ファダニエル 単語

ファダニエル

2.9千文字の記事

ファダニエルとは、「ファイナルファンタジーXIV」(FF14)の登場人物である。

概要

CV柳田一(漆黒のヴィランズ)→松岡禎丞暁月のフィナーレ

光の戦士ことプレイヤーらと敵対する闇の勢力「アシエン」の一員。その中でも「転生組」と呼ばれる内の1人。他のアシエンにも言えることだが、「ファダニエル」というのはアシエンおよびその前身となる「十四人委員会」における座(≒役職)の名であり、本名は別に存在する。

初登場は漆黒のヴィランズ編(パッチ5.1)。

他のアシエンが「ゾディアーク復活」という共通の的で動く中、彼は独自の野望のために行動している。それを為すため、時には道化のように振舞い、時には狂気的に振舞う。

私は、新たなを探すもの……。
ご命じいただければ、でも、
狩人に相応しき猟を用意しましょう。

ゾディアークという名の獲物は……。

ネタバレ

漆黒のヴィランズ

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アシエン最上位「オリジナル」が次々に散っていったことで、アシエン本来の思惑とは別に好き勝手やり始める。

アサヒ・サス・ブルトゥス体(遺体)に憑依し、ゼノス・イェー・ガルヴァスと結託し、ガレマール帝国混乱をもたらす。アサヒの体を選んだのは彼が養子として迎えられたブルトゥス帝国有数の富であるためで、その財産で皇位を狙う2勢力を煽り内乱を引き起こした。

」の死を明していた民衆は、もはや壊滅状態。
実は生きてましたなんて言い訳が、いくらでも通る……。

加えてほら、ブルトゥスといえば、
なかなかの富のようじゃあないですか。

いいですよねぇ、お・か・ね!
人を動かすのに、これ以上なく手っ取りい手段でしょう?
実際、計画の進行に大いに役立っていますよ。

その混乱を利用し、蛮神アニマ」を創り出し、帝国民の大半をテンパード(洗脳)化。さらに世界各地に「終末」を築き勢力を拡大し、「テロフォロイ」という組織を作って「終末再来」を謳い人類に対して宣戦布告した。

そんな彼の的は、「周りを巻き込んで自分も死にたい」というもの。そのためにかつて古代人たちの文明を襲った「終末の災厄」を現代にもたらそうとしている。

私はねぇ、死にたいんです!
周りを盛大に巻き込んで、傷つけて、苦しませて!

だから根本的に違うんですよ。
生きたいと願っている、あなたたちや古代人とは……。

ああ、反論とか説得とかはしなくて結構ですよ。
私自身も、自分の正義があるだなんて思っていないので。

ただのワガママ世界を壊すだけですから、
そちらもせいぜい、おもしろおかしく抗ってください。

暁月のフィナーレ

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「アモン」

アシエンになる前の彼の名前は「アモン」。古代アラグ帝国の魔科学者である。『アラグ帝国アモン』というとサブストーリークリスタルタワー」の中ボスとして「異才のアモン」が登場しているが、それはファダニエルがアシエンに参入するにあたって代理として配置されたクローン体である。

アラグ帝国よりもさらに前の時代の古代人「ファダニエル」のを受け継いでいた彼は、アラグ帝国の滅亡直前にエメトセルクスカウトされてアシエンの一員となる。本来であればエメトセルクが持つ記憶クリスタルにより当時の記憶と使命を思い出すはずだが、どういうわけか彼はその記憶を自分のものだと思うことができずに定着せず、「アモン」の記憶と人格のまま「アシエン・ファダニエル」として活動していた。

アラグ帝国時代、彼は破滅思想を持つ皇帝ザンデに仕えており、それが彼自身の現在の思想にもしている。

ゾディアーク討滅戦

ゾディアークが封印されているに乗り込み、封印機構を破壊し、エリディブスという核が不在のゾディアークを乗っ取る。そしてゾディアークとして光の戦士に戦いを挑むが敗北

ゾディアークはファダニエルごと再封印されそうになるが、その直前に自害する。彼の狙いは「終末の災厄」を抑え込んでいるゾディアークを消滅させることで、現代にそれを再来させようというものだった。かくして、光の戦士をこの手で倒せなかったことを心残りとしつつも、終末再来が確定したこと、かつて仕えたザンデの本懐を遂げたことに満足して死亡した。

ご覧ください、ザンデ陛下
これより、あらゆるものがに還ります。

私も、も、すべての命が……あなたと同じに。

古代人「ヘルメス」と十四人委員会「ファダニエル」

ゾディアークの消滅により現代に再来した「終末の災厄」を防ぐヒントを得るべく、光の戦士はかつて古代人たちの栄えていた時代に赴く。その時代にあった「エルピス」という施設で出会った所長「ヘルメス」こそが、後に十四人委員会「ファダニエル」の座に就き、現代のアシエン・ファダニエル(アモン)と同じを持つ人物である。

前述の通り、ヘルメス記憶はアシエン・ファダニエルに定着しなかったため、この2人を同一人物とみなすことはほとんどない。なのでヘルメスに関してはヘルメス(ファイナルファンタジーXIV)の記事を参照。

なお、この時代(ヘルメスが就任する前)の「ファダニエル」は、ヘルメスの前任のエルピス所長であり、その頃はヘルメスの上だった人物である。自身が「ファダニエル」の座を降りるにあたって、ヘルメスを次期「ファダニエル」に推薦している。

星海潜航 アイティオン星晶鏡

過去世界で得た情報を元に、の意志たるハイデリンこそが「終末の災厄」を防ぐ手段を持っていると考えた光の戦士たちは、ハイデリンうべくシャーレアンが保有する施設「アイティオ」を利用しての深部へと赴く。

は死者のが送られ、そこで記憶を洗い落とされ、新たな命に宿るための漂されたに作り変えられる場所である。光の戦士たちがハイデリンの居場所に辿り着く直前、まだ記憶が洗い落とされていないファダニエルのが現れ、「異執のアモン」として彼らの前に立ちはだかる。

まったく 諦めの悪い人たちですね
こんな場所にまで踏み込んで――

ですが ここまでです
終末を受け入れ に還りなさい!

そして再び敗北。「ファダニエル」でも「ヘルメス」でもない「アモン」としての自らの思想を光の戦士たちにぶつけるが、それすらも虚しさを感じるようになり、最後にはに問いかけるでもなく力なくつぶやく。

これじゃないなら、私は何をめていた……?

どういう結果ならよかったんだ……。

自分が……待っていたのは……

望んでいたのは、どんな答えだ……?

当人は否定しているが、その言葉と思いにはアシエンになる前からに焼き付いていたヘルメス記憶しているように感じさせる。

そんな彼の前に現れたのは、遺体を利用していたアサヒ(の)だった。彼は死してなおから敬するゼノスの動向を見続けており、自分の遺体を用いてゼノスに近づき、そして裏切ったファダニエルに怒りと憎悪を向け、彼の抱いた未練と疑問を晴れさせないまま深淵へと引きずり込んでいった。

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