。
- 軆は、〔干禄字書〕に「俗」、〔玉篇〕に「躰に同じ」、〔集韻〕に「體、――或ひは身に从ふ」とある異体字。JIS X 0213第二水準。
- 躰は、〔玉篇〕・〔字彙〕に「俗體字」とある異体字。JIS X 0213第二水準。
- 骵は、〔字彙〕・〔正字通〕に「俗體字」とある異体字。JIS X 0212補助漢字。
- 𨉦は、〔字彙補〕に「體に同じ」とある異体字。
- 𨉥は、〔直音篇〕に「軆、體同じ。――躰・𨉦・𨉥、並(みな)上に同じ」とある異体字。また面の異体字と同形。
- 體の簡体字も体。
体(ホン)
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