ニシキオオツバメガ(学名:Chrysiridia rhipheus)とは、世界で最も美しい蛾である。ニシキオオツバメとも。
ツバメガ科オオツバメガ亜科ニシキオオツバメガ属に属する蛾。マダガスカル島の固有種であり、島の東側の森林に生息している。
黒を基調とした翅、特に後翅は金属光沢を帯びた虹色で彩られており、翅の裏側の方がより派手。この色は構造色によるもので、複雑な構造の鱗粉が生み出している。後翅に突起(尾状突起)が存在することもあり、発見当初はアゲハチョウの仲間と間違われたほど。
開翅長(前翅の長さ)は7~9cmほどで、低地に生息している個体の方が大きい。マダガスカルでは年間を通して見られるが、3~8月に最も個体数が多くなる。美しい蛾の仲間は蝶のように昼行性で毒を持っていることが多いが、ニシキオオツバメガも昼行性で、幼虫時代に餌として食べたトウダイグサ科の植物の毒素を取り込んでいるため有毒である。
しばしば世界で最も美しい蛾と呼ばれ、コレクターの間でも非常に人気がある。中にはモルフォチョウやトリバネアゲハを差し置いて、最も美しい鱗翅目(蝶・蛾の仲間)だとする意見もある。
ビクトリア朝時代のイギリスでは、美しい翅を装身具や宝石として利用していた。
東タンザニアには近縁種のナミガタニシキオオツバメガ(学名:Chrysiridia croesus)がいる。
日本の作品では『新甲虫王者ムシキング』や『あつまれ どうぶつの森』に登場している。
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最終更新:2025/12/16(火) 08:00
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