マインカートコースターとは (マインカートコースターとは) [単語記事]

マインカートコースターとは、「スーパードンキーコング」に登場するコースである。

概要

最初のタル大砲で撃ち出された後はトロッコに乗りゴールを目指していく事になる。
トロッコ乗車中はジャンプしかできず、操作が限定されている中で様々なトラップを掻い潜りながら進まなければならない。操作方法が限られる中、通常よりも早いスクロールで進行していくステージという関係上、2番目のワールドにしては非常に難易度が高く、最初のセーブポイントから間もないという段階でプレイヤーを苦しめてくる。

一方で、難易度自体は非常に高いとはいえ、コース内で待ち受けるシチュエーションについてはバラエティに富んでいる。単に難しいだけでなく、ステージ自体がとても楽しいという点から好評を博した。
その様な意見を反映したのか、次回作でも似たような内容のコースが登場し定番化。
結果的にドンキーコングシリーズの顔の一つとなるコースターコースの原点になったと言えよう。

コースの仕様上、ボーナスステージは存在しないのだが、最初のタル大砲の下にはゴール付近まで移動が出来るショートカット用のタル大砲が隠されている。
もっとも、コース自体の難易度は序盤のステージにしては非常に高いので、どうしてもクリアできなかったらショートカットを利用する手もアリ。

かつてテレビ東京で放送されていたバラエティ番組『スーパーマリオスタジアム』では、バナナを何枚とるかという実況プレイが行われていたが、お笑いコンビ「よゐこ」の有野がショートカットに入ってしまうという珍事もあった。
以降もよゐこは『おはスタ』でのよゐコーン名義でのレギュラー出演の際にゲーム紹介を担当した他、有野が単独でMCを務めている『ゲームセンターCX』にて有野自身が課長に扮し様々なゲームに挑戦する様になるなど、よゐこないし有野はテレビゲームと深い関りを持つ事になるのだが…
ある意味、『スーパーマリオスタジアム』での経験は後のキャリアの布石だったのかも知れない。

基本的なコース構造自体はSFC 原作と同様。ただし、こちらのトロッコはハード仕様の関係で一人乗りに変更されている。また、ステージ最初に存在していたショートカットポイントは削除されてしまった。

この様に、満を持して携帯機デビューを果たした本コースなのだが、所詮SFCよりもスペックの低い携帯機。ステージ内容こそ原作をなぞった物になっているものの、モニターが狭い関係で画面比率も原作から変更。高速でスクロールするコースの先が見えづらくなってしまった。
これに原作では初心者救済措置として大活躍していたショートカットポイントも何故か削除されてしまった点も相まり、只でさえも非常に難易度の高いコースの難易度が更に上昇してしまう事に…

ワールド5「カントリーファクトリー」の5面（ゲームボーイアドバンス版では6面）では、続編となる「マインカートコースター2」が登場。

こちらでは無印とはトロッコの仕様が異なっていて、コング達はトロッコから離れてジャンプし、頻繁にトロッコを乗り換えていく。トロッコとコング達の操作が実質独立した形になっているため、ステージ中にはトロッコに乗ったクラッシュを倒し、クラッシュの乗っていたトロッコに乗り換えて先に進む場面も見られる。

無印から一転してトロッコとコングの操作が実質独立した形になったが、コングを操作して進む場面については終盤で待ち受けるステージらしく、タイヤの周囲を回転しながら待ち受けているジンガーをタイミングよく回避していく場面など、アクション面での難所も見られている事から、ゲーム終盤に相応しい難関ステージの一つとして位置づけられていると言っても良いだろうか？

無印はステージ仕様の関係でボーナスステージは存在しなかったのだが、こちらの方はドンキー達の操作が独立している関係なのか、数カ所ボーナスステージが存在している。
もっとも、これらのボーナスはステージの仕様上、入り損ねてしまった場合はミスして残機を1つ失うかステージをクリアするかしなければ再度入れなくなってしまう。ステージ攻略の際にはボーナスに忘れずに入った方が良い。

ゲームボーイカラー『ドンキーコング2001』でも原作と同様にワールド5の5面として待ち構えている。ステージの内容やギミック自体は原作とほぼ同様なのだが、無印同様に画面が狭くネッキーの接触判定も原作とは異なる事から、只でさえ難関だったステージが移植によって更に高難度化。結果的に同作屈指の難関ステージへと変貌を遂げる事になった。なお、同作の隠しモードではDK バレルかコンティニューバレルのどちらかをOFFにして本コースに挑む事になる。難易度はお察し下さい。