社会信用システム(しゃかいしんようしすてむ / 英:Social Credit System)とは、国民一人あたりをスコアとして評価するシステムである。
概要
収入や経歴などのステータスに基づき、国民全員の社会信用度を採点しランキング化するというもの。スタート時点での点数は1000点で、献血や近隣住民に親切にするなどの行いによってスコアが上がり、逆に不正乗車や信号無視など違反行為があった場合は減点が入る。このシステムは現実での行動は勿論、インターネットでの言動も含まれる。
スコアが高い者には「学校入学や雇用における優先権が得られる」「学校入学や雇用における優先権が得られる」といった特権が得られる。逆にスコアが低いと「免許の発行や社会サービスへのアクセス禁止」「飛行機や特急列車のチケット購入が制限される」など、日常生活に悪影響を及ぼす可能性がある。
ここまで見ると「SF系のアニメにありそう」としか思えない内容だが、実は中華人民共和国では現在進行形で実施されている。2014年に中国政府によって考案された。本システムの目的について中国政府は「人々の行動を道徳的にし、政治的に危険な行動を抑止する」との主張をしている。
ミームとして
2020年12月頃、ロシアの画像掲示板にて中国のネットユーザーが、下手なロシア語で中国と習近平を賞賛するコピペを投稿したことが始まり。彼の投稿を元に、2021年1月~3月からソーシャルクレジットが増えたり減ったりする画像が作成される。これの英語版が投稿されると、夏頃には欧米にも広がった。同年10月以降からSocial Creditのネタ動画
が作成されている。
といったような問題が出題され、(中国にとって)正しい答えを選択するとソーシャルクレジットが加点されていく。
次々と問題を解いていくうちに「天安門広間で何が起きた?」「台湾は国か?」と、センシティブな問題が出題される。その問題に正解不正解を選択してしまうと……
-100,000,000,000 Social Credit 😨
と、一気にスコアが下がってしまう。動画の終盤には「貴方の処刑執行日は〇日の〇時です」と表示されたり習近平直々に着信が来るといった強烈なオチで終了する。
ミームと化した背景には、「人々の自由を制限している」という中国政府への批判を表現するため、若しくは昨今の中国へのヘイトの高まりだとされている。
関連動画
関連リンク
- 社会信用システム - Wikipedia
- 中国で浸透する「信用スコア」の活用、その笑えない実態 | WIRED.jp
- ネットや現実の違反行為で点数を付け個人の信用レベルを格付けしブラックリスト化する恐るべき全人民監視計画
- 国民を監視して信用スコアを格付け&ランクに応じて特権付与やブラックリスト登録を行う中国の「社会信用システム」を分かりやすくイラストで解説するとこうなる - GIGAZINE
- China's Social Credit System / +15 Social Credit | Know Your Meme
関連項目
脚注
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