ダークネスシリーズとは、pop'n musicに収録されたジャンル名に「ダークネス」を冠している楽曲シリーズである。
本記事では「ダークネス4」に相当する「終末の序曲~オワリノハジマリ~」についても述べる。
いずれの楽曲も作曲は村井聖夜(エレハモニカ名義)、歌唱はものまねタレントのフレディ波多江が担当。
シリーズ共通して楽曲を担当しているキャラクターは「ジズ」。彼は魂の入った人形をコレクションしている幽霊の紳士という不気味な設定の持ち主。ポップンでは既に同じくゴシック系キャラクターのユーリが登場していたのだが、彼の場合はユーリ以上にゴシックな見た目とダークな設定にポップンではありそうで無かった「恐ろしさ」を兼ね備えたキャラクターとして大いに歓迎され、登場から15年以上経った現在でも多くの根強いファンを持っているキャラクターである。
pop'nにおける村井聖夜が作曲した楽曲の譜面は、その多くでゲージを大幅に削られるような発狂配置が存在するが、これは初代ダークネスから「黒い聖夜」と命名されプレイヤーから親しまれている。
ジャンル | ダークネス | |||
---|---|---|---|---|
アーティスト | フレディ波多江とエレハモニカ | |||
BPM | 109 | |||
担当キャラ | ジズ | |||
難易度 | EASY | NORMAL | HYPER | EX |
-- | 17 | 33 | 44 |
初出はAC 7。前作AC 6で登場した「モダニズム/電波の暮らし」に続くフレディ波多江氏によるボーカル曲にしてシリーズ処女作となる楽曲。
シリーズ特有のゴシック系の曲調は処女作である本作の時点で健在だが、本作では2以降の楽曲で見られている転調部分が存在せず、終始ダークな曲調で繰り広げられるのが特徴的。
以降のシリーズ作品では作詞作曲共に村井氏が行っているのだが、処女作である本作のみ氏のパートナー的存在だったくまのきよみ女氏が担当。くまのきよみといったら、後に某学園ゾンビ物アニメのOPテーマの作詞を手掛けたことが有名になるのだが、同曲が明るい曲調ながら意味深さの存在する歌詞が特徴的だった事から、同作放送の10年以上前からダークな楽曲の作詞にも既に目覚めていたのかも知れない…
なお、本曲は歌詞の一部が「練乳」と聞こえる事から、空耳ソングとしても人気がある。
譜面はシリーズ処女作ながら癖が強く、中々骨のある難易度になっている。
まずHYPERは33(旧27)と低いレベルではあるのだが、ポップ君を叩く体力が求められる譜面でサビの歌い終わりやBメロで登場する左側に寄ったトリル配置の存在からレベルの割には厄介な立ち位置にある。どうしてもクリアできないのなら、RANDUMオプションで崩すと多少は捌きやすくなるのだが、この先のレベルでは複雑な左手処理を強いられる譜面も多く登場する関係で、最低でも正規譜面でのクリアは安定させておくべき。
一方、EX譜面は初出当時から登場していた譜面なのだが、当時としては驚異的なレベルだった38(現44)を冠していたとおり、非常に難しい譜面として有名であった。というのも、まずBPM値が109と低くノート数も当時としてはトップクラスであった921と物量譜面であったことから、ハイスピードの最大値が4までだった当時にしては非常に密度の濃い譜面を叩かなければならなかった。譜面全体では縦連が絡む混フレが頻発することから体力を奪われやすく、おまけに前半にはフルコンキラーの無理押しまで存在している。
このように、EX譜面はAC 7を初出とする譜面ではあるものの非常に難しく、「デスレゲェ/夜間行」のHYPER及びEX譜面「ハードロック/SA-DA-ME」のEX譜面と並ぶ極悪難易度であった。それでも本曲のEX譜面を収録しないHELL7コースェ…
ジャンル | ダークネス2 | |||
---|---|---|---|---|
アーティスト | フレディ波多江とエレハモニカ | |||
BPM | 110-150 | |||
担当キャラ | ジズ | |||
難易度 | EASY | NORMAL | HYPER | EX |
11(7ボタン) | 23 | 37 | 46 |
初出はAC 9。前作同様にデフォルトでプレー可能な楽曲であった。
本曲は前作「電気人形」の好評から製作された続編…と、言いたいところだが、実は前作と同時に製作されていたいわゆる「姉妹作」に当たる楽曲。要はお蔵入りしていた作品が前作のヒットによって「続編」として陽の目を見たという経緯である。
前作におけるフレディ氏のボーカルは基本的に裏声に使っていただけあってか、氏を女性ボーカリストと勘違いしてしまいそうな雰囲気を漂わせていた。だが、今作では表声も楽曲のボーカルに採用したことによって、かつて氏が6で手掛けていた「モダニズム/電波の暮らし」よろしくあたかも男女混合ボーカルによるミュージカルのような楽曲になっていると言えよう。
担当キャラクターは引き続きジズ様が担当。ちなみに、今回のジズ様のアニメはすごくぎこちなく見えるが…
譜面はNORMALの時点から強めに設定されていて、23レベルとしては規格外の量の同時押しや捌きにくい階段で構成されたサビなどが初心者プレイヤーに襲いかかる。
HYPER譜面はNORMALから強化された同時押しが特徴だが、前奏の低速地帯や間奏直前の発狂といった「黒い聖夜」によってゲージを削られやすく、NORMAL共々少々癖が強めな譜面になっている。
本曲は前作に劣らない人気を博した楽曲なのだが、譜面の方は登場してからは長らくの間は残念ながらHYPERまでしか存在していなかった。だが、後に25作目のpeaceの個別解禁イベント「ポップンタイムトリップ」のpop'n 9編の解禁曲として待望の追加EX譜面が登場。これによってシリーズ全曲にEX譜面が存在することになった。
25作目のpeaceで登場したEX譜面は(外伝作を除く)シリーズ楽曲の中でも最も高い難易度を持つ46に設定されている。全体的に同時押しの多かったHYPER譜面を強化したような配置に加えて、所々でうさぎと猫と少年の夢で実装されたロングポップ君が絡む配置も見られている。
ジャンル | ダークネス3 | |||
---|---|---|---|---|
アーティスト | フレディ波多江とエレハモニカ | |||
BPM | 142 | |||
担当キャラ | ジズ | |||
難易度 | EASY | NORMAL | HYPER | EX |
-- | 25 | 35 | 44 |
前作から実に6作ものバージョンを隔てた後のバージョンである15 ADVENTUREでリリースしたシリーズ第3弾。
同作における個別解禁イベント「わくわくミミニャミ探検隊」にて、「闇の世界」内に存在する宝箱から楽曲を解禁することができた。 現行作のpeaceでは無条件解禁済み。
フレディ氏は前バージョンの「エレディスコ/電気ダンス」に続くポップンへの参加だが、彼自身による意向から「普通の曲」として制作された前作から一転して、久々のダークネスシリーズへの楽曲参加になった。また、本曲は通算第3作目となる楽曲なのだが、シリーズのナンバリングが3になったことによって、ダークネスシリーズ人気も息が長くなりつつあると言える。
EX譜面のレベルは初代同様に44。 初代のEX譜面は上述のとおり初出バージョンで猛威を振るっていたものであったが、こちらも例によってイントロ・アウトロ等で待ち受ける螺旋階段「黒い聖夜」でゲージが削られやすい。とはいうものの、ノート数が1000に届いていないことからグルーヴゲージを伸ばしやすい上に歌部分の難易度がレベルにしては低いため、クリア難易度自体は44レベルの中でも比較的簡単で逆詐称評価されているようだ。
ジャンル | A.I.ダークネス | |||
---|---|---|---|---|
アーティスト | フレディ波多江とエレハモニカ feat.ALT | |||
BPM | 60-190 | |||
担当キャラ | アルト | |||
難易度 | EASY | NORMAL | HYPER | EX |
13(8ボタン) | 26 | 39 | 47 |
ALT 1stアルバム「0/1 ANGEL ALT produced by seiya-murai」の書下ろし曲として登場した後に20 fantasiaにてプレイアブル化した経緯のあるシリーズ外伝作。
詳細は『DOES NOT COMPUTE』の個別記事にて。
アーティスト | フレディ波多江とエレハモニカ | |||
---|---|---|---|---|
BPM | 150 | |||
担当キャラ | ジズ | |||
難易度 | EASY | NORMAL | HYPER | EX |
8(6ボタン) | 23 | 30 | 42 |
前作から更に7作を経たラピストリアで登場したシリーズ本編の最新作。
本曲はラピストリアがJAEPO 2014に出展されたころから公開された楽曲なのだが、JAEPO出展バージョンではストーリー隠し曲だった。第1回ロケテスト以降のバージョンではデフォルトで選曲可能な楽曲に変更されている。
ラピストリアではpop'nの特色であったジャンル名が廃止された関係で本曲もジャンル名が存在しないものの、作曲者の名義とフレディ波多江氏のボーカルによる組み合わせや楽曲の雰囲気といったように、特徴的な内容の多さから「ダークネスシリーズの最新作」とわかりやすい一曲。
曲中には「DOES NOT COMPUTE」の流れを継いでジズの支配下にある(という設定の)ALTによる台詞パートが存在していたり、楽曲のイントロからBメロまでとサビの転調以降で楽曲の進行が大幅に異なっていることから、これまでのシリーズ以上にミュージカルを意識したような作りの楽曲になっている。なお、曲名の「オワリノハジマリ」はpop'n自身の今後を案じての命名なのだろうか…
今作のEX譜面はレベルが42とこれまでと比べて抑えられていて、譜面も比較的緩めな同時押しが中心。所謂「黒い聖夜」と称される局所発狂も存在しないのだが、例によって転調の際はテンポが崩されない様に注意したいところ。
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最終更新:2024/12/21(土) 23:00
最終更新:2024/12/21(土) 23:00
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