「贈与税がかかります」
「は!?」
『剣と魔法の税金対策』
剣と魔法の税金対策とは、ガガガ文庫より出版のファンタジー系ライトノベルである。単行本は全6巻(6巻は電子版のみ)。
著:SOW 、イラスト:三弥カズトモ。漫画版は作画:蒼井ひな太。
概要
| 剣と魔法の税金対策 | |
| 小説 | |
|---|---|
| 作者 | SOW |
| イラスト | 三弥カズトモ |
| 出版社 | 小学館 |
| レーベル | ガガガ文庫 |
| 刊行期間 | 2021年1月-2022年12月 |
| 巻数 | 全6巻 |
| 漫画:剣と魔法の税金対策@comic | |
| 作画 | 蒼井ひな太 |
| 出版社 | 小学館 |
| レーベル | サンデーうぇぶりコミックス |
| 掲載 | サンデーうぇぶり |
| 掲載期間 | 2021年4月-2023年10月 |
| 巻数 | 全6巻 |
| 小説・漫画テンプレート | |
勇者と魔王が税金から逃れるためにあの手この手でどうにかしていくという、ファンタジーに社会要素を織り込んだライトノベル作品。漫画版は『剣と魔法の税金対策@コミック』の名前で刊行されている。
現実の税金に関する方法や考え方がところどころ説明されるため、読者にとっては税金に関する勉強にもなる。
キャラクター
- ■勇者 メイ・サー
- 魔王を倒しに来た女勇者。魔王の誘いに乗って世界の半分をもらおうとしたが、天使によって贈与税を取られることを知り、税金から逃れるための窮余の策として魔王と結婚することを提案する。
- 貧乏から成り上がってきたぶん金への執着は非常に強く、つけられた勇者としての二つ名は「銭ゲバ」。
- なお小説イラストおよび漫画版でのキャラはリ○・インバ○スのようなイメージ(漫画版の読者からもそのへん言われている)。
- ■魔王 ブルー・ゲイセント
- この世界における当代の魔王。「部下になれば世界の半分を渡す」と聞いた途端に勇者が快諾したのを見て驚く。「勇者が本当にそれでいいのか」と再確認するほどには常識的。ゼオス・メルによって天界から税を徴収されることになったため、妻となったメイと共に税金支払いに奔走することになる。
- なお魔王は代替わりであり、本人によると魔王の中では若い方らしい。魔族らしく禍々しい外見をしているが……
- ■税天使 ゼオス・メル
- 絶対神アストライザーの意思を代行して下界の者たちから税を徴収する任務を負う天使の一人。魔王と勇者が和睦したのを見て降臨し、世界の半分をもらい受ける行為には贈与税が発生すると説明、税を徴収しに現れる。
- なお何歳なのかは不明だが、魔族の初代王朝(1000年前)の頃にもいたことが初代魔王の記録により判明している。
- ■魔族宰相 センタラルバルド
- 魔王に使える魔族側の宰相。メイに変な名前で呼ばれることが多い。
関連用語
- ■絶対神アストライザー
- この世界における創造神の名前。得た恵みの一部を天界に捧げることを義務として定めた「ゼイホウ」を定めた存在でもあり、天使たちは下界に税を徴収しに現れる。
- ■ゼイホウ
- 地上の民と神との間に取り決められた、天地創造の頃からの法。税の徴収方法から神への申告、徴税に対する不服な点の届け出など、全てに関してゼイホウに定められた基準に沿って行わなければならないとされている。
- ■サシオサエ
- 天界によって行われるという裁き。納税を拒み続けた勢力は膨大な資産をまさに根こそぎ全て没収されるという地獄を味わう。魔族すら手出しできない大帝国を一夜にして滅ぼしたという伝説が魔族・人族の両方に伝わっている(人族ではおとぎ話扱いだが魔王によると史実らしい)。
- ■ゼイムチョウサ
- 狙いをつけた勢力や個人の財政が健全であるかどうかを調べる調査。抜き打ちで行われることもあるが、税天使によると「卑怯も何もない」「ゼイムチョウサとはそういうものです」とのこと。
- ■ゼイリシ
- いにしえの法であるゼイホウを司ると言われる人間の一族。人と神との間に立ってゼイホウに基づき納税を管理する仕事(いわゆる神官職のようなもの)を行っていた。しかし現在は隠れ里を作って暮らしているという。
関連項目
関連リンク
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