寺尾常史とは、大相撲の元力士である。現役時の最高位は関脇、現在は年寄・錣山。
概要
父は昭和30年代から40年代初頭に活躍した元関脇鶴ヶ嶺、長兄は元十両鶴嶺山、次兄は元関脇逆鉾(現年寄・井筒)という相撲一家に生まれる。高校在学中に最愛の母親が癌で死去し、先に入門していた兄達を追うように高校を中退して父の井筒部屋に入門する。四股名は母親の旧姓「寺尾」を名乗った。
昭和54年7月初土俵。昭和60年3月新入幕、ひと場所で十両に陥落するが同年7月には再入幕し、以後幕内に定着。千代の富士の後期時代から若貴時代にかけて活躍する。昭和61年9月には兄、逆鉾と共に同時三賞受賞、平成元年3月には兄弟同時関脇に昇進した。
筋肉質なソップ型体型の美男子であり、女性からの声援が多かった。力士の大型化が進んだ時代にスピードといなしで勝負しており、海外公演ではその回転の速い突っ張りから「タイフーン」と異名が付いた。また細身の体型ながら現役時は休場がほとんど無く「土俵の鉄人」というあだ名も付いていた。
2002年9月に現役を引退し、年寄・錣山を襲名。井筒部屋の部屋付き親方として後進の指導に当っていたが2004年1月に独立し、錣山部屋を創設。その後小結豊真将を輩出した。
1989年にファミコンゲームソフト「寺尾のどすこい大相撲(ジャレコ)」が発売された。
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関連項目
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