トマーシュ・マサリクとは、アニメ『機動戦士Vガンダム』に登場する人物である。CV:関智一。
太陽発電衛星ハイランドに住む少年で、子供たちのリーダー的存在。ハイランドの住民共々、リガ・ミリティアに協力するようになる。当初は後方支援を行っていたが、オリファー・イノエから本格的なMS操縦を学び、後半ではMSパイロットとしてガンブラスターに乗る。同じ経緯でパイロットとなったオデロ・ヘンリークと共にウッソを援護して戦い、終戦まで生き延びた。
「トマーシュ・マサリク」とはチェコスロバキア共和国の初代大統領の名前であり、おそらくこの人物に由来していると思われる。(Vガンには『ペギー・リー』『ケイト・ブッシュ』といった、実在の人物そのままの名前のキャラが数人いる)
声優・関智一氏が初めて演じたレギュラーキャラクターである。関氏はVガンの翌年に放映された『機動武闘伝Gガンダム』で主人公ドモン・カッシュを演じることになる。
作品が序盤の終わりから中盤の始まりとなる頃、舞台が宇宙に移ったところで登場。太陽発電衛星「ハイランド」に住む民間人の少年で17歳。肌は褐色。ハイランドの子供たちの中では最年長で、リーダー格であった。工学に明るい一面を見せる。
ハイランドは当初ザンスカール帝国の占領下に置かれていて、1年間も身動きが取れなかったが、リガ・ミリティアにより解放される。その結果、トマーシュを含む住民たちは自作宇宙艇「アイネイアース」に乗ってリーンホース隊に協力するようになった。ちなみにハイランドの住民はザンスカール帝国の本拠地が存在するサイド2の人々で、自力で故郷に帰るためにアイネイアースを作ったという設定があるのだが、作中では「アイネイアース」という名前を呼ばれることすらなく半ば死に設定・隠し設定である。
以降、元々リガ・ミリティアにいたオデロ・ヘンリーク、ウォレン・トレイス(加えてウッソ・エヴィン)、そしてハイランドの子供たちであるエリシャ・クランスキー、マチルダ・クランスキー、カレル・マサリク(トマーシュの弟)、ソフィア・イエリネス、ブラスタ・イエリネス、といった少年組のリーダー的存在となる。
当初は「魚の骨」(ベスパの哨戒艇シノーペを鹵獲して白くリペイントしたもの)に搭乗していた。シノーペは武装はミサイルを積んでいるだけだが、哨戒・偵察や輸送といった任務に優れる機体であり、これを使って後方支援に活躍した。また(多分)宇宙生まれの為かモビルスーツ操縦も一応会得していたようで、ホワイトアット(同じくベスパのMSゾロアットを鹵獲して白く塗った機体)を操縦したこともある。
その後、オリファー・イノエからオデロ共々本格的なMSの戦闘技術を学び、中盤以降ガンブラスターに乗って出撃し、ウッソのサポートをするようになった。だが月面の戦いで師匠のオリファーは戦死してしまう。後期OPではVガンダムの各パーツにオデロとトマーシュが乗り込んでVガンダムに合体するというシーンがあるように(作中では2人はずっとガンブラスターに乗っていたため、このようなシーンは実現しなかったが)よき3人組として、なにかと突っ込みがちなウッソやオデロの抑え役といったポジションにおさまるようになる。だが相方のオデロがドジを踏んだりエリシャと良い感じになっていったのに比べると、トマーシュは優等生タイプかつ主役を張るようなエピソードがないのでイマイチ地味な感は否めない。
「地球クリーン作戦」阻止の為リーンホースで地上に降りるが、その後連邦とザンスカールが停戦したため、宇宙へ上がるリーンホースと別れ、ホワイトアークを母艦として地上を転戦した。そして長く同道していたハイランドの元住民やソフィア&ブラスタ姉弟はウッソの故郷・カサレリアに残ることになり、宇宙へ向かうホワイトアークから別れを告げた。
物語最終盤、シュラク隊が全滅し、リーンホースが特攻、ウッソは最後の敵となったカテジナ・ルースと激戦を繰り広げるが、その中でウッソを救援しようとしたオデロも戦死する。しかしトマーシュは激戦を無事生き残り、戦後はカサレリアに移り住んだと思われる(多分)。……というのも、何故か最終回の途中からトマーシュの出番が一切なくなり、エピローグにも何故か彼だけ登場しないのである。オデロはちゃんと墓を作ってもらえているので、死んだとは思えないのだが……おそらく演出ミスかと思われるが真偽は不明である。
スーパーロボット大戦シリーズでは最大レベルは低めだが、ニュータイプに覚醒している。
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最終更新:2024/04/24(水) 19:00
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