ようこそ...『男の世界』へ...(ようこそおとこのせかいへ)とは、男の世界へ入った者への歓迎である。
漫画「ジョジョの奇妙な冒険」第7部「スティール・ボール・ラン」で登場した、リンゴォ・ロードアゲインの台詞。
ジョニィ・ジャイロコンビの行く手を遮る刺客、リンゴォは独自の美学として『男の世界』を掲げている。
卑劣さのない公正な果し合いの中で行われる漆黒の意思の殺人は、自分自身を人間的に生長させると信じている。
それはかつて幼少期に強盗に襲われそうになった際、男から奪い取った拳銃をあえて床に落とし、どちらが先に取れるかの公正な勝負に勝ったことで、生まれつき皮膚が弱くて原因不明だった出血がなくなり、そのせいで呼吸困難にも陥る事はなくなった。
リンゴォにとってはこれこそが自分が進む「光輝く道」と信じるようになった。
リンゴォに受け身の『対応者』と罵られたジャイロは、父の幻影と葛藤するが、全てに「納得」するために再度リンゴォに挑む。スタンド「マンダム」の能力を『公正』の為にあえて明かしたリンゴォと同じく、ジャイロも左鎖骨の古傷を狙うことをあえて明かす。お互い外しようのない至近距離に寄り、勝負はジャイロが一手上回って決するが、リンゴォは右手から銃を手放さない。
ジャイロは既に納得し、とどめを刺すつもりはないのだが、リンゴォはその態度を再び対応者と罵って、ジャイロに語り始めた。
『社会的な価値観』がある そして『男の価値』がある
昔は一致していたがその「2つ」は現代では必ずしも一致はしてない
「男」と「社会」はかなりズレた価値観になっている………
だが「真の勝利への道」には『男の価値』が必要だ…
『男の世界』を掲げるリンゴォにとって現代の価値観は『甘ったれた方向』へ変わっているように見えている。リンゴォの果し合いも現代では受け入れられないものだ。
だが、厳しい道を乗り越える覚悟を持つ事こそが『男の価値』であり、ただ勝つ事だけではない正正堂堂とした真の勝利へ向かう事が「光輝く道」なのだ。
リンゴォはジャイロがレースを通して輝ける道を見つけることを祈り、そして自身を生長させた事に感謝して、ジャイロに銃口を向ける。撃たれる寸前にジャイロの鉄球はリンゴォにとどめを刺した。
ようこそ……… 『男の世界』へ……………
ジャイロはリンゴォの事を敵ながら一理ある男と評し、あえて『相手より先に銃を撃たなかった』という厳しい道を行く事に、自身の生長への道として大きく影響を残す。
リンゴォの言い残した「光輝く道」とは、ジャイロの父グレゴリオ・ツェペリの台詞『男には地図が必要だ。荒野を渡りきる心の中の「地図」がな』や、ジョルノ・ジョバァーナの台詞『「覚悟」とは!!暗闇の荒野に!!進むべき道を切り開くことだッ!』などに通ずるものがあり、ジョジョのテーマ『人間讃歌』として一貫しているものと言えるだろう。
ニコニコ動画のタグとしては、何故か男が絡み合う動画のタグとして使用されている。
これはわたしの役じゃあない…決してェェェェ 見ていない!オレは見てないぞ なあーんにも見てないッ!
掲示板
38 ななしのよっしん
2025/04/12(土) 22:28:18 ID: 0NWubVclT/
男の世界はジョースター家の黄金の意志やエンポリオの言う正義への道とはまた別の概念なのかな
善悪を超えた所で自らの意志により歩むという意味では漆黒の意志と黄金の意志両方を内包してると見える
39 ななしのよっしん
2025/05/31(土) 13:28:17 ID: iyLWmH72VD
>だが「真の勝利への道」には『男の価値』が必要だ
ここ、アニメ化で抜かさないでほしいなあ
大丈夫だろうか
40 ななし
2025/10/19(日) 18:36:40 ID: MyDMC+1zja
>>35
言うてやってることはポルナレフを罠にハメて
承太郎一行を勝負の場に引きずり込んだダービー兄と変わらないからなぁ
むしろ始めはジャイロを敵とは認めずに
逃がそうとまでしてた分だけまだ優しさがある
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最終更新:2025/12/10(水) 23:00
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