ありがとうがいっぱいとは (アリガトウガイッパイとは) [単語記事]

ありがとうがいっぱいとは、『映画プリキュアオールスターズDX3 未来にとどけ! 世界をつなぐ☆虹色の花』のEDテーマ曲である。

概要

通常、プリキュアオールスターズのEDでは全員揃って踊るなど賑やかなものが多いが、本作では最後の力でプリキュアに変身して敵を倒した代償として、プリキュアと妖精たちはお互いの住む世界を切り離されてしまう。歌が流れると間もなく画面に映るのは、苦楽を共にしたパートナーたちと離れ離れになって、大粒の涙を流しながら号泣するプリキュアたちなのだ（ここで最初に泣き顔が映し出されるのが、のぞみである辺り、スタッフがよくわかっていると思う）。

続いてAメロが流れ始めると画面が暗転し、画面左側のスタッフロールに対して、右上にプリキュアと妖精の出会いを中心とした懐かしい映像が流れ、右下ではそれぞれのシリーズの妖精たちが笑顔でミラクルライトを振っている構成となっている。エンディング後に、プリズムフラワーが復活してプリキュアと妖精は無事再会できるのだが、結末を分かっていても、これら一連のシーンは映画を見ている観客も涙を禁じ得ないだろう。

奇しくもこの映画が公開される直前、東日本大震災が発生して日本中が暗く沈んでいた。そんな折にも関わらず、多くの人々がこの映画を見にやって来て、悲しく辛いことがあっても前を向いて進むこの曲に勇気づけられたプリキュアファンも多かったと言われている。プリキュアシリーズは多くの名曲を生み出していたが、この曲もまたそのひとつに数えられている。

余談だが、スタッフロールでクレジットされる出演声優は総勢51名。その大半が、プリキュア以外のアニメでも主人公やヒロインを演じたことがある人気声優ばかりで、その豪華さは銀河英雄伝説やジャイアントロボに匹敵する（それも70分という決して長くはない映画1本に集結しているのだが恐れ入る）。改めてプリキュアの声優陣の凄さがわかるだろう。