暗黒界の導師 セルリとは、アニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」に登場したカードである。
セルリうまいし!
異世界編での「十代VS暗黒界の狂王 ブロン」戦でブロンが使用した。
カードの効果で墓地に捨てられたとき、相手フィールド上に特殊召喚する効果、特殊召喚したとき、相手が手札を1枚選択して捨てる効果がある。
デッキからカードを1枚手札に加え、さらに手札を1枚墓地に捨てる魔法カード「暗黒界路」の効果で手札に加えられ、直後に墓地に捨てられた。それによって自身の効果で十代のフィールド上に特殊召喚され、ブロンは手札の「暗黒界の魔神 レイン」を墓地に捨て、レインの効果を発動するコンボにつないだ。
十代の場に召喚されたこのカード自身は、直後のレインの効果で破壊されている。
タッグフォースのオリジナルカードとして
その後、ゲーム「タッグフォース」シリーズ(3以降)のオリジナルカードとして登場した。その際のテキストは以下の通り。
効果モンスター
星1/闇属性/悪魔族/攻 100/守 300
このカードが他のカードの効果によって手札から墓地に捨てられた場合、
このカードを相手フィールド上に守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚に成功した時、相手は手札を1枚捨てる。
アニメでのブロンの説明を聞く限り、アニメ版はどのような手段で特殊召喚しても手札を捨てる効果が発動したようなので、その点では少々弱体化している。
とはいえ、暗黒界デッキは手札を捨てることが重要となり、また、相手の効果によって捨てられることで強力な効果を発揮するものも多いため、このカードは暗黒界デッキでは非常に有用なカードとなる。
このカードのテキストには「他のカードの効果によって」とあるが、このカードに自身を墓地に捨てる効果は無いので、「他の」は必要ない。
当時の暗黒界はみな「他のカードの効果によって」と書かれていたので、このカードもそれに合わせたのだろう。後の「ストラクチャーデッキ-デビルズ・ゲート」での再録時にはどの暗黒界も「他の」が削除されている。
このカードがOCG化しないままアニメGXが終了し、暗黒界自体も第5期の「TACTICAL EVOLUTION」を最後に新規カードの登場が途絶えていたため、このカードのOCG化は絶望的だと思われていた。
時は過ぎ、「ストラクチャーデッキ-デビルズ・ゲート-」が暗黒界デッキであることがわかり、もしかしたらこのカードが登場するのではないかといわれていた。そして……。
まさかのOCG
「ストラクチャーデッキ-デビルズ・ゲート-」(2011年6月18日発売)でこのカードがOCGに登場することが2011年5月21日発売のVジャンプで判明した。そのテキストは以下の通り。
効果モンスター※遊戯王カードWiki
星1/闇属性/悪魔族/攻 100/守 300
このカードがカードの効果によって手札から墓地へ捨てられた場合、
このカードを相手フィールド上に表側守備表示で特殊召喚する。
このカードが「暗黒界」と名のついた
カードの効果によって特殊召喚に成功した時、
相手は手札を1枚選択して捨てる。より引用
タッグフォース版と比べ、「暗黒界」全体に効果の発動条件が広がっているため、少々強化されている。
先ほども言ったとおり、「暗黒界の魔神 レイン」や「暗黒界の武神 ゴルド」などの相手の効果で手札から捨てられることで効果を発揮するカードとの相性がいい。「闇より出でし絶望」や「エレクトリック・スネーク」なども同様。
だが、このカードのコンボを狙う場合、手札にこのカードと、手札を捨てるカード、そしてこのカードの効果で捨てるカードの3枚がなければならない。そのため、あまりデッキにこのカードを入れすぎると、このカードばかり手札にあって、肝心の捨てたいカードが手札にこないという事態になりかねない。
有用なカードではあるが、投入枚数には十分注意しよう。
このカードの後半の効果を発動させることができるのは、いまのところこのカード自身と「暗黒界に続く結界通路」、「暗黒界の書物」、「暗黒界の術師 スノウ」(相手が使用)、「暗黒界の龍神 グラファ」(相手が使用)の5種類。スノウは発動した側が特殊召喚するモンスターを自由に選べる、グラファは特殊召喚するかどうかは任意なのでわざわざ相手が特殊召喚してくれる可能性は非常に低い。
「暗黒界に続く結界通路」を使用して自分フィールド上に特殊召喚した場合、相手に手札を捨てさせることができる。捨てる手札を選ぶのは相手なので効果は薄いが、一応、覚えておくと良いだろう。
アニメGXでの登場からなんと約4年たってからのOCG化である。一応、アニメでの登場からOCG化まで6年近くかかった「オレイカルコス・シュノロス」や「ガーディアン・エアトス」の例があるのであり得ないことでもないが、それでもかなり異例のことである。
これまでアニメオリジナルの自分の好きなカードがOCG化されなかったことに絶望していた人たちは、わずかな希望を見つけることができただろう。もっとも、「暗黒界」のカテゴリだったからこそOCGになれたのだともいえるが。
カード名の「セルリ」は、恐らく「セルリアンブルー」のことだろう。
間違っても「セロリ」などといってはいけない。
このカードが収録された「ストラクチャーデッキ-デビルズ・ゲート-」は、暗黒界がテーマのデッキで、グラファ、スノウなどの新しい暗黒界やそのサポートが登場したほか、既存の暗黒界も一通り収録されている。さらに再録枠も「トラゴエディア」、「魔宮の賄賂」などの、強力だが入手しづらかったカードが収録され、非常に良質なデッキとなっている。
強いて残念な点を挙げるとすれば、アニメGXで登場した「暗黒界の発掘師 コバル」や「暗黒界路」、存在が示唆された「暗黒界の混沌王 カラレス」が登場しなかったことだろうか。カラレスはアニメGXを見る限り「超融合」によって召喚される融合モンスターのようなので仕方が無い。
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