otogroove / オトグルーヴ / #OTGRとは、2024年に開催される予定の音MADをテーマにしたクラブイベントである。通称「音グル」「オトグル」。公式ハッシュタグは「#OTGR
」。
概要
新作の音MAD合作や音MAD-mixを実際のクラブで流すという、音MADでも珍しいリアルイベント。
2023年12月31日~2024年1月1日にかけて放送された、音MADの年末恒例企画『音MAD作者が選ぶ今年の音MAD』の番組内で発表された。
2024年5月18日㈯ 14:00~20:00に、秋葉原MOGRA及びTHE A.I.R BUILDINGで開催され、ニコニコ生放送での同時上映もされた。(秋葉原MOGRAのTwitchチャンネルでは配信されないので注意。)
内容は、音MAD-mixと「低速」「中速」「高速」の3つの音MAD合作によって構成されている。音MAD合作はそれぞれ名前の通りテンポが異なり、それに沿ったテーマが設定されている。
開催当日には、現地参加約200名、生放送には来場者数7000以上にコメント数と28000以上と、多くの人が訪れ、現地も生放送も大きく盛り上がった。そして、終演直前には、次なる企画として「nerdtronics3(仮称)」を2025年春に開催することを発表した。
公募枠
本イベントの特徴として、3つの音MAD合作すべてに公募枠が設けられている点があり、意欲のある作者が自主的に参加できるようになっている。
ただし、それぞれの音MAD合作のコンセプトや、指定されたジャンルの使用曲、作風、テンポ、長さ等に合っている範囲で作品を制作し、運営の審査を通過する必要がある。審査は、その募集作品のクオリティによらず、合作のコンセプトや全体的な親和性を考慮して行われた[1]とされる。このシステムは音MAD合作では珍しい物であり、ある意味優劣を決めて選別を行っているとも言える為、否定的な意見も寄せられた。
公募制を採用した理由として、主催のowatax氏は「近年開催されている音MAD合作の多くが招待制となっており、昔の様に誰でも参加できず、人脈づくりをしないと参加できないのが、良くも悪くも参加者が知り合いばかりになってしまい、新しい人が入りづらい。」と説明している[2]。
告知を発表した1月1日から募集を開始し、3月10日に締め切り、3月30日に結果が発表された。
現地参加
第一会場
| 会場 | 秋葉原MOGRA(東京都台東区秋葉原3番11号 ) |
|---|---|
| 日時 | 2024年5月18日㈯ 14:00~20:00 |
| 料金 | 2,500円(ワンドリンク付き) |
| 定員 | 150名(スタッフ、制作参加者を含む/完全予約制) |
その他注意事項等は、Twiplaのイベントページ を参照。 |
|
4月13日 22:00よりTwiplaにて予約受け付けが開始。なんと1分足らずで受付が終了し、余りにも予約が殺到したからか定員以上に参加者が登録されてしまう(最大で167人)というシステムトラブルまでもが発生した(後述)。
なお、会場は台東区秋葉原の昭和通りから裏に入った細めの道に位置しており、当日は大人数が押し寄せることが想定される為、注意が必要である。特に、外で騒ぎすぎてはいけない(戒め)。
また、以前同地で開催された音MADのクラブイベント『nerdtronics2』では、入場が開演時間までに完了せず、結果的に途中入場になってしまった人もいるので、時間にも気をつける必要があるかも知れない。
第二会場
| 会場 | THE A.I.R BUILDING B1 BASEMENT BAR (IN THE AIR)(東京都中央区日本橋本町三丁目2番8号 ) |
|---|---|
| 日時 | 2024年5月18日㈯ 14:00~20:00 |
| 料金 | 2,500円(ワンドリンク無し) |
| 定員 | 50名(スタッフ、制作参加者を含む/完全予約制) |
その他注意事項等は、Twiplaのイベントページ を参照。 |
|
第一会場の定員超過を受けて、急遽設けられた会場。その為、予約形式は若干複雑になっている(後述)。
第一会場の秋葉原MOGRAとの相違点として、飲食物の提供が無い(当然ワンドリンクも無し)が、再入場が可能となっている事があげられる。飲食物については、同施設内にあるハンバーガーショップ(JUSTA BURGER)等を利用する事を、運営は案内している[3]。
タイムテーブル
| 時刻 | 演目 |
|---|---|
| 14:00 | 開場 |
| 14:50 | OPENING ACT |
| 15:00 | 音MAD-mix フロクロ |
| 15:20 | 音MAD-mix 2÷す |
| 15:40 | 低速合作 |
| 16:30 | 音MAD-mix エルフィン |
| 16:50 | 高速合作 |
| 18:10 | 音MAD-mix とぼけがお |
| 18:30 | 音MAD-mix えいりな刃物 |
| 18:50 | 音MAD-mix 芋タルト |
| 19:10 | 中速合作 |
| 20:00 | 閉場 |
音MAD-mix
音MAD作者の他に、VOCALOIDプロデューサーや映像作家、ミュージシャンと他分野のクリエイターも参加している。
アドバイザー(感想を書く人)は、イベントの主催、運営スタッフが兼任している。
参加者
音MAD合作
タイトルは作品上映時に発表。
低速合作『NUSKOOL -ラップ調音MAD-』
テーマは、BPM 90~110前後の楽曲を使用した、セリフ合わせメインの合作。ヒップホップ系の楽曲を使用した、比較的静かな作風を想定。
合作ディレクターのかすてら氏が主催した『MIXTAPE -ラップ調音MAD-』(sm38097002
)や、イベント主催のowatax氏が主催した『ローファイ・ラップ調音MAD合作』(sm41081687
)の続編とされる。
パート表
| № | 担当者 | 楽曲 |
|---|---|---|
| 1 | こまり | The Popping Bull - Ivan Makvel |
| 2 | あずまる | Stuck on you - Nowlu |
| 3 | 100円 | Mountain View - SKRYU |
| 4 | 地他 | 水星 feat. オノマトペ大臣 - tofubeats |
| 5 | メガペン | Sight of Spira (FFX LoFi) - KilikaBeats |
| 6 | 小ブラシ | Glide - Mad Seedling |
| 7 | MizkoKT | Dlive Into The Mellow - 大谷智哉 |
| 8 | szrndi | Klosterstern Station 1:17 AM - June Blaze |
| 9 | 劣化 | Phamtom - DJ Ryow a.k.a. Smooth Current |
| 10 | Lixy | 不可幸力 - Vaundy |
| 11 | ♪くらっち♪ | Raujika - Nebulosa |
| 12 | 球体群の調和 | そなちね - Tempalay |
| 13 | Kurashi | Luv (sic) pt4 - Nujabes |
参加者
中速合作『メインストリーム』
テーマは、音MADの多様性を体現した、クラブ音響と大画面映えを意識した楽しくてカッコいいバラエティ合作。
BPM 120~160で、音楽ゲームやクラブミュージック等の電子音楽的ニュアンスを持った楽曲と、使用曲には多少の縛りがある。ただ、テーマの「音MADの多様性」からか、作風はテンション高めが理想としつつも、「広く取りたい」とされている。
パート表
| № | 担当者 | 楽曲 |
|---|---|---|
| 1 | 感想 | 人マニア アレンジ (feat.重音テト) (remix) - 404p |
| 2 | とそちか | Raise the Huddle - Nor |
| 3 | RED ZONEテクニックCh | OMG (뽕짝 Remix) - NewJeans (뉴진스) |
| 4 | 1時 | Assault TAXI - ASA |
| 5 | ruiji | HAT TRICK - P*Light |
| 6 | キャベツ | Glide - Mad Seedling |
| 7 | 結核 & 悪凛 & チョコ味バームクーヘン & cloudy | p.h. - SEVENTHLINKS |
| 8 | メスシリンダー | さとり様がフラメンコ状態の時に流れる曲 - キセノン |
| 9 | コツ連打ら | Terrible Time at Sanctuary - Rotteen & Darius |
| 10 | ラグマット | 怪盗BisCoの予告状!! - Qrispy Joybox |
| 11 | 角煮サイダー | 唱 / Show (Jax Jones Remix) - Ado |
| 12 | しんじん | Got To Keep On - The Chemical Brothers |
| 13 | FFFanwen | Call Me Manny - Justin Hurwitz |
| 14 | Ximco | ThreeState - ウボァー |
| 15 | ましましケーキ | Crazy Shuffle - Yooh |
| 16 | さくれい | Starry Sky - CAPSULE |
| 17 | オールカラー | 退屈を再演しないで - Eve |
| 18 | 超正当派(神酒 & Ckiro) | SOUL'd OUT楽曲のMEGAMIX |
参加者
高速合作『激発物破裂罪《高速》』
テーマは、最初から最後まで高速/高密度で疾走・破壊・狂騒が展開される合作。
BPM 180以上の速いテンポの楽曲を使用していれば作風やジャンルに縛りなしと自由度が高い。
公募枠は、応募38作品の内、未完成の1作品を除いた37作品が採用された。
参加者
公募枠
グッズ
4月29日より、SUZURIにおいて、otogrooveの公式グッズの販売が開始された。otogrooveのロゴやフライヤーのイラストがあしらわれた物の他、nerdtronics2のグッズも併売されている。価格は原価とされている。
なお、ロゴを使用したアパレルグッズではロゴの彩色が3種類あり、「ホワイト」が黒の上に白単色のロゴ、「ブラック」が白の上に黒単色のロゴ、「カラー」が白の上にカラーのロゴである。
- otogroove:ロゴ スタンダードTシャツ
- otogroove:ロゴ オーバーサイズTシャツ
- otogroove:ロゴ パーカー
- otogroove:ロゴ ジップパーカー
- otogroove:ロゴ トートバッグ
- otogroove:ロゴ ジェットキャップ(2段ロゴのホワイト)
- otogroove:ロゴ アクリルキーホールダー(3段ロゴのカラー)
- otogroove:フライヤー アクリルキーホールダー
- otogroove:フライヤー クリアファイル
- nerdtronics2:バックプリントロゴ フルグラフィックスTシャツ
入場特典
現地参加する場合、会場では来場者向けに無料配布グッズが用意されている。
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スタッフ
予約受付の定員超過問題
先述の通り、本企画の予約受付の際、余りに一挙に予約者がTwiplaに殺到してしまった為か、システムトラブルが発生してしまい、定員を超す人数の予約が入ってしまった。
これを受けて、owatax氏は、「手狭になる事を覚悟して店員を増やす」か「当初の定員に収まるよう調整する」かの2案で対応を検討すると発表した。また、東京都内の別会場でライブビューイングを行う事も検討し、有志による推薦を求めた。
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4月17日、大方の方針として、「秋葉原MOGRAの定員は当初通りにする」事、「定員超過分扱いとする者については立候補又は抽選で決定する」事、そして「第二会場を設置し、秋葉原MOGRAでの定員超過分となった者は優先的に参加を確約する」事が発表された。
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4月21日には、第二会場が「THE A.I.R BUILDING B1 BASEMENT BAR (IN THE AIR)」となった事が発表され[4]、次のような今後の日程が示された[5]。
この後はこの日程通りに進み、なんとか定員超過問題は解消へと向かっていった。
迷惑行為を行う可能性のある参加者の除名
第一会場の参加予約者抽選の際、予告なく参加予約者の除名を行っていたことが、抽選の後に判明した。この様な除名を行う可能性がある事を、運営は事前に発表していなかった。
除名された人物は所謂ヒカマーであり、会場内で迷惑行為をする事を予告するかの様な発言をしていた。
抽選直後の4月27日、運営は、事後報告として「安全管理の都合上、迷惑行為を行う可能性のあるユーザーを運営判断により除名した」と理由を説明し、第二会場でも同様の措置を講ずる場合があるとした。
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秋葉原MOGRAに対する謝罪
4月23日、突如として、otogrooveの公式Xアカウントが「重要」と題したポストを投稿し、「otogrooveの一部関係者が、秋葉原MOGRA関係者と企画と無関係な人間に迷惑をかけた」として謝罪を行った。なお、その人物には注意を行った上で、当事者間で解決済みとしている。
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この発表においては、「模倣防止」として、具体的に何が発生したかは分からず、多くの人間にとっては意味不明な内容となっていた。これについて、主催のowatax氏は、「公の場で謝罪をしなければならない事情もあった一方で、詳細な内容を発表すると二次被害を生む可能性があった」と説明している[6]。
余談
- 開催地と主催者という点で、2022年に開催された音MAD-mixのクラブイベント『nerdtronics2』からの流れを汲んでいる。また、告知映像では、『nerdtronics』と『nerdtronics2』が登場している。
- 「otogroove」という名称は、otomad(音MAD)とgroove(グルーヴ)を組み合わせた造語と思われる。この言葉は、本イベントの主催者であるowatax氏が、2022年に企画した『ローファイ・ラップ音MAD合作』(sm41081687
)のサークル名「otogroove production」として使用された事がある[7]。これに関してowatax氏は、「いい感じの音MADを連続で流すとグルーヴ感があると感じており、そういうコンセプトを音MAD合作にも持ち込みたかった」と、企画名への採用理由を解説している[8]。決して波平のグルメレースは関係ない。
- 本企画が『nerdtronics3』とならなかった理由について、owatax氏は「nerdtronicsとコンセプトが異なり、DJが無かったり、音MAD合作が有ったりする点で、音MADそのもの自体にフォーカスを当てている」という旨の発言をしている[9]。
- 公募枠の審査結果発表後、「otogroove落選供養リンク
」として、落選した作品がニコニコ動画に投稿されていった。 - 5月12日、高速合作の主催者であるBaN長氏が、自身の生放送番組『ザ・ラジオ番長 -音MAD大分解- #5』(lv345206031
)において、開催1週間前を記念して高速合作に関して取り上げた。
関連動画
関連生放送番組
関連コミュニティ
関連リンク
関連項目
脚注
- *2024年3月30日 20:16の@owatax00のポスト
より。 - *生放送番組『【#25】音MADラジオ【ゲスト:owatax】
』より(アーカイブ動画1本目 再生時間86:05頃から
)。 - *2024年4月24日 11:27の@otogrooveのポスト
より。 - *2024年4月21日 2:51の@otogrooveのポスト
より。 - *2024年4月21日 2:53の@otogrooveのポスト
より。 - *2024年4月24日 20:43の@owatax00のポスト
より。 - *otomad-groove vol.1 - otogroove production
より。 - *生放送番組『【#25】音MADラジオ【ゲスト:owatax】
』より(アーカイブ動画1本目 再生時間80:10頃から
)。 - *生放送番組『【#25】音MADラジオ【ゲスト:owatax】
』より(アーカイブ動画1本目 再生時間80:10頃から
)。
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