XBANDとは、かつて米国のカタパルト社により提供されていた家庭用ゲームの通信対戦、メールサービスである。
概要
1995年10月、米国にてSNES(スーパーファミコン)、ジェネシス(メガドライブ)用の通信対戦サービスとして開始。日本ではカタパルト社と日商岩井(ニフティサーブの運営)が提携して設立されたカタパルト・エンタテイメントによって、1996年4月からSFC用、同年8月からSS用サービスが提供された。
翌年の9月にカタパルト・エンタテインメントが早々と撤退してしまったため、1年半ほどでサービスは終了してしまったが、SS向けのサービスはセガが引き継いで1999年7月までサービスが継続された。
電話回線を介して対戦のマッチングやメールサービスを行うため、利用時は電話料金が発生する。また、XBANDのモデムにはプリペイドカードを挿入するところがあり、サービス利用時には一定度数が消費される。デフォルトでは同一市外局番内の相手とマッチングするように設定されており、利用時間を制限することも出来るなど利用料金がなるべく膨れ上がらないようになっている。
ちなみにモデム本体には接続切り替えスイッチが付いており、これを悪用することでカードの度数を消費せずにサービスが利用できる致命的なバグが有ったらしい。
通信速度はSFC用が2.4kbps、SS用が14.4kbps。当時としても遅めで、ラグに悩まされるプレイヤーも多かった。
価格
SFC用
体験モニターへの配布を経て、1996年4月1日発売。同日本サービス開始。対応ソフトは「スーパーストリートファイターII」「スーパーマリオカート」「パネルでポン」「ぷよぷよ通REMIX」「スーパーファミスタ5」「オセロワールド」など。
SS用
体験モニターへの配布を経て、1996年7月27日発売。通信対戦サービスは8月末から開始。メディアカードもこの際に発売された。対応ソフトは「バーチャファイターリミックス」「セガラリー・チャンピオンシッププラス」「電脳戦機バーチャロン」「サターンボンバーマン」「ぷよぷよSUN」「パズルボブル3」など。
- セガサターンモデムキット(モデム+通信ソフト「セガサターンインターネット」「PAD NIFTY」+モジュラーコード5m+1000円分使用権+後日別途郵送のバーチャファイターリミックス):14800円(税別)
- セガサターンキーボードセット(キーボード+通信ソフト「HabitatII」):7800円(税別)
- セガサターンフロッピーディスクドライブ:9800円
- セガサターンメディアカード(100度数):2000円
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関連項目
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