Celestiaとは、3D天文シミュレーション・ソフトウェアである。
概要
Celestiaは、Chris Laurel氏が中心となって作成されている3D天文シミュレーション用フリーソフトウェアで、Windows用、Mac OS X用、Linux用の実行プログラムが提供されており、ソースプログラムもGPLで提供されている。インストール直後の状態では初期のGeForceを搭載したマシンでも動かせるほどの比較的軽快な動作が売りだが、後述するアドオンの導入によって最新のPCでも処理が追いつかないほどの複雑な表現が可能となる。
新しい天体や人工衛星を追加できるアドオン(Add-on、拡張機能)が本ソフトの特徴で、数GBクラスの惑星・衛星表面の高解像度テクスチャや、デフォルトで搭載されているモデルとは比較にならないほど詳細なISS(国際宇宙ステーション)の3Dモデルなどが数多く公開されており、導入すればするほど宇宙ヤバイを体感できるようになる。だが、その分処理が重くなるため、PCには可能な限り最新のGPUと多くのメモリが搭載されていることが望ましい。また海外製のソフトゆえ、自力でアドオンを導入するにはアドオンが公開されているフォーラムや、インストール方法が記されたReadmeファイルを読むために一定の英語力が要求される。
独自の「.CELスクリプト」を使用することで、画面上に文字列を表示したり、自動で天体へ移動したりといった様々な事が可能となる。Celestiaを起動した際に太陽が表示されてから地球へ向かうデモや、"D"キーを押すとスタートする付属のデモなどは、この「.CELスクリプト」によって表現されている。
Celestiaの今後
現在も開発が進められており、例として1.7.0ではスクリプト制御による3Dオブジェクトの動作を、2.0ではHDRによる写実的な表現などが導入される予定となっており、すでに海外のフォーラムでは非公式ながらHDRを搭載したビルドが有志の手によって公開されている。
おおいぬ座VY星を太陽系に置いてみる
"VY Canis Majoris"
{
RA 270.0
Dec 249.0
Distance 0.000158
SpectralType "M4I-b"
AppMag 9.6
AbsMag -6.30
}
これまでに発見された恒星の中で最大であり、宇宙ヤバイの代表格として大人気の「おおいぬ座VY星」を太陽系に置いてみましょう。
右のテキストをメモ帳などへコピペして、「VY.stc」というファイル名で保存。作成したファイルは「extras」フォルダに置きます。
例 [C:\Program Files\Celestia\extras\VY.stc]
関連動画
正しい使い方
参考サイト
関連項目
- 宇宙 / 宇宙ヤバイ / 天体の一覧
- Mitaka (国産3D天文シミュレーション・ソフトウェア)
- Stellarium (プラネタリウムソフト)
- Orbiter Space Flight Simulator (宇宙船フライトシミュレータ)
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