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この記事はMinecraftに関する記事です。 もしくは、Minecraftに関連する内容が記述された記事です。 |
かまど事件とは、Minecraftにじさんじサーバーで2019年8月ごろに発生した事件である。犯人不明のまま捜査が打ち切られ、同年10月に公表された。
端的にまとめると「マイクラのマルチサーバーで『かまど』だけが大量に撤去されていた」事件である。
…それだけ? と思ったあなたは正しい。かまどは簡単に作れるし、かまどで精錬していた中身のほうがずっと価値がある。空のかまどを撤去されても目くじらを立てるほどではないだろう。
ただ、かまどの撤去が広い範囲に及んだこと、犯人が名乗り出なかったこと、犯人捜しが過熱したこと、不正アクセス説が取り沙汰されたこと、そして何より当時注目を集めていたMinecraftにじさんじサーバーで発生したことから大きな話題となった。
Minecraftにじさんじサーバー(以下、にじ鯖)はにじさんじSEEDs1期生出身のドーラによって立ち上げられたマルチサーバーで、サーバー費の支払いから管理、運営に至るまですべてドーラが担っていた。
初期はサーバースペックが控えめだったこともあり、にじ鯖は重くなることも珍しくなかった。結果として「~は重くなるからダメ」「~は迷惑になるからダメ」と一部リスナーがライバーに指示したり説教したりするケースが多発。2019年2月のサーバー増強では「みなさまへのお願い」として「あれはだめ、これはだめ(中略)等、サーバー内での行為を決めるのは皆さんではありません」と管理者直々にリスナーを諫めている。
とはいえ2019年2月以降、Minecraft 1.13.2の時代は重くなることも少なくサーバーは安定。指示厨も少なくなり、永遠にこの平和な時間が続くのだと誰もが信じていた。そう、1.14の悲劇が訪れるまでは…。
2019年5月、にじ鯖はMinecraft 1.14.1にアップデートされたが、この1.14.1が曲者だった。ワールド読み込みがとてつもなく重くなった上、バグによって鯖落ちが多発する環境になってしまったのである。
にじ鯖では複数の企画配信が同時進行しているケースが多く、誰かが鯖落ちさせるとそれ以外のライバーの迷惑になってしまう。また、サーバー管理は管理者のワンオペに頼っていたため、就寝中や仕事中に鯖落ちすると管理者の迷惑にもなってしまう。
鯖落ち対策としてトロッコ移動が禁止されたものの、それ以外にも「鯖を落とすとみんなの迷惑になる」という理由から「あれはダメ、これはダメ」という声が少しずつ大きくなっていく。2019年の5月から10月まで、にじ鯖にはなんとも言えない息苦しい雰囲気が立ちこめていた。これがかまど事件の遠因となる。
2019年8月、初期リスポーン地点(共有ハウス)周辺でかまどがなくなっていることが報告された。
にじ鯖は一般的なマルチ鯖と同じく、他人の建物を無断で壊すことを許していない。当初はバグによる消失や盗難ではないかと噂されていたが、かまどがアイテム化されて付近のチェストに仕舞われていることが判明。何者かによる人為的かつ大規模な撤去という結論に至っている。
事件が発生したのは「サーバーが著しく重かった時期」であり「負荷軽減のために、負荷になりうる大量のかまどを撤去したのではないか?」と管理者は推測している。実のところ、かまどによる負荷は微々たるものであり、かまど撤去は対策としては見当違いだったらしい。
見当違いとはいえ、撤去そのものは善意によるものと推測されている。問題はかまどがなくなったことではなく、誰も名乗り出なかったことである。
それが善意であったとしても管理者は全容を把握しておく必要があり、事実確認を目的として出頭を呼びかけたが、怒られると思ったのか、はたまた別の理由があったのか、誰も名乗り出ることはなかった。このため、管理者は不本意な調査を行ったり、荒らし対策用のプラグインを導入することになったり、調査に伴って約3週間のサーバー停止(表向きは長期メンテ)が発生するなど、にじ鯖運営に大きな影響が出る結果となってしまった。
結局、犯人は判明しないまま、2019年10月のメンテ明けに「かまど事件」の調査結果が公表された。管理者は犯人捜しを厳に慎むようリスナーにお願いし、かまど事件は迷宮入り、捜査は終結した。
かまど事件は「にじ鯖が著しく重かった時期」に発生した悲しい事件である。ライバーが負荷軽減を考える必要がなければ、そもそもかまどを撤去する必要などなかっただろう。
2019年10月のサーバー増強によってトロッコの使用制限は解除、Minecraftのバージョンアップに伴って鯖落ちの回数は激減、ワールド読み込みの重さも軽減されていった。ライバーやリスナーが負荷軽減を心配する必要もなくなり、にじ鯖には平和な時間が再び戻ってくることになった。
また、事件当時は「にじさんじ運営ににじ鯖管理を任せることは不可能」とされていたが、紆余曲折あって2020年3月ににじ鯖の管理がにじさんじ運営に移管されることになった。かねてより管理者であるドーラの負担が大きすぎると心配されていたため、この発表は広く歓迎された。
運営管理となったことでサーバーは再び増強されることになった。最大50人まで参加可能になったほか、TNT付きトロッコで山を一つ消し飛ばしてもビクともしなくなっている。やはり力こそパワー。サーバースペックはすべてを解決するのである。
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最終更新:2023/05/29(月) 14:00
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