王忠とは、三国志に登場する人物である。
概要
扶風(陝西省)の人。若い頃は亭長をしていた。仲間と共に南下して武関まで行ったところ、当時荊州に勢力を張っていた婁圭が人をやって彼らを出迎えたが、王忠は婁圭の手勢を攻撃してこれを破り、千人余りの軍勢を率いて曹操に帰順した。
劉備が徐州で反旗を翻すと、同じ曹操配下の劉岱とこれを攻撃するも打ち破れず、劉備に「お前ら百人攻撃しても大丈夫。曹操自ら来たら知らんが」とからかわれる。
その後、曹操が魏公に推挙された際に群臣がこれを受諾する文書を提出、王忠もその中に名を連ねている。
エピソード
- 亭長をしていた頃、飢えに苦しんで人肉を食った事がある。これを知っていた曹操の子曹丕は、曹操や王忠らと共に外出した時に芸人に命じて墓場から髑髏を取ってこさせ、これを王忠の鞍に括り付けさせて物笑いの種にした。
- 曹丕の寵臣である呉質が宴会を催した時、呉質が芸人を使って曹真の肥満ぶりと朱鑠の痩身ぶりをからかったことがあった。王忠は同席していた曹洪と共に、剣を抜いて怒り収まらない曹真をなだめるため呉質に「曹真殿が肥っていると認めさせるためには、まず貴公が痩せているのを認めるべきだな」とよく分からないフォローをして、ますます曹真も朱鑠も怒らせる結果になっている。
各メディアにおける王忠
三国志演義
劉岱と共に劉備討伐に向かうが、くじ引きで先鋒を決めて先に攻める事になった王忠は関羽に敗れる。劉備からは、後で捕虜になった劉岱と共に厚遇され、曹操の元に返され劉備を褒めるが、激怒した曹操に殺されそうになり、孔融のとりなしでなんとか助命される。
もともと曹操の意図は、袁紹との決戦を前にして自分の代わりに格の無い二人を差し向けることで時間稼ぎをするつもりであった。
横山三国志
くじを引いて
ニコニコ動画における王忠
関連項目
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