所司和晴(しょしかずはる)とは、象棋棋士兼将棋棋士である。棋士番号172。東京都江東区出身。
2005年にフリークラス宣言し、以後は弟子の育成と象棋の普及に務めている。
概要
プロとしてそこまで目立った実績はなかったが(一度だけC級1組にて9勝1敗の好成績ながらも、頭ハネで涙を呑んだことがある)、所司和晴で有名な事柄が3つある。一つは平成の名門と呼ばれる所司門下についてである。
所司門下は渡辺明三冠、松尾歩八段、を筆頭に、宮田敦史七段、近藤誠也、石田直裕、石井健太郎、大橋貴洸、そして女流に伊奈川愛菓、渡辺弥生、礒谷真帆がいる。西の名門森信雄門下(こっちには糸谷哲郎、山崎隆之、千田翔太など)と並び東の名門として知られる。
所司和晴は定跡研究の第一人者でもあり、定跡伝道師の異名を持つ。東大将棋ブックスと銘打たれた多数の定跡書を出版しており、定跡のデータベース化とアマチュア指導にも定評がある。だが、本人は東大卒ではないので勘違いしないように(片上大輔が史上初)。しかし、詰将棋は否定的であり、彼の門下で詰将棋好きなのは、選手権6回制覇の宮田敦史ぐらいである(そのため、渡辺も松尾も詰将棋にあまり肯定的な意見は持っていない)。そこは、毎日詰将棋を日課にしているという森信雄(本人も詰将棋作家である)門下とは対照的。
象棋(シャンチー)棋士所司
棋界きっての研究家気質でもあり、多方面の将棋類競技にも明るい。そのため、将棋以外にも、チェス、象棋(シャンチー)、チャンギ、マークルックなども指しこなす。中でも、象棋は国内の第一人者としても知られており、中国でもスオスー・ホーチンという名前で通っている。そして、象棋の本場中国にて、ノンチャイニーズの部で優勝経験があり、棋聯大師という称号を持っている。また、世界4位の台湾棋士を破ったこともあるなど、実力も高い。2013年には全日本シャンチー選手権大会では、史上初の日本人優勝を成し遂げている(華僑のための対局ともいわれる大会であり、それまではずっと中国系プレイヤーしか優勝していなかった)。
そのため、象棋の日本普及には精力的であり、かつては同氏による象棋の本もあった。
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