天才ですからとは、漫画『SLAM DUNK』に登場するセリフである。
概要
主人公である桜木花道により作中で何回か使用されている彼の代名詞的セリフだが、この記事ではジャンプ・コミックス31巻に収録されている№276「湘北高校バスケットボール部」内で飛び出た、『SLAM DUNK』を締めくくった発言を紹介する。
今までも幾度となく自らを「天才」と言って奮い立たせてきた花道だが、根拠のない自信が幾多の試練を経て確固たる信念へと昇華した後のこのセリフはとても味わい深い。
後日談である『あれから10日後-』でも、「何度もいわせんな」と前置きしたうえで、ラストに同じく花道によって発せられる。
ちなみに英語版では「 I'm a phenom.」となっている。"phenom"はスポーツなどで非凡な才能を発揮する人のこと。
このセリフが発せられるまで
桜木花道は、夏のインターハイ二回戦目の山王戦でルーズボールに激しく突っ込んだ際に背中を負傷。
ダンコたる決意を持った桜木はその後も試合に強行出場し、かつて“庶民シュート”と見下していたジャンプシュートで決勝点を挙げるなど大活躍するも、その代償として選手生命を左右するほどの怪我を負ってしまい、これがきっかけで夏のインターハイ後はしばらくリハビリに専念することに。
ある日、桜木は浜辺にて、仲間の近況を知らせる赤木晴子からの手紙を読んでいた。
赤木は「ここで負けても赤木は獲るぞ」という監督の発言もむなしく深体大の推薦の話はなくなり[1]、もともとの志望校を受験することに決め、木暮同様受験生となったこと。
そのことについて、三年生で唯一、夏のインハイ後も部に残った三井は文句を言いつつも寂しそうにしていたこと。
これから毎週バスケ部の状況を手紙で送るのが私の最初の仕事という文末に「………文通♡」と感激する桜木だったが、あとがきの「流川君が全日本ジュニアの合宿からもうすぐ帰ってくるの♡」の個所で、ランニング中の流川が現れ、わざわざ立ち止まって全日本のユニフォームを見せつけていく。
「オレの補欠で選ばれたくせに……!!」と無理矢理思い込もうとする桜木は、立ち止まった流川と共に頭上を引く長い飛行機雲をしばし眺める[2]。
しばらくして、看護師が時間を知らせに来る。
今日のリハビリはちょっときついわよという言葉に笑って応える桜木を見た看護師は、脅しじゃなくきついけど耐えられる?と念を押す。
心配そうなその言葉に、桜木は「はっはっは 愚問を」「天才ですから」と返す。
このリハビリをやり遂げたら大好きなバスケットが待っているのだから――
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脚注
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