白いライオンとは、
概要
1974年10月21日の『週刊少年チャンピオン』に掲載された、人間のエゴに翻弄された白いライオンを巡るお話。
少年チャンピオン・コミックス第5巻、秋田文庫第12巻、手塚治虫漫画全集第8巻、手塚治虫文庫全集第3巻、新装版第3巻、豪華版第12巻、ブラック・ジャック大全集第3巻、オンデマンドブック手塚治虫全集第4巻に収録されている。
アニメ版では動物園の老飼育員が重要な役どころで登場したりルナルナが密猟者の手によって日本に渡ってきたという設定が追加されるなどのアレンジがなされている。
ストーリー
アフリカのアンゴラ共和国の大使から、日本へ寄贈した非常に珍しいホワイトライオンの子供・ルナルナを救ってほしいという依頼を受けたブラック・ジャック。
園内での軽い触診の結果、心臓が少し弱ってる以外は異常が見当たらず、一晩預かってじっくり診断したいと提案し動物園側もこれを受け入れる。
そして、ルナルナが家に来たことでてんやわんやの大騒ぎをするピノコをみたブラック・ジャックは、ルナルナを永久に人間の手からはなすことを決め、その理由をピノコに言い聞かせる。
ルナルナは元々生まれつき色素が足りない白皮症という病気で虚弱体質だったうえ、その見た目ゆえ人の目線を集め、ここ日本でのブームによって神経が限界を迎え重大なノイローゼを発症してしまったのだ。
少し良くなったくらいではすぐに再発すると見たブラック・ジャックはメラニン注射で普通のライオンのように変えてしまう方法を思いつく。
始めのうちピノコは大反対するも、ルナルナと自分の似通った境遇に気づかされ、園長の許可を取ったうえで行われた皮膚に色素を沈着させる手術を見守る。
少しして、治療を終え連れてこられたルナルナを見た園長は、印刷の間違いを疑うほど力強い褐色となったルナルナに身を引き裂くレベルの癇癪を起こす。
翌日、動物園には「手術は失敗したためルナルナはアフリカに帰りました」という看板が。
後日、ブラック・ジャック家にはルナルナが見れなくなったことで夢を壊された全国の子供達から悪口の手紙が山ほど届く。郵便屋ごと手紙を追い返したピノコはのそのそとやって来たブラック・ジャックにこんな絵が届いたと一枚の絵を渡す。ピノコ自身が描いたその絵には、褐色の肌でアフリカを元気に走り回るルナルナが描かれていた。
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関連項目
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