閏とは、暦において通常よりも月数、日数、秒数が多いことである。
暦は地球の自転、公転、月の公転周期をもとにしているが、それらを整数比で表せないので、ズレを補正するために用いられる。
漢字として
閏
- Unicode
- U+958F
- JIS X 0213
- 1-17-28
- 部首
- 門部
- 画数
- 12画
閠
- Unicode
- U+95A0
- JIS X 0213
- 1-79-64
- 部首
- 門部
- 画数
- 13画
- 意味
- うるう、余分な、正統でない。
- 〔説文解字・巻一〕に「餘分の月なり。五歲に再び閏す」とある。古代中国の太陰暦だと5年に2回閏月があることをいう。
- 字形
- 諸説ある。
- 〔説文〕は門+王の会意とし「告朔の禮、天子、宗廟に居り、閏月、門中に居る。王、門中に在るに从ふ」と、告朔の礼を普段は宗廟で、閏月には門中で行うことから門+王となると説明している。また〔周礼〕から「閏月、王は門中に居ること終月す」[1]を引用する。
- ほかに壬声の形声説などがある。
- 音訓
- 音読みはジュン(漢音)、訓読みは、うるう。
- 規格・区分
- 人名用漢字である。2004年に人名用漢字に採用された。JIS X 0213第一水準。
- 声符
- 閏を声符とする漢字には、潤、瞤などがある。
- 語彙
- 閏位・閏刑・閏月
異体字
- 閠は、〔広韻〕が本字とする字。〔正字通〕には「俗に玉に从ひて閠に作る」とある。JIS X 0213第二水準。
- 𥹿は、〔字彙補〕に「古閏字」とある異体字。
- 𨳝は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。テイと読む同形の別字があり、それは䦐の異体字。
- 䦞は、〔竜龕手鑑〕に「俗」とある異体字。
- 簡体字は闰。
関連項目
脚注
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