RABDe500とは、スイス連邦鉄道(SBB/CFF/FFS)が保有、運行する振子式高速特急電車である。
概要
2002年、スイスでは博覧会Expo.02開催される事となり、それに合わせて新型のIC(InterCity)用の車両を作る事となった。しかし、国土の殆どが山岳地帯となっているスイス国内では昔から、動力分散方式の車両の方が運行に向いており、新型車両も動力分散方式で作る事となった。山岳地帯である為、平坦な直線区間は殆ど無く、曲線と勾配が多い為、車両には車体傾斜機構を持つ振子式電車を採用することとした。当時、ヨーロッパでは振子式といえばイタリアのフィアット社が開発した「ペンドリーノ」が主流であり、イタリアはもちろん、ドイツやイギリスでもペンドリーノの車体傾斜機構を装備した振子式電車が活躍していた。それに習ってスイスでもペンドリーノの車体傾斜機構を搭載した新型車両の開発に乗り出した。スイス連邦鉄道はフィアット社の鉄道部門を吸収合併した仏アルストム社と共同で新型特急車両を開発し、2000年5月28日に登場したのがこのRABDe500である。
Mc+M+T+T+T+M+Mcの4M3T、7両編成で組成されており、座席は1等車が3両、2等車が3両、残る1両は食堂車(1部2等車)の構成となっている。スイス国内での運用をメインに考えられている為、対応電源はAC15kV16.7Hzのみとなっているが、高速新線では最高200km/hで走行可能である。主にスイス国内でのICN(Intercity-Neigezug)の運用に就いており、運用時には2編成併合した状態で走っている事も少なくない。現在のスイス連邦鉄道を代表する特急列車の一つと言える。
関連動画
ニコニコ動画において、この車両を取扱う動画は殆ど無く、スイス方面へ旅行した方の旅行動画に、ほんの少し映ってるか、若しくは迷列車(海外)の人の動画にちょっとだけ出ている程度である。スイスといえば、氷河急行等の観光列車や登山列車のほうが注目されがちだが、ICNは元CISALPINOのEC等と共にスイス連邦鉄道においては重要な役割を果たしている特急列車なので、今後の発展に期待、と言ったところである。
関連商品
海外のロコというメーカーからHOゲージが出ている。・・・むっちゃ高い。
関連コミュニティ
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関連項目
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