名古屋市総合体育館とは、名古屋市南区にあるスポーツ施設である。
簡単な歴史
現在、この建物がある場所には元々帝人の名古屋工場が建っており、その関係で近隣にある国鉄東海道本線(現在はJR東海の管轄)から専用線が伸びていたほか、笠寺駅ではコンテナ貨物の取り扱いを行っていた。しかし、1978年に帝人が工場を閉鎖して名古屋から撤退。それに伴って国鉄も笠寺駅でのコンテナ扱いを廃止した結果、工場跡地とコンテナヤードは腐敗と自由と暴力の真っただ中荒野と言っても過言ではないほどの広大な空き地と化してしまった。
当然これはあかんと名古屋市は再開発計画を決定。1980年に策定した名古屋市民の健康増進計画『レインボープラン』の拠点として、同地を整備することにした。そして1987年に竣工したのが名古屋市総合体育館である。愛称は「レインボープラン」から取り、「名古屋レインボーホール」とされた。
2007年には、同じく名古屋市に本社を置くがいしやセラミックスの製造企業・日本碍子(にほんがいし)がネーミングライツを取得。施設全体を「日本ガイシ スポーツプラザ」と称することになった。1契約は期間を5年と設けているが、2019年現在まで毎回更新を続けている。
概要
施設は大競技場である「レインボーホール(日本ガイシホール)」、小競技場やプール、アーチェリー場が収容された「レインボーアリーナ(日本ガイシアリーナ)」、そして会議室や研修室を収容した「サン笠寺(日本ガイシフォーラム)」の三つで構成される。
日本ガイシホール
名古屋市民にとって『ガイシ』と言えば、日本碍子でも電柱のがいしでもなくここを指す。広義で「日本ガイシホール」とされるのは、直径100mのドーム建造物を有する第1競技場で、2秒という短い残響時間が特徴。
最大収容人数は1万人(固定座席は7千人)。固定座席を有する会場だとナゴヤドーム(約4万人)に次ぐという大規模なものである。名古屋で有名アーティストがライブを行うときは大抵ここが選ばれると同時に、ここを埋めることができれば[1]アーティストの一つのステータスである五大ドームツアーが見えてくる。
この第1競技場のほか、別棟として体育館として使える第2・第3競技場がある。また、第2競技場地下には25m温水プール、第3競技場の2階にはアーチェリー場を備える。
日本ガイシアリーナ
ガイシホールから遅れること5年の1992年に完成した。ぶっちゃけるとプールで、50m競泳プールと飛び込みプールが設置され、3500人の収容人数を持つ観覧席を備える。それとは別に別棟で50m温水プールが設置され年中泳げる。
冬季にはプールがスケートリンクと化し、フィギュアスケートの本場名古屋らしくフィギュア教室も行われている。また、フィギュアの日本大会や世界大会も頻繁に行われている。2017年のISUグランプリファイナルでは(キャパ不足から)さすがにガイシホールで行われたけどな。
日本ガイシフォーラム
レセプションホール(要するに宴会場)と三つの研修室、繋いで利用可能な二つの和室がある。
アクセス
【住所】
〒457-0833 名古屋市南区東又兵ヱ町5丁目1番地の16 (⇒Googleマップピンで見る)
笠寺駅の西口を出たら目の前にあるが、普通列車しか止まらないので注意。ただし、帰りは人多すぎになると新快速とかが臨時停車することがある。
JRが嫌だという人は笠寺駅東口から市営バスが出ている。また、根性があるならばそのまま東口の目の前に伸びている道をひたすら歩くと線路に出るので、そこを左に曲がれば名鉄本笠寺駅である。ただし所要時間は歩いて10分ほどなので、ライブ疲れで行くのは厳しいのではないだろうか。
関連動画
日本ガイシホール
日本ガイシアリーナ
関連静画
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関連商品
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関連リンク
関連項目
脚注
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