おはようございます。いつも楽しみにしております。
畑で
青虫を見つけても 踏みつぶせなくなりました。
此の度、
鳥取県を旅されるとのこと。是非正
平さんに訪れていただきたい私の心に残ってしまった
風景のことを書きます。
それは
米子市の
城山(
米子城址)のてっぺんにある
市街を一望できる
ベンチです。私は3年間
米子市内にある
高校へ
汽車通学をしました。(
山陰線 米子⇔名和)。その頃の
山陰線には、まだ
SLが走っていました。同じ
車両に乗り合わせた他校に通う
男子生徒達と仲よくなり、
朝の
通学時には、たわいもない話で盛り上がり、楽しい3年間を過ごしました。
卒業と同時に離ればなれになりましたが、その中の
K君だけは、時々
ドライブに誘ってくれたり、その後も
親交がありました。
ある時、その日も
ドライブの途中で
城山に登り、並んで
ベンチに
腰掛けて 眼下に広がる
米子の町並みを眺めていました。と、その時、急に
K君の
右手が伸びて 私を抱きよせようとしたのです。びっくりした私は、あわてて その大きな手を振り払いました。
その後も
K君は、何事もなかったように 時々訪ねてきてくれました。
しばらくして私は 今の夫と出会い、産後の養生に
実家に帰っていた時
K君はフィアンセを伴って会いに来てくれました。帰り際に
彼女が階段の降り口の所で
バランスを崩し、助けを
求めるように
K君に寄りかかりました。それが
目に入った私は 一
瞬ムカッとしました。
2人を乗せた
車が遠ざかるのを見つめながら、私は
K君が好きだったことに気が付きました。
それ以来
K君には会っていません。50年近く経った今、もしあの時あの手を振り払わなかったら、私のその後の
人生は違う展開になっていたかもしれない、と、ふと 思うことがあります。
あの
ベンチは まだあるのでしょうか。
石垣の残る
城山のてっぺんには雑木
林の中の小
道をトボトボ歩いて15分位です。そんなにきつい坂
道ではなかったように
記憶しています。
でも
チャリオ君には麓で待っていてもらわなきゃ ダメなので・・・・。
こんなのは、やっぱり
ボツかなあ。
和歌山県印南町
藤 寛子 70歳