ファダニエルとは、「ファイナルファンタジーXIV」(FF14)の登場人物である。
CV:柳田淳一(漆黒のヴィランズ)→松岡禎丞(暁月のフィナーレ)
光の戦士ことプレイヤーらと敵対する闇の勢力「アシエン」の一員。その中でも「転生組」と呼ばれる内の1人。他のアシエンにも言えることだが、「ファダニエル」というのはアシエンおよびその前身となる「十四人委員会」における座(≒役職)の名であり、本名は別に存在する。
他のアシエンが「ゾディアークの復活」という共通の目的で動く中、彼は独自の野望のために行動している。それを為すため、時には道化のように振舞い、時には狂気的に振舞う。
私は、新たな主を探すもの……。
ご命じいただければ、犬は犬でも、
狩人に相応しき猟犬を用意しましょう。ゾディアークという名の獲物は……。
アシエンの最上位「オリジナル」が次々に散っていったことで、アシエン本来の思惑とは別に好き勝手やり始める。
アサヒ・サス・ブルトゥスの肉体(遺体)に憑依し、ゼノス・イェー・ガルヴァスと結託し、ガレマール帝国に混乱をもたらす。アサヒの肉体を選んだのは彼が養子として迎えられたブルトゥス家が帝国有数の富豪であるためで、その財産で皇位を狙う2勢力を煽り内乱を引き起こした。
「俺」の死を証明していた民衆派は、もはや壊滅状態。
実は生きてましたなんて言い訳が、いくらでも通る……。加えてほら、ブルトゥス家といえば、
なかなかの富豪のようじゃあないですか。いいですよねぇ、お・か・ね!
人を動かすのに、これ以上なく手っ取り早い手段でしょう?
実際、計画の進行に大いに役立っていますよ。
その混乱を利用し、蛮神「アニマ」を創り出し、帝国民の大半をテンパード(洗脳)化。さらに世界各地に「終末の塔」を築き勢力を拡大し、「テロフォロイ」という組織を作って「終末の再来」を謳い人類に対して宣戦布告した。
そんな彼の目的は、「周りを巻き込んで自分も死にたい」というもの。そのためにかつて古代人たちの文明を襲った「終末の災厄」を現代にもたらそうとしている。
私はねぇ、死にたいんです!
周りを盛大に巻き込んで、傷つけて、苦しませて!だから根本的に違うんですよ。
生きたいと願っている、あなたたちや古代人とは……。
アシエンになる前の彼の名前は「アモン」。古代アラグ帝国の魔科学者である。『アラグ帝国のアモン』というとサブストーリー「クリスタルタワー」の中ボスとして「異才のアモン」が登場しているが、それはファダニエルがアシエンに参入するにあたって代理として配置されたクローン体である。
アラグ帝国よりもさらに前の時代の古代人「ファダニエル」の魂を受け継いでいた彼は、アラグ帝国の滅亡直前にエメトセルクにスカウトされてアシエンの一員となる。本来であればエメトセルクが持つ記憶のクリスタルにより当時の記憶と使命を思い出すはずだが、どういうわけか彼はその記憶を自分のものだと思うことができずに定着せず、「アモン」の記憶と人格のまま「アシエン・ファダニエル」として活動していた。
アラグ帝国時代、彼は破滅思想を持つ皇帝ザンデに仕えており、それが彼自身の現在の思想にも影響している。
ゾディアークが封印されている月に乗り込み、封印機構を破壊し、エリディブスという核が不在のゾディアークを乗っ取る。そしてゾディアークとして光の戦士に戦いを挑むが敗北。
ゾディアークはファダニエルごと再封印されそうになるが、その直前に自害する。彼の狙いは「終末の災厄」を抑え込んでいるゾディアークを消滅させることで、現代にそれを再来させようというものだった。かくして、光の戦士をこの手で倒せなかったことを心残りとしつつも、終末の再来が確定したこと、かつて仕えたザンデの本懐を遂げたことに満足して死亡した。
ご覧ください、ザンデ陛下。
これより、あらゆるものが無に還ります。私も、星も、すべての命が……あなたと同じに。
ゾディアークの消滅により現代に再来した「終末の災厄」を防ぐヒントを得るべく、光の戦士はかつて古代人たちの栄えていた時代に赴く。その時代にあった「エルピス」という施設で出会った所長「ヘルメス」こそが、後に十四人委員会「ファダニエル」の座に就き、現代のアシエン・ファダニエル(アモン)と同じ魂を持つ人物である。
前述の通り、ヘルメスの記憶はアシエン・ファダニエルに定着しなかったため、この2人を同一人物とみなすことはほとんどない。なのでヘルメスに関しては「ヘルメス(ファイナルファンタジーXIV)」の記事を参照。
なお、この時代(ヘルメスが就任する前)の「ファダニエル」は、ヘルメスの前任のエルピス所長であり、その頃はヘルメスの上司だった人物である。自身が「ファダニエル」の座を降りるにあたって、ヘルメスを次期「ファダニエル」に推薦している。
過去世界で得た情報を元に、星の意志たるハイデリンこそが「終末の災厄」を防ぐ手段を持っていると考えた光の戦士たちは、ハイデリンに逢うべくシャーレアンが保有する施設「アイティオン星晶鏡」を利用して星海の深部へと赴く。
星海は死者の魂が送られ、そこで記憶を洗い落とされ、新たな命に宿るための漂白された魂に作り変えられる場所である。光の戦士たちがハイデリンの居場所に辿り着く直前、まだ記憶が洗い落とされていないファダニエルの魂が現れ、「異執のアモン」として彼らの前に立ちはだかる。
まったく 諦めの悪い人たちですね
こんな場所にまで踏み込んで――
そして再び敗北。「ファダニエル」でも「ヘルメス」でもない「アモン」としての自らの思想を光の戦士たちにぶつけるが、それすらも虚しさを感じるようになり、最後には誰に問いかけるでもなく力なくつぶやく。
これじゃないなら、私は何を求めていた……?
どういう結果ならよかったんだ……。
自分が……待っていたのは……
望んでいたのは、どんな答えだ……?
当人は否定しているが、その言葉と思いにはアシエンになる前から魂に焼き付いていたヘルメスの記憶も影響しているように感じさせる。
そんな彼の前に現れたのは、遺体を利用していたアサヒ(の魂)だった。彼は死してなお星海から敬愛するゼノスの動向を見続けており、自分の遺体を用いてゼノスに近づき、そして裏切ったファダニエルに怒りと憎悪を向け、彼の抱いた未練と疑問を晴れさせないまま深淵へと引きずり込んでいった。
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最終更新:2025/12/06(土) 18:00
最終更新:2025/12/06(土) 18:00
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