289系とは、JR西日本が所有する直流電車である。2015年10月31日運転開始。
概要
JR西日本の直流特急車両に付加される形式名28X系の最新形式であるが、他の28X系と違い新製車両ではなく2015年3月14日のダイヤ改正にて運用から外れた683系2000番台S編成の改番車両である。
JR西日本ではかつて485系から交流機器を撤去もしくは停止した車両が183系に編入された実績があるが、683系2000番台に関しては287系への編入ではなく新形式を起こした上での直流形式への編入となった(但し、この場合は交流機器は撤去せず直流固定としている。ただ、後日には半室グリーン化とあわせて交流機器を撤去した)。
これは直流専用に開発・製造された287系は0.5Mシステムを採用しているが、交直両用の683系2000番台では0.5Mシステムを採用していない(基本編成は2M3T、付属編成は1M2T)事などが関連しているのではないかと考えられている。
289系の登場により28X系は空きがなくなるがJR西日本の平成17年(2005年)以降の新製形式では十の位では7と8を特急向けとしている(JR西日本編集「データでみるJR西日本2014」より)。
このため、後にJR他社の使用していない27X系として「はるか」向け271系、「やくも」向け273系が登場することとなる。
2024年春の北陸新幹線敦賀開業で「能登かがり火」以外で交直流の特急電車が必要なくなるので今後改造により289系が増える可能性があるものの、2025年現在683系0・4000・6000番台は簡易直流化に留まり289系は増加していない。
各番台の詳細
2000番台
2015年3月のダイヤ改正後、疎開留置されていた一部の編成が289系に改番された(番台区分は683系2000番台時代のものを継承している為、289系0番台に改番された車両は存在しない)。ダイヤ改正時点では福知山と宮原に683系2000番台がしらさぎ帯のまま留置されており、今後アーバンネットワーク内の381系を2015年10月31日に置き換える。
福知山には3月14日(FH302~306)と18日(FH301)に金沢総合車両所より付属編成3連6本が転入している。
そして2015年4月28日にJR西日本が正式に683系2000番台S編成を289系に改番した上で、381系を置き換えると発表。投入両数は「くろしお」用に6両×5編成、3両×3編成。「こうのとり」「きのさき」「はしだて」用に4両×7編成、3両×6両編成となった。6両編成と4両編成に関しては現在の5両編成から組み替える。なお、この組み換えによって元金サワS09編成および元金サワS10編成のサハ(サハ683-2509・サハ289-2510)2両が余剰となり、廃車されている。
2015年4月1日時点では吹田総合車両所京都支所配属の基本編成(J02~07)は5連のままとなっている。なお、4月1日時点では683系2000番台のままである。10月1日時点ではJ10編成のみ683系だが、他は289系化されている。また、くろしお編成は改造済だが福知山電車区分に関しては10月1日時点では1編成未出場であった。
なお、289系導入時にメディアでは「新型車両」と紹介された。違和感があっても突っ込んではいけない。
また、京都駅の嵯峨野線ホームでは従来は287系の紹介広告が出ていたが、289系運用開始に伴い287系&289系のものに差し替えられている。
ただし、2016年3月26日から一時期福知山の289系は「こうのとり」運用に集約され、京都発着運用はなくなっていた(団体臨を除く)。2023年現在は臨時扱いの列車を中心に京都に顔を出している。
2016年10月頃より287系と車内設備を統一するため、クロ288形の半室グリーン車(→クロハ288形)化改造が行われている。またこれと前後して、全般検査に入場した車両から交流機器の撤去が行われている。
ただし、福知山所属のFH301・FH306編成は交流機器の撤去が行われず、サンダーバードの増結対応のため683系に復帰のうえ金沢に戻ったが、北陸新幹線敦賀開業に伴い京都に戻ってきた(R14・R15編成→N01・N02編成)。2024年8月時点では683系のまま野洲に疎開留置され運用からは外れており、9月に入りN01が疎開を解除され京都に移動。2025年4月以降に289系化されず683系6000番台へリニューアル改造のうえ「まほろば」に充当されることとなった。一方、2025年4月19日以降に臨時特急「いにしへ」が設定され289系としては683系時代を含めて初めて奈良線に国鉄特急エンブレムと前面幕をつけて入線した(初日はI01編成)。
なお、カニシーズンなどの繁忙期には京都の付属編成(I01~I03編成)が北近畿特急の増結運用に入ることがあり、一部では「くろのとり」と呼ばれる。
また、福知山のFG401編成は大河ドラマキャンペーンの一環として明智光秀ラッピングで黄色になったこともあった。2024年度には「かにカニエクスプレス」の時期にあわせてFH406編成の1号車と4号車に松葉ガニラッピングが施されていた(3月下旬に解除)。
組成変更図(2000番台)
- 2015年3月13日まで
クロ682
-2000モハ683
-3400サハ682
-2200サハ683
-2500クモハ683
-3500クハ682
-2700サハ683
-2400クモハ683
-3500
- 転属後
クロ288
-2000モハ289
-3400サハ288
-2200クモハ289
-3500クハ288
-2700サハ289
-2400クモハ289
-3500
クロ288
-2000サハ289
-2500モハ289
-3400サハ288
-2200サハ289
-2500クモハ289
-3500クハ288
-2700サハ289
-2400クモハ289
-3500
- 2016年12月~
クロハ288
-2000モハ289
-3400サハ288
-2200クモハ289
-3500クハ288
-2700サハ289
-2400クモハ289
-3500
クロハ288
-2000サハ289
-2500モハ289
-3400サハ288
-2200サハ289
-2500クモハ289
-3500クハ288
-2700サハ289
-2400クモハ289
-3500
主な運用列車(2025年4月時点)
- くろしお:東海道本線(JR京都線)・大阪環状線・阪和線・紀勢本線
- こうのとり:東海道本線(JR京都線・JR神戸線)・福知山線・山陰本線
- きのさき:山陰本線(嵯峨野線)
- はしだて:山陰本線(嵯峨野線)・京都丹後鉄道/宮福線
- らくラクはりま:東海道本線・山陽本線(JR京都線・JR神戸線)
- いにしへ:奈良線・関西本線
配置状況(2025年3月15日時点)
吹田総合車両所京都支所
| 充当列車(25.3.15改正) | |
| くろしお | 7・15・21・23・31号/10・12・18・24・34号 |
| らくラクはりま | 2・3号(J編成)、1・4号(I編成)※土休日運休 |
吹田総合車両所福知山支所
| 充当列車(25.3.15改正) | |
| こうのとり | 1・3・11・13・15・17・21・27号 8・10・12・14・20・24・26・28号 |
| きのさき | 3・5・9・13号、6・10・16・18号 |
| らくラクはりま | 1・4号(FH編成)※土休日運休 |
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関連項目
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