FNS歌謡祭とは、フジテレビ系列(FNS)で毎年年末に放送されている大型音楽番組である。
概要
1974年、フジテレビが開局15周年を迎えたことを機に「テレビを通じて新しい日本の歌謡曲の方向を定め、明日のテレビ文化の想像を目指し制定する事」を目的に、歌謡コンテスト形式でスタートした。
開始当初は毎年6月と12月の年2回開催されていたが、1976年(第5回)より年末の年1回開催となる。
当時は日本レコード大賞や日本歌謡大賞が人気となって高視聴率を獲得しており、これに刺激されて各放送局で独自の音楽賞を制定し開催されていた。FNS歌謡祭もこの流れの中から生まれ、毎年グランプリや各賞を選出する「賞レース」の一つだった。
しかし、平成に入る頃より既存の音楽賞に左右されない活動を望むアーティストが増え辞退者が続出。これに対応する形で、1990年(第19回)の放送をもって歌謡コンテスト形式を廃し、1991年(第20回)より現在のコンサート形式の歌番組に衣替えした。この大幅リニューアルが功を奏し、日本歌謡大賞や他局の音楽賞が姿を消す中生き残り、現在も放送されている。
大幅リニューアル後のFNS歌謡祭では、東京都心の高級ホテル(現在はグランドプリンスホテル新高輪)の大広間を貸し切るショー形式で放送されている。出演歌手も本人の持ち歌のみならず他の歌手も一緒に歌うコラボレーションも頻繁に行うのが特徴の一つ[1]。
1985年(第14回)までは予選と本選をそれぞれ放送する2部制で放送されていたが、1986年(第15回)からは2部制を廃止する代わりに当時としては異例の3時間生放送という長時間番組になる。その後しばらくは3時間枠で放送されていたが、2003年(第32回)よりさらに4時間超の放送へ拡大するようになる。以降は年によって放送時間の微妙な増減があるものの4時間前後の放送枠となっている。
2015年(第44回)からは20年ぶりに2部制を復活させ、1週目は高級ホテルの大広間からの生中継、2週目はフジテレビ内の特設スタジオからの生放送というスタイルとなった。
派生番組として、2012年より毎年夏に「FNSうたの夏まつり」が、2016年より毎年春に「FNSうたの春まつり」が放送されており、現在フジテレビ系列では年3回大型音楽番組が放送されている。
関連動画
関連項目
- テレビ番組の一覧
- FNS
- 火曜ワイドスペシャル(かつてはこの枠を中心とした時間帯に放送されていた)
脚注
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