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movaは2012年3月31日にサービスが終了しました。 長らくのご愛顧ありがとうございました なお、mova利用者の方はFOMAへ移行してください |
mova(ムーバ)とは、NTTドコモによる携帯電話サービスのブランド名である。
概要
1991年4月から提供されているサービスで、movable(動かせる、移動する)の最初の4文字から取られている。
movaは第1世代(アナログ)と第2世代(デジタル)の通信方式のサービス名であり、アナログと区別するために1993年3月から長らく「デジタル・ムーバ」という呼び方もあったが、1999年3月にアナログのサービスが終了し、2001年10月に次世代であるFOMAがサービスインしたことから同年11月には「ムーバ」に戻っている。
なお、503iの頃までドコモのソフトウェアを搭載するメーカーのみ端末名を「デジタル・ムーバ ○○」と名乗ることができ、その他のメーカーは「DoCoMo by ○○」という呼称であった。これは503iSの頃に解消され「デジタル・ムーバ ○○」呼びで統一された。
登場以来長い間ドコモの携帯を表すサービス名だったが、現在は約款変更によりドコモの第2世代携帯電話を表すものとなっている。
2004年以降はFOMAへの移行が進んでおり、mova契約者は減少している。また、800MHz帯の再編も2012年に控えていることから周波数帯をどうしても返上しなくてはならず、ドコモは2012年3月31日をもってmovaのサービスを終了しており、mova利用者にはFOMAへの移行を促している(なお、競合他社のauも第2世代携帯電話のcdmaOneは2012年7月22日を持ってサービスを終了することになっており、ソフトバンクモバイルに至っては1.5GHz帯の免許失効期限が800MHz帯のそれよりも早かった関係で、第2世代の通信サービスが2010年3月31日限りで既に終了している)。
おサイフケータイはmova端末でも登場した事がある他、らくらくホンやiショットサービスはmova時代から存在する。もちろん、iモードが始まった頃はmovaしかなかった。
ちなみに、九州のみのキャラクターとして「Come on mova」を意味する「カムーバ」という亀のキャラクターがいた(1996年~)。ドコモ九州の請求書同封の「カムーバ通信」で目にすることができたほか、ポケベルをもじった「ピービー」というガールフレンドもいた。カムーバは後にドコモダケに立場を奪われ、サービス終了とともに消えていった。
主なシリーズ
- 501i~506iシリーズ
movaにおけるiモード対応のハイエンドシリーズ。501iはモノクロ液晶であったが、502iでカラー液晶を採用。503iでiアプリを初搭載し折りたたみ端末も登場すると、503iSシリーズで全機種折りたたみ端末化。50Xi末期には25Xiシリーズ同様にカメラを搭載し、504iベースの試作機を経ておサイフケータイ対応も果たした。506iで終了しFOMA90Xiシリーズに移行したが、FOMA基地局整備の都合で506iⅡシリーズが追加販売された。
おサイフケータイ対応端末では末尾にCが付加された。なお、2025年に何故かF503iが雑誌付録として復刻された。 - 20Xシリーズ
209i以降がiモード対応端末として末尾にiが付加された。500番台登場以前はフラッグシップシリーズであったが、501i登場以降は普及価格帯端末となった。
FOMA70Xi登場後の213iはpreminiやRADIDENなど機能特化型となった。 - 251i~253iシリーズ
iショット対応端末。初めてカメラがついたmovaシリーズ。 - 600番台
らくらくホンや高級仕様機など特殊端末。コンセプトはFOMAの800番台へ移行し、600番台はFOMA国際ローミング向けに再利用。 - 800番台
ドッチーモ(mova+PHS)端末。
FOMAとの関係
iモードサービス開始前からユーザー数の増加により周波数帯の確保が必要であった。アナログサービスの早期終了も周波数帯の確保の必要性からである。他にも他社を買収してその帯域をmovaで使うという工夫も行った。
しかしながらiモードサービス開始によりさらに逼迫、より効率的に周波数帯を利用できるFOMAのサービスインが急がれる事となった。FOMA開始後はmovaからの移行の方針へ転換している。
サービス終了について
利用者によってはmovaのままで結構、という人もいるかもしれないが、2012年にそのサービスは終了する。
これは前年終了の地上アナログ放送とも関係している。現在UHFの470MHz〜770MHzの帯域はアナログ放送13ch〜62chに使用されている訳だが、2011年7月25日以降は、デジタル放送用に完全に転用されるのである。
但し、このうち53ch以降となる710MHz〜770MHzの帯域については、それから1年以内に、テレビジョン放送用としては使えなくなる。そしてmova無線局の免許期限が、この最終デッドラインにあたるのである。
movaが使用している800MHz帯(770MHz〜960MHz)はテレビ向けに使えなくなる帯域と連続してしまっている為、最終デッドライン後は用途が決まっていないが再編される。この為どうしても返上しなくてはならず、サービスが続けられないのである。
なお、同じく800MHz帯を使用している「FOMAプラスエリア」はこの再編を見越して免許が交付されている為影響はない。
このmovaサービス終了により、ドコモはFOMAやLTE、更には第4世代通信方式へ経営資源を集中させる事となる。
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