種類別とは、マジック:ザ・ギャザリングのルール用語の1つである。なお、これは公式にも書いてある通りの単語である。
概要
カードの効果がどのような順序で作用するのかの大枠を示したのが種類別である。これはCR613で定義されている。効果はこの種類別の順序で作用をする。種類別は以下の通りである。
- 第1種 コピー可能な値を変更するルールや効果。これはさらに2つに細分化される
- 第2種 コントロール変更効果(例えば支配魔法でコントロールを奪っているならば、それはあなたのコントロールである)
- 第3種 文章変更効果(例えば津波に対して魔法改竄を唱えて島を森に変更したら、その津波はすべての森を破壊する)
- 第4種 タイプ変更効果(例えば血染めの月によりすべての基本でない土地が山になる)
- 第5種 色変更効果(例えば絵描きの召使いにより色が追加される)
- 第6種 能力追加効果、能力除去効果、能力を持つことを禁止する効果(例えば突破でトランプルを得る)
- 第7種 パワー・タフネス変更効果。これはさらに5つに細分化される
カードによっては、複数の種類別に当てはまる場合もある。たとえば
エンチャントされているクリーチャーは、基本のパワーとタフネスが0/4になり、防衛を得るとともに他の能力をすべて失い、それの他の色やタイプに加えて青の壁でもある。
これの、「壁でもある」は第4種、「青でもある」は第5種、「防衛を得るとともに他の能力をすべて失う」は第6種、「基本のパワーとタフネスが0/4になる」は第7b種である。
ここから頭が痛くなりそうな話が続くが、タイムスタンプという概念と依存という概念を持ち出すことになる。これは、同一の種類別のルールをどういう順序で適用するかを決めるためのものである。原則はタイムスタンプ順(古いものから順番に適用する)だが、依存がある場合は依存されている側を先に解決してから依存している側を解決する。さらにその例外として、依存の循環がある場合、タイムスタンプ順に回帰する。
たとえば、血染めの月とヨーグモスの墳墓、アーボーグ(各土地がその他のタイプに加えて沼になる伝説の土地)があるとき、ヨーグモスの墳墓、アーボーグは血染めの月に依存しているが逆の依存はないため、血染めの月が先に適用され、ヨーグモスの墳墓、アーボーグは山になる。結果としてヨーグモスの墳墓、アーボーグの能力が適用されることはない。
いずれかの種類別で効果が適用された能力は、たとえその能力が消えた後でもすべての種類別で効果を処理する。
たとえば、謙虚(すべてのクリーチャーは能力を失い(第6種)、基本のパワーとタフネスが1/1になる(第7b種)4マナのエンチャント)とオパール色の輝き(他のオーラでないエンチャントはそのタイプに加えてクリーチャーでもあり(第4種)、基本のパワーとタフネスがCMCに等しくなる(第7b種)4マナのエンチャント)が並んでいるとする。この時、まずオパール色の輝きの第4種効果が適用され、謙虚はエンチャント・クリーチャーになる。その後、謙虚の第6種効果が適用され、すべてのクリーチャーから能力が失われる。だが、謙虚の能力、オパール色の輝きの能力いずれも解決中のため最後まで解決する。第7b種は互いに独立(依存していない)のため、これはタイムスタンプ順に適用する。もし謙虚が先に出ていたら謙虚は4/4、オパール色の輝きが先に出ていたら謙虚は1/1になる。
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