Shockwaveとは、マルチメディアのデータを再生するための技術・プラグインであった。
ちなみに元々は「衝撃波」と言う意味の英単語である。
概要
基本的にFlashと技術は似ているが、Shockwaveの場合3Dゲームや多機能ゲーム用に向いていた。
よく混同されるが、「Shockwave Flash」とはまるっきり別物な形式である。
1996年に、Macromedia社が、「FutureSplash」の開発会社(FutureWave Software)を買収。
「FutureSplash」を省略した名称「Flash」とし、Macromedia社がそれの競合形式である「Shockwave」を冠し「Shockwave Flash」と改名されたという経緯であり、「Shockwave」ブランドの「Flash」と言う立ち位置を示した。
この混同しやすさは Java と JavaScript に通じるものがあると言える。
Shockwaveの対応データを作成する「Adobe Director」(旧称:Macromedia Director)などのオーサリングソフトウェアが必要だったが、ユーザーが再生して楽しむだけならば無料で配布されているプラグイン「Shockwave Player」を用いるのみで広く使用できたため、それなりに普及していた。だが動作が軽快なFlashが登場すると数が少なくなっていった。
それでも「Shockwave Player」は更新が続けられていたが、後述するように2019年をもって提供は終了した。
Shockwave.com
Shockwaveに何らかの形でかかわったことがあるなら一度は目にしたことがあるドメイン、その名の通りShockwaveを使ったゲームなどの公開サイトであった。ちなみにこのドメインは法人として登録されていた。ブラウザゲームのプレイや5分程度のアニメなどが視聴でき、一部のコンテンツは「Shockmachine」にダウンロードすることが可能だった。
日本でも2000年7月から、日本人向けとしてShockwave.co.jp(jp.shockwave.com)で公開していた(こちらのドメインも日本法人で登録されていたが、本家とは異なりFlashゲーム・アニメーションも公開していた)。
「いた」というのは、実は2009年1月31日に惜しまれつつサービスを終了してしまったからである。その後はshockwave.co.jpは機能せず、jp.shockwave.comはhttp://www.shockwave.com/japan/index.html(記念サイト)に転送されされていた。その後、この記念サイトも消滅。転送も行われなくなった。
終焉
Shockwaveコンテンツのオーサリングツールである Adobe Directorは2017年2月1日に、macOS版Shockwave Playerは2017年3月1日にすでに提供を終了。
そしてAdobeは、Windows版Shockwave Playerの提供を2019年4月9日に終了とし、「Adobe Shockwave」全ての提供が終了した。
Shockwave Playerがリリースされた1995年から、24年で終止符を打つ形となった。
Adobe Shockwave のサポート終了(EOL)
https://helpx.adobe.com/jp/shockwave/shockwave-end-of-life-faq.html
Adobe will retire Shockwave on April 9, 2019 - gHacks Tech News
https://www.ghacks.net/2019/03/11/adobe-retire-shockwave-april-9-2019/
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関連項目
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