イース3とは (イーススリーとは) [単語記事]

『イース3』とは、アクションRPGである。1989年 7月21日に日本ファルコムより発売されたPC-8801mkII SR用をはじめとして、多くの移植作品が発売されている。

正式タイトルは『WANDERERS FROM Ys』（ワンダラーズフロムイース）。
移植作品によっては、『イースIII』と表記される。

概要

シリーズの主人公である赤毛の剣士アドルが、前作の冒険で知り合ったドギと共に各地を旅していた途中、ドギの故郷に関する不吉な噂を耳にして、彼の故郷であるフェルガナ地方を訪れる所から物語は始まる。

前作までのようなトップビュー視点からの体当たり戦闘ではなくなり、サイドビュー視点で剣を振るアクションになった。

追加されたアクションとして、剣を振る以外に上突き、下突き、しゃがみ攻撃、ジャンプや匍匐前進等の動作が加わった。

『イース』のようにリングを装備すると種類に応じて、攻撃力アップや防御力アップなど、様々な効果が得られるが、リングパワーと呼ばれるゲージを消費するようになったので無限には使用できない。

定評のある BGMは石川三恵子が全曲担当、X68000版の追加BGMは川合将明が担当した。

Windowsが普及する前のパソコン業界では、ハードメーカーがそれぞれ独自規格のパソコンを発売しており、機種の違うパソコン同士ではソフトの互換性がなかった。そのため、ソフトメーカーは1つソフトを発表したら、その後それぞれの機種に移植する必要があった。パソコンへの移植は全てファルコムが行っている。

発売日	機種	備考
1989年 7月28日	PC-9801	BGMの一部がアレンジ。
1989年 10月20日	MSX2	BGMはPSG音源。非常に処理が重く、あまり快適には遊べない。
1990年 3月24日	X68000	BGMはOPM 仕様に強化され新曲も追加。最終ボスの攻撃パターンが変更され難易度が大幅アップ。

家庭用ゲーム機への移植は様々なメーカーから発売されている。

発売日	機種	メーカー	備考
1991年 3月22日	PCエンジン	ハドソン	PC-9801版ベース。独自のオープニングが追加。一部を除くBGMがCD音源化。イベントシーンにボイスあり。
1991年 6月21日	SFC	トンキンハウス	X68000版ベース。操作性の悪さ、当たり判定のおかしさなど難点が多く、難易度が異常に高い。パペパプー
1991年 9月27日	ファミコン	ビクター音楽産業	多重スクロールはカット。その代わり処理が軽くストレスなく遊べる。
1991年 11月1日	メガドライブ	日本テレネット	X68000版に割と忠実な移植。
2005年 3月24日	PS2	タイトー	2Dながらも、グラフイックが一新。イベントシーンにボイスあり。