魚類の中でも非常に種類が豊富で、ハゼ亜目に分類されている種は1800を超え、日本に生息するハゼ科だけでも550種を数える。なおハゼ亜目は分類体系によってはハゼ目に格上げされることもある。英語ではゴビー(goby)。
おおむね小型の魚で、マハゼで最大25cmほど。小さい種では数cmにも満たない。多くは腹びれが吸盤状になっている。
海水淡水どちらにもハゼの仲間が生息しており、双方を行き来したり、汽水域を好んで生息するものも多い。海水ではマハゼ、ムツゴロウ、トビハゼ、ハタタテハゼなど、淡水ではドンコ、ヨシノボリなどが有名。
食用や観賞魚、釣りの対象魚として人気を得ている種も多いが、多くが小型であるため、逆に餌盗りとして嫌われている種も少なくない。ツムギハゼはなぜかテトロドトキシンを肉にも含むため食べてはいけない。
また、上皇陛下はハゼの世界的な権威であり、退位後の2020年にも2種の新種発見が報じられた。その功績を称えて、いくつかのハゼの種名としてのみならず、属名としても「アキヒト(Akihito)」の名が献名されている。
単に「ハゼ」と呼んだ場合はマハゼ1種を指す。名前の通りハゼの代表種である。学名はAcanthogobius flavimanus。
内湾や河口域の砂泥底に住み、冬場はやや深場へ移動する。体長は最大で25cmほど。腹びれが吸盤状になっている。小動物を捕食し、1年で成熟、産卵した後オス・メスともに死亡する。
美味な魚で、料理は天ぷらがスタンダードナンバー。江戸前に欠かせない天ぷらだねであり、高い人気を誇るがゆえに結構な高級魚にもなっている。
他には甘露煮や味噌汁になる他、仙台では焼き干ししたマハゼでだしを取った雑煮が正月の風物詩である。また、真子も美味。
食味の良さに加え、河口域に生息し積極的に餌を追うことから釣りの対象魚としても人気が高い。夏~秋のシーズンになると、ゴカイなどを餌にしたちょい投げ釣りを楽しむ人が河口にズラリと並ぶこともあり、ハゼは秋の季語にもなっている。
冬場は深場に移るため船から狙う。手軽さでは秋に劣るが、大きく育っているため「落ちハゼ」「ケタハゼ」と呼ばれ楽しまれる。
縄張り意識が強い魚であるためか、近年クランクベイトに激しくアタックすることがわかり、ハゼクラと称してルアーで狙う人も多い。
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最終更新:2024/12/10(火) 02:00
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