13歳、真夏の大冒険!!!
西矢椛(にしや もみじ)は、日本のスケートボード選手である。
概要
2007年8月30日生まれ、大阪府出身。T155。ムラサキスポーツ所属。
スノーボードのオフシーズン練習にスケートボードを始め、6歳から本格的にスケートボードをすべるようになる。
2019年8月にはエックスゲームズ・ミネアポリス大会2位という好成績を収め、2021年にローマで開催された世界選手権でも2位。同じムラサキスポーツの中山楓奈らとともに、東京オリンピック・女子ストリートの代表に選出された。
13歳10ヶ月で出場した東京五輪本選では、4本目で「ビッグスピン・フロントサイド・ボードスライド」[1]という"ヤバい"トリックを成功させ、見事金メダルを獲得。それまで長らく保持されていた岩﨑恭子(バルセロナオリンピック競泳女子200m平泳ぎ)の記録である14歳6日を更新し、日本人の夏季五輪最年少メダリストとなった[2]。と同時に、西矢は21世紀生まれの日本人選手としては初めての五輪メダリストともなっている[3]。
彼女が金メダルを決めた技を成功させた時、実況が叫んだのが冒頭の言葉である。
千鳥(お笑い)のファンでよくYouTube動画など観ているという。試合後のご褒美は焼肉。
あらいぐまラスカルとの関係
東京五輪での試合直後のインタビューで、「試合中に(銅メダルを獲得したチームメイトの)中山楓奈とどんな話をしていたのか」との問に、「ラスカルの話、してました」と西矢が談話を返したことが話題となり、「ラスカル」とはなにかと多くのファンが気を揉むことになった。
アニメの「あらいぐまラスカル」がまっさきに候補に上がったものの、同作は初回放映が1977年の古いアニメであった。その事から21世紀生まれの10代がそれを知っているのか疑問視する向きもあり、ヒップホップMCのディジー・ラスカルではないかとか、Youtuberの「大食いらすかる」ことらすかる新井氏だとか、果てはゴーグルメーカーの商品名ではないかとの説まで飛び交った。
その答えは、翌日のテレビ番組に西矢が中山とともに出演した際、「ラスカルとは何か」という司会の問に、「あらいぐまラスカルです」と返したことではっきりした。Youtubeにアップされている同作のオープニングテーマ「ロック・リバーへ」を中山が試合の会場でも聴いていたとのことである。
なぜそんな古い作品を知っているのかと質問されて、中山は「(CSチャンネルの)キッズステーションで見つけた」と答えた。メダリストとして世界的に有名になった10代の少女たちが、古典的アニメに触れていたという事実は驚きであったが、現代の若者たちが年代物のカルチャーにアクセスしやすくなっているという世相を示すものでもあった。
これにすかさず反応を示したのが、「あらいぐまラスカル」の公式ツイッターである。
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https://twitter.com/Rascal_tweet/status/1419553319895375876
スケボーに乗るラスカルのイラストをツイートした。この時点では、まだ西矢と中山の語る「ラスカル」が何なのかわからなかったのだが、「あらいぐまラスカル」公式としては、たとえハズレでも関連ワードの一つになった縁で応援しようと短時間で描き下ろしたものだった。結果は上記のとおりにまさに「あらいぐまラスカル」であったわけである。
関連項目
関連リンク
脚注
- *空中で板を横に半回転させ、レール(手すり)に飛び乗って後ろ向きで滑り降りる
- *のちに東京オリンピック・女子パークに出場した開心那が銀メダルを獲得。12歳11ヶ月でのメダルとなり、記録をさらに更新した。
- *なお、同大会では2001年生まれの橋本大輝も体操男子個人総合などでメダルを獲得している
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