概要
「関空特急はるか」向けとして開発・導入された特急形車両。これまでのJR西日本の直流特急形車両の形式名は28x系であった。しかし、683系を直流化した289系により28xが全て埋まったため、同じ特急形を示す27x系へと移行。本形式はその第1弾車両である。
ただし、現時点では先代の281系の置き換え用ではなく、車両開発時に旺盛となっていたインバウンド客対応のための増結用車両である。
このため3両編成が6本のみ製造され、271系導入により「はるか」の増結編成は9本出揃い、全列車9両編成での運行が可能となった。
開発に際してベースとなっているのは281系ではなく当時の特急形最新形式287系で、0.5Mシステムを287系から継承しているほか、287系から各種改良と増結相手の281系へのシステム面での対応を施している。
「はるか」向け特急車両の導入に際し、関西空港駅引き上げ線の建築限界に引っかからない独自の車体長(19m〜20m)にせざるを得ず、287系(21m)の番台違いではなく新形式にしたという背景がある。
271系では車内ディスプレイに液晶2画面のものを採用し、車内Wi-Fiと座席コンセントもJR西日本の在来線特急形向けとしては初めて設置した。また、281系と共通運用となるため車体の配色は281系に準じたものとなったほか、ドア幅も281系と同様に広く取られている。運用開始前は装飾なしであったが、直後に281系付属編成同様のハローキティラッピング(Ougi)が施されている。281系では装飾解除編成も出ているが、271系は2024年11月時点では全編成ラッピングを継続していた。その後2025年7月にHA653編成がラッピングを解除されて吹田総合車両所を出場し運用開始前以来となる原色復帰となった。10月にはHA652編成もラッピングが解除されており、2027年までに全編成が原色復帰の予定。
運用開始は2020年3月ダイヤ改正。が、運用開始直後に新型コロナに伴う減便が生じ、「はるか」も6両編成での運行が基本となってしまったため、早々にニートレイン化。
1年後に少数は運用復帰したものの、本来の運用だけでなく団体列車として西日本のあちこちへ遠征していた。
コロナ禍も落ち着いた2022年にはインバウンド需要が戻ってきた為、「はるか」の多客期9両編成運転が復活。
そして2023年8月以降は悲願の「はるか」全列車9両編成化が実現し、現在は今までサボってきた分フル稼働である。
なお、増結用として3両編成で製造されているが6両編成での組成も可能な設計となっており、車齢の高い281系の置き換え用として将来増備される可能性もある。
※281系自体、新型コロナ前は283系や681系とあわせて置き換え計画が存在していた。現在は財務状況もあり計画凍結状態である。
データ
- 会社:JR西日本
- 最高速度:130km/h
- 所属:吹田総合車両所日根野支所
- 運用:2020年3月~
- 線区:東海道本線・大阪環状線・阪和線・関西空港線/はるか(特急)
※山陽本線・伯備線への入線実績あり
編成表
| クモハ270 | モハ270 | クモハ271 | |
| HA651 | 1 | 1 | 1 |
| HA652 | 2 | 2 | 2 |
| HA653 | 3 | 3 | 3 |
| HA654 | 4 | 4 | 4 |
| HA655 | 5 | 5 | 5 |
| HA656 | 6 | 6 | 6 |
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