マテリアル・パズルゼロクロイツとは (マテリアルパズルゼロクロイツとは) [単語記事]

マテリアル・パズルゼロクロイツとは、ガンガンONLINEで連載されていた漫画作品である。
以前、月刊少年ガンガンで連載されていた『マテリアル・パズル』の第0章という位置づけの作品であった。
原作：土塚理弘、作画：吉岡公威。

概要

月刊少年ガンガンでの、『マテリアル・パズル彩光少年』の短期連載終了後に同誌で連載が始まった作品である。
最初は月刊少年ガンガンで連載されていたが、後にガンガンONLINEに移籍し、2012年 3月まで連載されていた。

従来、『マテリアル・パズル』の原作及び作画を行っていた土塚理弘は今回原作のみを担当し、替わって吉岡公威が作画を担当していた(当時の吉岡氏はまだ無名の新人であり、今作が連載デビューという異例の抜擢であった）。

「マテリアル・パズル」の時代より遙か昔の時代の話となっており、同作の第0章という位置づけである。

ストーリー

大地は危機に瀕していた。
その危機を救う手がかりをえるために、魔法「ゴッド・マシン」で魂だけを女神と大魔王が生まれたという伝説の時代に飛ばしたグリン王子。

そこでグリン王子が見たものは滅びゆく世界を救おうと闘う3人の物語であった……

用語解説

クロイツ: かつて、大地の守護者デュデュマによって生み出されたといわれている魔導兵器、それが「クロイツ」である。; 現在は魔法の骨としてたたずんでいるが、融合者と融合することにより存在変換を起こし、戦うことができるようになる。; クロイツはそれぞれ固有の魔法（マテリアル・パズル）を使用することができ、戦闘能力は極めて高い。; 伝承では、全部で6体のクロイツが存在したとされている。
『虹』: 人類を滅ぼすことだけが目的の意思を持たぬ鉄身の巨人、それが「ロボット」である。; そして、ロボット達を統括する7体の最強のロボット、それが『虹』である。; 『虹』が機能を停止することにより、その統括するエリアのロボットは全て機能を停止する。全ての『虹』が機能を停止すれば全てのロボットが機能を停止することになる。
女神の三十士: ロボットと戦うため、クロイツの融合者を養成するための機関、それがマジェンガ魔法陣である。; そして、マジェンガ魔法陣に集まった29人のクロイツ融合者の候補者にマジェンガ魔法陣統括者のマスターパイネルを含めた30人のことを女神の三十士と呼ぶ。; 死亡や離脱などで数が減っており、女神の三十士が30人揃っていた期間は短い。

登場人物

ベルジ・タスク: 本作の主人公。; ポッカ島に住む少年であったが、たまたまクロイツと融合し、島に攻めてきたロボットと戦ったことにより、『虹』と戦う運命に巻き込まれていく。; 特別な訓練もなくクロイツとの融合を果たし、魔法まで使いこなすなど、融合者としての素質はずば抜けて高い。; クロイツ・フェーダードライの融合者である。
シュウガ・クロウ: 本作のもう一人の主人公。; ポッカ島に住むベルジの幼馴染みである。ベルジに強烈なライバル意識を持っており、クロイツと戦うために島を出たベルジと共にマジェンガ王国までやってきた。; 融合者としての素質はベルジに負けず劣らず高く、シルトツヴァイ、グラヴィタチオンフィーアの他、女神ミトとしか融合できないと言われていたフラメアインスとも融合に成功している。
クリム・テイル: 本作3人目の主人公にして、メインヒロイン。……だったはずの人。; 今となってはどう見てもメインヒロイン（笑）です、本当にありがとうございました。どうしてこうなった……; ベルジやシュウガの幼馴染みであり、ベルジ達と共にマジェンガ王国までやってきて女神の三十士の1人となった。; しかし、融合者としての素質は低く、クロイツと融合した実績は皆無、それ以外もマジェンガ王国にやってきてから目立った活躍が少なく、影が薄い。; 本当に、どうしてこうなった。
ミト・ジュエリア: 女神ミト。クロイツ・フラメアインスの融合者であり、本作のメインヒロイン。; クリムの立場がメインヒロイン（笑）となっているのは大体この人のせい。; クロイツの融合者としてロボット達と戦う女神として、民衆からは慕われている。; 本名はメルパトラ・アーロ。ローブを着ているときは女神ミトとしてつんとすましているが、ベルジの前ではローブを脱ぎ、メルパトラとしてまるで恋する乙女のようになるなど、定義通りのツンデレキャラでもある。
レオドリス: クロイツ・シルトツヴァイの融合者。; マジェンガ魔法陣ができる前からシルトツヴァイと融合し、ロボット達と戦っていた。; 虹と戦うためにマジェンガ魔法陣に合流し、共に戦うことになる。
パイネル・ジュエリア: マジェンガ魔法陣の統括者であり、彼女も女神の三十士の1人である。; 女神ミトのいとこであり、そのため彼女しか融合できないはずのフラメアインスと融合できる可能性を持っている。
アドー: アルト国からやってきたクロイツ融合者候補であり、女神の三十士の1人。; 三十士の中でもずば抜けて高い素質を持っていたが、その素質が仇となり融合テスト中の事故で死亡した。

クロイツ

ヌル: 始まりのクロイツと呼ばれるクロイツ。; 5体のクロイツと7人の融合者によって目覚めると言われているが……
フラメアインス: 第一のクロイツ。炎の魔法「焦天回廊」を使う。; 焦天回廊は酒気を炎に変換する魔法であるため、融合者は戦闘前に大量に酒を飲む必要がある。; 融合者はミト、パイネル、シュウガ。
シルトツヴァイ: 第二のクロイツ。盾の魔法「7thボルト」を使う。; 7thボルトは大気を変換して7種類の盾を作り出す魔法であり、防御に長けたクロイツである。; 融合者はレオドリス、シュウガ、アースカルフ、ナツメ、アカルレン。
フェーダードライ: 第三のクロイツ。羽の魔法「エンゼルフェザー」を使う。; エンゼルフェザーは風を変換して羽を作り出す魔法であり、使いこなせば攻防一体の使用が可能である。; ベルジと強力に結びついているため、ベルジ以外は融合できない。
グラヴィタチオンフィーア: 第四のクロイツ。重力の魔法「三千大千世界」を使う。; 三千大千世界は3人の融合者で協力して重力を操る魔法であり、クロイツの起動にも三人の融合者が必要となる。また、融合する3人は同性同士の方がうまくいく。; 融合者はナツメ、テレサ、エンド、シュウガ、アースカルフ、シロサギ
ヒッツェフュンフ: 第五のクロイツ。熱の魔法「パイナップルフラッシュ」を使う。; パイナップルフラッシュは融合者のテンションを熱エネルギーに変換する魔法であり、テンションが高くなればなるほど発する熱エネルギーも高く強力になる。; また、逆に融合者のテンションが極端に低い場合は周囲の熱を奪う冷気の魔法として使用することもできる。; 融合者はアースカルフ。
ブルートゼクス: 突如として大地より出現した星のたまごより生み出された謎のクロイツ。; 無限増殖魔法「真紅虎龍牙」を使う。; 融合者はいない。