アップロードに10年かかった動画とは。
令和時代のいまだからこそ感じることができる、非常に懐かしい雰囲気のする動画を表すタグ。
投稿日時にそぐわない、昔のニコニコを彷彿とさせる動画に付けられるタグ。遭遇したときは「今のニコニコにこんな動画!?」と、タイムスリップでもしたような感覚になる。「昔」や「懐かしい」の定義は人によって異なるが、ニコニコ初期の動画を思い出させるようなMAD動画を中心にタグが付けられているため、「題材にしているネタが古い」「マイムマイムやグルメレースMADのような編集」「少ない素材でゴリ押し」などが基準としてあげられる。
初期のニコニコ動画に投稿されていても違和感のない作品が多く、「アップロードに10年かかった」「タイトルを考えるのに10年かけた」などと言われることが由来である。
実際には10年よりもっと前ではないかとか、10年も前のネタではないだろとか言われることもしばしばある。
また、こうしたタグやコメントは「時代遅れ」、「廃れた文化」と捉えることもできるため、このネタを好ましく思わない投稿者や視聴者も多いためむやみに使うのは控えたほうが良いだろう。
おおよそ10年前の「懐かしい題材x懐かしい作風」で作られた音MADに、このタグが登録される場合が多い。同じノスタルジーを想起させるタグとして「β臭」「γ臭」といったタグが挙げられるが、β臭γ臭は題材(素材)が各時代に明確に沿った、より限定的な時代の中で生まれた素材を使用した動画につけられる。それらのタグに比べれば、「アップロードに10年かかった動画」タグはその範囲があいまいである。
これはこのタグが広がり始めた2020年8月ごろには、「何が10年前のネタであるか、そうでないか」を明らかにする知的探求心ではなく、「今どきこんな古い題材と作風で作られた動画が新規投稿されるとは」といった、一種の驚きと感動、懐かしむ感情(もちろん笑い含む)を原動力に、このタグが広がった実情があると思われる。
「なんとなく10年前っぽい題材、作風」であればタグ登録されても受け入れられる傾向にあるが、具体的に何年から何年までのニコニコ動画の雰囲気のものがそれにあたるのかは、まだ大真面目に検証した者がいないため、明らかになっていない。(明らかにしようとする雰囲気もそんなにない)
なお、このタグが定着する以前は「エンコードに10年かかった動画」タグがいくつか登録されていた。
「今いつだと思ってんだよwww」「昔はよかった」「昔はこんな動画がいっぱいあった」などのコメントで、ポジティブに動画を盛り上げるコメントであれば、同窓会のように和気あいあいとした雰囲気にもなりえる。
このタグが付けられた動画から派生し、10年前を知らない視聴者も興味を持って昔の動画を見に行く可能性もある。基本的にはどんなコメントを書くのも自由だが、古参と新参が双方動画を楽しむために、節度を持ったコメントで動画を楽しみたい。
コメントを書いた者は昔を純粋に懐かしんでいたとしても、「昔はよかったのに、今の動画はダメだ」「昔に比べて今のニコニコは・・・」と書くと居心地の悪さを感じてしまうユーザーも生まれてしまう。
何気なく書いたコメントによって、一部ユーザーのなかに「よく知らないけど今は廃れてるらしい。ダメなんだ」というネガティブな意識が刷り込まれる可能性もある。
このタグが主に貼られている音MADは古参も新参も見ているため、いわゆる"懐古厨"的なコメントが要らぬ争いの種を生まないよう、過剰に現代を貶める書き込みは控えたほうが好ましい。
今後も音MADジャンル、ひいてはニコニコ動画全体の盛り上がりを押し上げるために、「昔のネタ」が今でも見れる「今(現在)」の環境と、現在においても当時を懐かしむことのできる「昔のネタ」両方を推していければ、今後もよいニコニコライフとなると思われる。
いつでも「今、この場所は楽しいな」と感じられる空気をコメントで作っていきましょう。
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最終更新:2024/04/25(木) 19:00
最終更新:2024/04/25(木) 19:00
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